だから我々はファンをやめない

阪神−横浜戦甲子園球場
滞在日程と阪神vsベイスタ戦の日程が合った、ということでダメ夫婦は甲子園球場へ。
3塁側アルプス席の優待券がネットオークションで出ていたのを落札したのだ。
・君はレオポンを覚えているか
我々は「ららぽーと甲子園」東側の個人経営駐車場に車を置き、イトーヨーカドーで軽食を買って球場を目指す。
現在ららぽーと甲子園になっている場所は元々、阪神パークという遊園地があった所
(我等がダメカーの古いカーナビのデータには、その存在がまだ残っている)。
途中「キッザニア甲子園」の入り口と、飛行機のモックアップが見えた。今はそこが子供達の人気スポットである。
今日は平日で学校が普通にあるせいか「当日券:有」の看板が出ていた。
・祝、新装開店
長い道のようなららぽーとを抜けると、目の前に甲子園球場があった。外壁はまだ改装中だが、中はすっかり
きれいになっている。
バックネット側に帯状の電光掲示板(オーロラリボンというらしい)が付き、メジャーリーグの球場みたい。
いわゆる「レストランシート」や「こたつ席」もある。いつかはそっちに席を取って観戦したいものだ。
・虎は真横に居ます
球場入りして席に着く(座席も少し大きくなったような気がする)。3塁側なのに、周囲は虎ファンで一杯。
ベイスタファンのご主人様は「ものすごいアウェー感だ」と圧倒される。
駄メイドは阪神のVメガホン(小)を持参。10年以上前に買って年季の入った品を、久しぶりに打ち鳴らす。
試合は既に始まっており、阪神久保康友、横浜:トム・マストニーの両先発。
・黙殺する空気
ロッテからの移籍後初勝利を狙う久保さんと、慢性的人手不足のベイスタ投手陣の期待を背負うマストニー
試合は中盤まで投手戦が続く。
均衡が破れたのは5回表。ベイスタの3年目・梶谷隆幸21歳*1が、まさかの2ランホームラン!
しかし。虎ファンで一杯の球場は、静まり返っていた―
「今の、普通のファウルフライやろ?」とでも言うように(笑)。
「うおおおお!すごいアウェー感」ご主人様、別の意味で興奮する。
・風船の嵐の中
7回裏「タイガース!ラッキー7!!」
例の“風船とばし”を見た所で、我々は退散(帰りの混雑&暴動?を避けるため)。
よその球場で見る風船とばしとは、迫力が違う(笑)。
その後、駄メイド実家に到着。ちょうど実父がサンテレビで甲子園の試合を見ていた。
試合は2−0のまま9回裏まで進み、阪神の攻撃中。ベイスタのマウンドは“サイレントK”石井裕也
2アウトまで漕ぎつけ、もう勝利は目前である。
・悲しき学習能力
と、ここで。ご主人様がぼそりと呟いた。
「横浜のことだから、守りのミスから崩れそうな気がする」。
その予感は、見事的中した。代打・今岡誠に内野安打を許した後、続く平野恵一がタイムリー2ベースを放って1点追い上げ。
そして関本賢太郎の打球はセカンドゴロ・・・と思いきや。先ほど2ランを放った二塁手・梶谷がまさかの悪送球!
これで2−2の同点!梶谷君のひとり舞台だったのか。自分で稼いだ2点リードがこぼれ落ちた・・・。
「婿どのの言った通りになった!解説者になれるで」と実母。
何せ彼は「この道横浜大洋歴)30年以上」やってますから。
・たまに勝つ、その喜びを
鳥谷敬もライト前ヒットで続き、ランナー2人置いて“アニキ”金本知憲が打席に立つ。
そして阪神ファンの期待を乗せた打球はクリーンヒット!阪神劇的なサヨナラ勝ち!
実父曰く「これだから阪神ファンはやめられん」。仰(おっしゃ)る通りで。
そしてご主人様も「横浜ファンをやめるつもりはない」のである。お互いこういう試合があるから、やめられんのだ。

*1:誕生日年齢。