こんにゃくゼリーに対する考察

こんにゃく粉を原料としたゼリー菓子・いわゆる「こんにゃくゼリー」を食べた幼児・児童が窒息死する事故が、
最近までに何件か起きている。
事態を重くみた農林水産省は、メーカー各社に「パッケージに『お子様やお年寄りの方は食べないでください』という
注意喚起を大きく書く」よう指示した。
が。それでも窒息事故は後を絶たず、一向に改善しない。
・買い占めはしたが
こんにゃくゼリー最大手のマンナンライフ社は「蒟蒻畑」のポーションタイプ(ミニカップゼリー)の製造・出荷を
明日から停止するという。
で。こんにゃくゼリー大好物の駄メイド、自主回収される前に買わなければ!というわけで。
近所の店で「白桃味」と「リンゴ味」を1袋ずつ確保。これで安心・・・と思ったら「自主回収はしない」方針とのこと。
在庫がなくなった時点で、「蒟蒻畑」は事実上消えることになる。
・何故だ?
何故、こんにゃくゼリーで窒息事故が起きてしまうのか?
おでん等の「板こんにゃく」を食べて窒息する人は少ない(聞いたことがない)。
餅をのどに詰まらせる老人は多い(餅の場合は主に、老人が「自分の嚥下力=えんげりょく:物を飲み込む力=が
低下していることに気づかず、前年と同じ量の餅を口に入れて喉に詰まらせる」などの原因がある)。
・亡くなった方には気の毒だが
そもそもこんにゃくゼリーは「ダイエット中の女子が食べるおやつ」なんで、子供に食べさせてはいけない!と
個人的には思う。
こんにゃくゼリーの本質は「ゼリー」ではなく「こんにゃく」なのだ。ゼラチンや寒天で作られたゼリーとは全然違って、
体温で融けることがないから、喉に詰まりやすいのだ。
しかしながら。現行の生菓子ミニカップゼリーの形状にしておくと、やはり子供の食べ物と間違われてしまうのが現実
(ミニカップ入りの「カブトムシの餌用ゼリー」も、たまーに人間用と間違って食べる人が居るとか居ないとか)。
・存続の道はある筈
生菓子タイプで問題があるなら・・・粒の小さいハードグミキャンディーにしたらどうか、と思う。
「ぷにくにこんにゃく」(株式会社なとり)という商品があるのだが、これが結構美味い。こんにゃくを原料とする
噛みごたえのあるグミで、粒の大きさも約5ミリ角と小さいので窒息の危険は少ない。
もしくは。子供向けと間違われないよう、板こんにゃく並みの固さと大きさで販売するとか
(冗談じゃなく本当に)。
とにかく。何らかの形で「蒟蒻畑」が存続するよう願って止まない。もちろん、窒息の危険の無い商品で。
なお、「蒟蒻畑」クラッシュタイプ(パウチ入りゼリードリンク)は販売続行されるそうで。しばらくはそっちにするべ。