修羅場の珍道中!江戸はどんだけ遠いのか?

フジテレビ721ゲームセンターCX」。一週遅れでも間に合ってない(汗)。
「有野の挑戦」今回はフジテレビの会議室が確保できなかった、ということで・・・お台場・東京テレコムセンターにある
フジサンケイグループの通販会社「ディノス」の会議室を間借りして行う。
ソフトは「東海道五十三次」(1986年、サンソフト)。「いっき」(1985年)「水戸黄門」(1987年)といった「サン電子
時代劇シリーズ」の名作だ。
ザコキャラが強敵ばかりな上にコンティニューも無い、という厳しいゲーム。多くのプレイヤーが挫折したという・・・。
サンソフト作品で苦戦することの多い有野課長、果たして今回の挑戦は?
・漢字で書くと“元気玉”みたい
主人公は花火職人のカン太郎。京の都で花火造りの修行を終えて、故郷・江戸へと東海道五十三次を下る帰り旅。
しかし!火薬製造の技術を狙う悪徳商人・井ノ国屋剛左衛門が刺客を放ち、カン太郎の行く手を阻む!
果たしてカン太郎は東海道を踏破し、懐かしの浅草に無事帰還できるか?愛しの許婚・ももこちゃんが待っている!
てなわけで。「かちょ、おん!」げーむ すた〜と!
第一景「京都の祭」。祇園祭の風景のようである。
カン太郎はんの武器は、花火の癇癪(かんしゃく)玉。黒い爆弾に見えるので「爆弾投げるって普通、悪者やけどな」と有野課長
この癇癪玉、敵に向かって「真っ直ぐ」ではなく「放物線を描くように」飛ぶので、コントロールが難しい。
最初のステージは敵も少なく楽勝。ここは難なくクリア。

かんたろうはん ごうざえもんの てしたには おきをつけやす

というメッセージが出た。
東海道中案内
そこへAD鶴岡が登場。「今回、できるだけ旅の気分を味わっていただきたい、と思いまして。各箇所に行く毎に、その土地の
名産を用意してあるので」。有野課長のモチベーションを上げるため、県境を越える毎に名産品を進呈することに。
一発目は京都の定番「『聖』の八つ橋」。添えてあるペットボトルのお茶が「お〜いお茶」(伊藤園)の冬季限定「京都濃い宇治茶
であるという徹底ぶり(笑)。
ここからの道中、AD鶴岡が「東海道五十三次」の地図をホワイトボードに描いて説明。
「琵琶湖『うんこ』やん!」残念ながら、琵琶湖のフォルムが正確でなく「うんこ」っぽく描かれてしまっている(笑)。
「子供大好きな『うんこ』になってるやん!」AD高橋の「ヒヨコにしか見えないワギャン」以来の傑作か。
京都から江戸まで、全21ステージと広大なマップ。
大阪出身の有野課長滋賀県静岡県の地理には詳しくないようで。唯一わかるのが、程ヶ谷(現在の横浜市保土ヶ谷区)ぐらい。
保土ヶ谷バイパスのとこや」それかい!「それしか分からへんな」。
サンソフトといえば「おにぎり」
というわけで第二景「京都〜草津」。京都府を脱出、滋賀県に入る。
橋の下から突き上げて攻撃してくる「赤忍者」(実際は忍者じゃなく「仕事人」)が出現。「アイツ腹立つなー」!
“逃げるが勝ち作戦”で振り切る。
一難去ってまた一難、後ろから岩石のようなものが転がってきた。「ジャイアンの鼻クソみたいの転がってきたな」。
鼻クソ岩石を回避したのも束の間、剛左衛門の短銃に撃たれてゲームオーバー。
『む、むねんでござる』・・・再開は第一景から。コンティニュー無しという厳しいルール。
やり直しで第二景へたどり着く。と、問題の剛左衛門が出てくる直前で無敵アイテム「おにぎり」を発見!
そのまま転がって剛左衛門をなぎ倒した!「無敵やけど、なんかなー」あまり格好よくないので、有野課長はご不満らしい。
このゲームでは、何も無いところに癇癪玉をぶつけるとアイテムが出現することがある。他にも様々なアイテムがあるらしい。
・SAに止め女は居ません
滋賀県に到着したので、彦根銘菓「埋れ木」(いと重菓舗)のプレゼント。白あんを求肥(ぎゅうひ)で包み、抹茶をまぶしてある。
その味をうまく表現できない有野課長、自信をなくしかけるが「ゲーム番組やから、関係ないんすよね」と気づく。
第三景「石部〜土山」。ちなみに今月23日には、新名神高速・草津田上(たなかみ)IC〜東名阪自動車道・亀山JCT間が開業予定である。
経由地である土山にも、SAが出来る予定。
ステージ開始早々、音楽が一変。するとブサイクな女性キャラが登場、カン太郎に張り付いた!
「『いっき』のブサイクな娘?」ではなく。このキャラは「止め女のお民」。確かに「いっき」のブサイクな腰元に似ているが(笑)。
お民に捕まると、しばらくの間動けなくなる(アイテム「小判」が4枚あれば、すぐ居なくなる)。wikipediaの説明によると
遊郭が発展した場所」に出現するらしい。
お民を振り切ったのも束の間、その後すぐにゲームオーバー。「左押してスタート・・・も無理か」。コンティニューがあれば、ねえ。
赤と黒
再び先程のゾーンに差し掛かる。と、新たな敵「素浪人」が登場。癇癪玉を投げても効かない、厄介な相手だ。
と。その癇癪玉が、投げるだけでなく(ボンバーマンみたいに)地面にセットすることもできると気づいた有野課長。説明書を(略)。
素浪人が歩いてきたところに、癇癪玉が時間差で爆発!これが有効なのだが・・・忍者に邪魔されて、なかなかタイミングが掴めない。
京都〜石部を行ったりきたり「全然進まへん」。足止め状態。
「でも・・・何か、行けんねやろな」何故か自信を見せる有野課長「同じ面、7時間やれる人やもんな」。
クリスマススペシャルで「カイの冒険」98面をやり続けた実績。「気が長くなったな」というか麻痺してるだけ?
その後、粘りでステージ終盤へ。橋に赤い仕事人が居たので、癇癪玉を投げてみる。と、橋の上に何かアイテムが出現したので獲得。
追ってきた仕事人から逃げるようにゴール!苦労した第三景をクリア。
第四景「坂下〜関」。
BGMが怪しげな音楽に変わる。と。悪代官っぽいキャラが座っている。ボス戦突入か!?
恐る恐る近づくカン太郎。悪代官が突進してきて・・・そのまま去っていった。あら?どういうこと?
「関所か」第三景のゴール間際でゲットしたアイテムは「通行手形」。これがあると、関所をそのまま通れるのだ。
関所を通過して間もなく、今度は屋根の上から刃物が!雑魚敵「仕事人のシゲ」だ。「危ないなー、あんなところから刃物投げたら」。
トンズラしようとしても、絶妙のタイミングで刃物に刺される。真っ向勝負でシゲを倒し、その場でゴール。
絶唱!熱唱!
第五景「亀山〜庄野」。ここより三重県。名産品として出て来たおやつは「老伴(おいのとも)」(柳屋奉前)というお菓子。
もなか皮にようかんが薄く塗られるように入っていて、見た目がピンクのコンパクトっぽい。「テクマクマヤコン的なやつ違うの?」
ゲーム再開。またもBGMが変わり、嫌な雰囲気・・・と、幽霊(お石さんというらしい)が寄って来た!
カン太郎、必死で逃げる!その先にまたも仕事人が居て、回避できず。ゲームオーバーで京都へ強制送還。
早くも持久戦の様相・・・生放送で培った粘り腰で、耐えるしかない。
やり直し、仕事人との再戦。癇癪玉が絶妙の軌道で仕事人にヒット!「うまいなー」自画自賛の好プレーで、第五景クリア!
第六景「石薬師〜桑名」。三重県後半エリア、現在の鈴鹿市桑名市。ウチのご主人様の故郷の近辺だ。
開始早々、剛左衛門が現れた!次の瞬間、短銃でズドン!と撃たれてゲームオーバー。コンティニュー無しの苦行が続く。
やり直して先に進むと、新たな敵が現れた!念力を発してくる怪僧・天海だ。「どうやってやっつけるか・・・」思案する有野課長
この天海を倒すことができず、ゲームオーバーを繰り返して足止め状態になる。
重苦しい空気が漂う中、AD鶴岡がやって来た。気分転換のネタがあるという。
「実はこのゲームには、歌詞がついてまして。曲に」
攻略本「ファミコン必勝ブック 東海道五十三次完全攻略法」によると、ゲームのBGMに合わせて歌える「歌詞」が存在するらしい。
タイトルは「ももこちゃん恋唄」。気分転換に、AD鶴岡のプレイを見ながら有野課長に歌ってもらう。

あと江戸まで 何十里 あと江戸まで 何十里
十里 八里
まってておくれ ももこちゃん
おいらの花火がおみやげだ
江戸はまだまだ まだまだ遠いのか

「ゲーム中にオレ、カラオケやると思わへんかったわ」。
そして。バンド経験があるというAD鶴岡も「僕、じゃあ歌うんで」と言い出した。「鶴岡、歌いたかったの?」
有野課長がプレイする横で、AD鶴岡が歌うことに。
じゅうーりーはーちーりー♪」キーが高過ぎて無理してる状態(笑)。
そして二人で熱唱。あまり上手いとは言えず、なんかグダグダ。
レッドアリーマーだらけ
カラオケ大会はお開き、ゲーム再開。しかし歌でリラックスできたのか、あれだけ苦労した天海を攻略
(一度逃げて、天海が追いかけてきたところに癇癪玉をぶつける)!
仕事人にも冷静に対処、先へ進む。桑名城らしき城と、次の宿場に通じる「七里の渡し」っぽい船着き場に差し掛かったとき、
また新たな敵が。
船の帆の上から鷹を飛ばしてくる「鷹遣いの源司」。鳥恐怖症の有野課長、餌食にされてゲームオーバー。
第六景開始から、2時間30分が経過。七里の渡しを、渡れそうで渡れない。
コツを掴み、空中で癇癪玉を投げる!見事源司にヒットした・・・が、着地ミスで海に転落!痛恨のミス!
やり直し。今度は慎重に狙いを定め、源治を倒した!これで第六景クリア、伊勢湾横断だ。
第七景「宮〜池鯉鮒」。宮は現在の名古屋市熱田区、池鯉鮒(ちりゅう)は愛知県知立市
熱田神宮っぽい鳥居の上に、またしても仕事人が。「あいつ、レッドアリーマーみたいな感じになってるな」。
先に進めば進むほど辛い「コンティニュー無し」のシステム。たった3機では、第七景が限界。「何やろなー、この難しさ」。
・無限じゃないが増殖
絶望的な状況に、AD鶴岡が動いた。残機数を増やすべく「得点を、すごい稼ぐ方法があるんです」。
このゲームでは、スコアが20000点になると1UP→その後は40000点増えるごとに1機ずつ、残機数が増えていくという。
第四景、アイテム「おふだ」を3枚ゲットすると「下駄」が出現。それをゲットすると、空の雲に乗れる。
この雲が「千点雲」といって、乗るだけで1秒1000点ずつ入るというのだ。
願っても無いチャンス。ただし!第四景を終えて第五景の千点雲にたどり着くまでに敵にやられると、下駄の効力がなくなる。
つまり、1機もやられずに第五景に行かなければならないというのだ。
1時間後。作戦を見事成功させ、残機数9で第七景へ。絶好のチャンス!
が、残機数が増えたところで、敵の強さが変わるわけではない。やられ続けて、気がついたら残機は1に。
剛左衛門も鷹遣いもさっさとスルーして、やっとのことで第七景をクリア!
・関係ないことが頭をよぎる
いよいよ愛知県に突入、ということで。ご当地おやつは名古屋名物「手羽先」。和菓子かと思いきや「えー。甘いもんだけ違うの?」。
こんがり揚がった手羽先にかぶりつく有野課長。が、感想は味よりも「冷たいねー」。
「昼は温かかったよな」とスタッフ。さしずめ、昼食時ぐらいに合わせて用意されたのだろう。
「遠まわしに悪口言われてる!」早くクリアしない課長が悪い、ってわけですか。
第八景「岡崎〜赤坂」赤坂は現在の豊川市。3時間ぶりの新しいステージ。
一旦ゲームオーバーになり、第四景で残機数をアップ。再び戻ってくる。
コンティニュー無しであるだけに、1機の重みを噛み締めつつ進む。集中力を高め、行き詰ることなくクリア。
第九景「御油〜二川」愛知県最終エリア。二川は現在の豊橋市
またも足止め女の「お民」に捕まり、敵をよけることもできない。「悪い子じゃないと思うねんけどな。何やろな。逃げなアカン感じ」。
お民が気になるあまり、敵への注意がおろそかになる。忍者に捕まってゲームオーバー。
ここで有野課長、ふと気がかりなことが―「明日人間ドックやのに、検便1回もしてないな」。そりゃイカンな。
「検便の“あのカプセル”を家に忘れてきて。『届けようか?』って、カミさんからメールが入ってたな。それはさすがに
恥ずかしいから断ったな」。明日に備えるためにも、早くクリアしたい課長。
仕切り直し。お民に小判を奪われたものの、さっさと開放されて逃亡成功。あとは敵を蹴散らし、粘り越しで二川へゴール!
・コンティニューが無い代わりに
第十景「白須賀〜舞阪」静岡県に突入、浜名湖に臨むエリアだ。
ここで久々に怪僧・天海が登場。理不尽とも言える敵の猛攻に「難しいなー」と声を絞り出す。
進展の無いまま、時間だけが過ぎていく。「世間は今、何時ぐらいやろ?」スタッフが時計を差し出す。「(夜)10時まわってた!」
開始から12時間。中間地点にも届かず、エンディングは絶望的な状況!
そこへAD鶴岡から、とっておきの情報が!「実はこの『小判』を10枚集めると、ワープができます」。
「この時代に?ワープあったの?」ワープというより「裏街道」だそうです。
しかし。どこにあるかわからない小判を探し出すのは至難の業。そこで最終兵器「攻略本」登場。
あくまで「小判の位置のみを確認する」という条件で、攻略本を見ながら進むことに。つーかその前に、取扱説明s(略)。
ただし、この作戦には大きな問題があった。小判探しに夢中になるあまり、敵への注意力が散漫になってしまうのだ。
ゲームオーバーになれば、小判も0枚からやり直し。「ワープしようって邪(よこしま)な考えが、全然面進ませんように
なってきたな」。
アトランチスの謎と同じ?
そうは言っても。これがエンディングへの唯一の道と信じ、ひたすら戦い続ける・・・そして30分後。10枚目の小判をゲットした先に
黒い長方形の扉が。
入ってみると、見たことも無いステージが始まった。「何やコレ?」
AD鶴岡が状況を説明。「コレ、ワープ面に行きました」。敵も出てくるし、直接ワープできるわけじゃないのね。
「クリアすると『3エリア分ワープができる』裏面と『6エリア分ワープができる』裏面があって。有野さんは6エリア先に進める」。
ちなみに。6エリア分と3エリア分はランダムに出現するので、出てみないとわからないらしい。
「どこでわかんの?」
「それは見た目で」コースデザインも、出てくる敵も違うらしい。
ともかく。連続でワープできれば、エンディングも夢ではない!何とかここをクリアしたいところ。
が。通常のステージに負けず劣らずの難しさ。否、むしろ敵の数はそれ以上。
「難しいな・・・敵がいろんな種類居るな」有野カン太郎の行く手を阻む、ザコキャラ四天王!(面によっては最後に控えているので
ザコキャラ兼「中ボス」という感じもするが)。
絶望的な空気。しかし有野課長は「でも。1回生放送体験してるから、へっちゃらやな」。1ステージを8時間プレイした経験が、
自信につながっている。
再び時間をかけて小判を集め、6エリアワープに挑むも・・・またも四天王に阻まれる。「五十三次、遠いなー」。
ファミコン少年も今や中年
徹夜覚悟の持久戦。それでも。窮地に必要なのは「諦めない心」。
ここでよゐこ・野田マネージャーが、時計を持って現れた。「テンション下がるわー」と嘆く有野課長
「こんな時間なんで。明日の人間ドックに支障が・・・」時計の針は0時17分。もう人間ドック当日になっていた。
というわけで、次をラストプレイにすることを提案。
「『人間ドックぐらい、オレ飛ばすわ』と、独身時代なら言うてたんですけど」そこは一家の大黒柱、健康に気を使わないといけない。
有野課長は人間ドックを優先し、ラスト勝負を決断。
再開地点は6エリアワープの面。ここをクリアできれば、一気に第十二景へ飛べる。
もう後が無い、という焦燥感からかミスを連発。あっという間にラスト1機。
が。そこで得点が18万点に達し、1機増殖。首の皮一枚つながった。その後1回ミスで、本当のラス1に。
絶妙のタイミングで刃物や鷹や念力をかわし、ゴールに飛び込んだ!“ラスイチ男”の本領発揮!
・ショーパンて何?と思った名古屋人
第十二景「掛川〜島田」。
奇跡を信じ、突き進む。幽霊に追いかけられて、その先に居た仕事人をかわせず。無念のゲームオーバー。
これでタイムアップである。
「クリアしたいなー・・・」諦めきれない有野課長、多忙なスケジュールから再戦できる日を探す。4日後の月曜日に

9時〜11時「もしもし大作戦」
12時〜13時「笑っていいとも!!」
14時〜20時「たまゲー」(2本録り)
20時〜23時(空き時間)
23時〜  「ショーパン

3時間だけ空き時間があるというので、その時間に再戦を組み込む。「2008年も、売れっ子ですなー」多忙な有野課長自画自賛
・大井追っかけカン太郎
そして月曜日。約束の2日目突入。
ゲームは前回有野課長が到達した「第十二景」まで進めて、残機を「25機」まで増やしてある状態でセッティングされている。
4日間、AD鶴岡が猛特訓。最高の形で再戦に臨んでもらうためだった。
第十二景をクリアし、第十三景「藤枝〜鞠子」も慎重なプレイでクリア。1機たりとも無駄にはできない。
第十四景「府中〜由比」。現在の静岡市周辺。
小判を11枚ゲットしたが、ワープゾーンが見当たらない・・・?と次の瞬間、目を疑うような光景が。
ワープの扉は、あるにはあるのだが。それが川の上で、しかも画面の上から下に動いている!!どうすんのコレ??
「えー?何やねんコレ!」ジャンプのタイミングを測っているうちに、ゴロツキに捕まって1機失う。
その後、12枚目の小判をゲットすると・・・無事、普通の地面にワープ扉が出現。
入ってみると、これまでと風景が違う。「コレはもしかして。3面ワープのパターンか」。
不運ではあるが、3面ワープの方が敵は少なくて済む。あっさりゴールし、一気に第十七景へ。
第十七景「小田原〜平塚」。残機16で、いよいよ神奈川県に突入。時間は無いが「お約束」なので、名産品タイム。
「かまぼこです」。小田原の老舗かまぼこ店「鈴廣」のプレミアムグレード「特上蒲鉾」。有野課長も「美味しいなあ」と唸る。
ここで難度が格段にアップ。仕事人も鷹匠も、いやらしい位置に居る。5機を費やし、このステージをクリア。
・駄メイドの地元エリア
第十八景「藤沢〜程ヶ谷」。課長が唯一知ってる「保土ヶ谷バイパス」近辺も、昔は宿場町。箱根駅伝の難所・権太坂もある。
そしてまたも、お民が出現―戸塚宿の遊郭か。「鬱陶しいなー、アイツ」。
しかし。この女の「本当の怖さ」を知るのは、これからだった。「あれ?小判減った」そう、ワープのために貯えた小判を奪われるのだ!
失望感からか、ミスを連発。何とか、この悪い流れを断ち切りたい。
その後、お民に小判を盗まれまくり・・・ゴールはするもワープはできず。残機も8まで減った。
第十九景「神奈川〜川崎」。箱根駅伝で言えば花の2区、胸突き八丁の復路9区。
ここにも、当たり前のようにお民が待っている。ワープは絶望的。「しゃあないか、(小判)取られても」。
正面突破で行くしかない。空には破壊不可能の敵・凧忍者。地面には難敵である素浪人。逃げ場の無い、厳しい難所。
「どうしたもんや、コレ」。四面楚歌の状況。グウの音も出ない、驚異的な難易度。残機がどんどん減り・・・ついにラスト1機。
しかし。ここを越えれば、江戸はもうすぐ。諦めるわけにはいかない。
ここでAD鶴岡が「自分もお手伝いするので。もう一度、機を殖やして挑戦するというのはどうでしょうか」と提案。
第一景からやり直し、1時間30分後。第十八景をクリア。残機13で、再び第十九景へ。有野カン太郎、最後の旅路に賭ける。
極限のプレッシャーの中、綱渡りの旅路が続く・・・最後に山賊が居たが、アイテム「刀」があったのでスルーパス
苦労した第十九景をクリア!
・最後の決断
第二十景「品川〜日本橋」。東京都内に入る。残機は9、ゴールはもうすぐだ!
開始早々、鷹匠の攻撃に遭う。苦労して貯めた残機が減り続ける。隙を見てトンズラすると、その先には仕事人が。
仕事人を倒してまた逃げると、今度は天海が。次々と襲い掛かる四天王軍団!難度が過去最高なのは、言うまでも無い。
そしてとうとう、日本橋の手前で無念のゲームオーバー。む、無念・・・。
「ショーパン待たせられへんし。今回は、すんませんでした!」手を合わせてギブアップ宣言。
合計17時間、「東海道五十三次」挑戦失敗。お疲れ様でした。
・事実上の最終面
その後の旅路を引き継いだのが、AD鶴岡。
有野課長が力尽きた第二十景は恐ろしいほど長く、敵も大量に出る。「江戸はまだまだ、まだまだ遠いです・・・」。
やはりコンティニューが無いのは厳しく、気がつけば朝を迎えていた。
「しかし、ギブアップするわけにはいきません。有野課長から教わった『諦めない心』で、とにかくひたすらプレイし続けました」。
開始から11時間、ついに最終面・第二十一景「江戸の祭り」に到達。ここは第二十景に比べれば簡単で、あっさりクリア。
悲願のエンディング画面。カン太郎とももこちゃん、感動の再会。
「たのしい とうかいどうえまき これにて おしまい」。・・・厳しい東海道絵巻、の間違いだろ、それ。
AD鶴岡「このソフトは、僕が今までにやったゲームの中で一番難しかったです。これ以上無い達成感を味わえました。
ありがとう、『東海道五十三次』」。