昨日の宿敵(てき)は、今日のマイキャラ

マイティボンジャック」の挑戦が終わって「お疲れ様でした」席を立とうとした有野課長
スタッフから「そのまま!」と声がかかる。そう。今日は「次」があるのだ。
「有野の挑戦」史上初のダブルヘッダー。渡されたソフトはファミコン
レッドアリーマーII」(1992年、カプコン)。
あの「魔界村」シリーズの悪役・レッドアリーマーを主人公にしたアクションRPG
町の人に情報を聞くRPGモードと、アクションゲームモードで構成されている。
・アーサー登場より遥か昔

レッドアリーマーは いちにんまえの せんしとなるべく
せんしのくんれんじょへと まいにち かよっていた

そうです。レッドアリーマー、修行時代のお話。結構「苦労人」であることを知り、有野課長も同情。
ホバリング(空中で浮くこと)が出来るのだが・・・動きが遅い。「魔界村の調子、無いやんけ!」
魔界村」で有野を苦しめた、あのトリッキーな高速飛行の動きができない!
(ナレーション)「これではレッドアリーマーではなく、レッドありーのー」。ほどよく情けないな。
レベルが上がるごとに、滞空時間が長くなっていく(レベル5で無限になる)。
・正反対の操作
町の人や各国の魔王から様々な頼みごとをされ、戦い続けるレッドありーのー。
しかし。アルノンの河で空中を浮いているとき、どうしても致命的なミスを犯してしまう。
「何か知らんけど、連打してもうた−(マイティ)ボンジャックの癖が残ってんねやん」
マイティボンジャックのジャンプは「連打」が基本。それに対してレッドアリーマーは「長押し」。
ダブルヘッダーが引き起こした、意外な落とし穴であった。
・赤と白の悪魔
ダブルヘッダー開始から、9時間30分。魔界の首都・キングパレスにたどり着く。
城のボス・スカルサタンとの“悪魔vs悪魔”一騎打ち。しかし力の差は歴然、ゲームオーバーを繰り返す。
苦戦する有野課長に「番組のほうで、秘密兵器を用意しました」。いでよ、秘密兵器!
そこに現れたのは・・・「魔界村」攻略で活躍した二代目AD・笹野くん!大阪から駆けつけたのだ。
冷静なプレイでスカルサタンを倒し、爽やかに去っていった・・・。
・正真正銘のアリーマー
ダブルヘッダー開始から11時間。疲労困憊の有野課長を見かねて、笹野くんが戻ってきた。
エンディングを見届けるまで、大阪には帰れないというのだ。
笹野くんの協力により、ステージ4をクリア。
続くステージ5は、鏡だらけの魔の館。鏡に入ると、別の部屋へワープする。
迷子になって25分。入ったボス部屋で、有野課長は信じられない光景を目の当たりにする・・・
「アリーマーや!」
このステージのボス「ドッペルゲンガー」−レッドアリーマーに変身する怪物である。
そして。その動きがまさに「魔界村レッドアリーマー」の、あの動きなのである!
レッドアリーマーとレッドありーのーでは、力もスピードも違い過ぎる。
・やはり呪われている・・・?
ダブルヘッダー開始から13時間。気力・体力とも限界に達し、タイムリミットを迎えた。
最後の1機で、せめてドッペルゲンガーだけは倒したい有野課長。笹野くんのアドバイス
「(敵が)アリーマーに変身してる時は、攻撃すると自分の体力が減ってしまうんで
アリーマーに変身してる時は、絶対に攻撃しないで下さい」。
アドバイスを受けた有野課長、この1機にすべてを賭ける・・・が!
やっぱり全然ダメ。「レッドアリーマーII」も、挑戦失敗。エンディングは笹野くんが見せることに。
「見られへんかったら最悪、笹野のアリーマー姿でも」。
徹夜でプレイし、5時間かけてエンディングを迎えた。ご苦労様でした。