マチルダアンパンマン、力尽きる

先週のNHK連続テレビ小説純情きらり」。
先週一週間不在がちだったので、録画してまとめて見ました。
この週から、エンディングの「わが町の音楽家」が、豊橋市編になりました。こうなりゃ三河の音楽家を全部出せ(笑)。
・女将さん!後ろ後ろ
病に倒れた女将さん(戸田恵子)が「一度でいいから洋装のドレスを着てみたい」と語る。
桜子さん(宮崎あおい)と磯おばさん(室井滋)はその願いを叶えるべく、真っ赤なドレスを仕立てる。
前の週が重苦しい雰囲気で終わったのに対し、久々の“かねvs磯”爆笑バトルで一息。
・2006年8月15日
朝ドラ直前のニュースショー「おはよう日本」で、小泉純一郎首相が靖国神社に参拝する模様が
生中継されていた、8月15日。この日に合わせたように、ドラマにも波乱の展開がやって来た。
有森家の末弟・勇太郎(松澤傑)が、東京帝大を繰り上げ卒業。海軍に入隊して出征する(赤紙召集令状ではなく、
志願した上であるらしい)という知らせが届く。
それまで「お国のために戦うのは当然のこと」と言って憚(はばか)らなかった勇ちゃんだった。
が、桜子さんや冬吾さん(西島秀俊)に「生きて帰ってくること」の大切さを説かれ、生還を誓う。
そうじゃなきゃ「靖国で会おう」と言って、戦地で命を散らすつもりだったのだろうか・・・。
・早い、早すぎるよ
時間は一気に流れ、昭和20年(1945年)2月。小康状態だった女将さんの容態が悪化、臨終の時を迎える。
その時、病床の女将さんは見たのである・・・枕元に達彦ぼっちゃん(福士誠治)の亡霊が現れた!
息子はそのまま母を連れて行ってしまうのか?と思いきや、その描写は無し。
「桜子さん、ありがとうね・・・」感謝の言葉を残し、女将さんは息を引き取った。
無敵を誇ったアンパンマチルダ、あまりにも若すぎる死です。・゜・(ノД`)・゜・
・そういうものだ
「『山長』で働き続けて欲しい」という女将の遺言もありましたが・・・桜子は店の将来を考えた末、
若女将をやめて店を出ることを決意。
思えば。年端もいかぬ頃に実の両親(三浦友和竹下景子)と死に別れ、達彦さんにも女将さんにも死なれ
「大事な人がみんな死ぬ」という、過酷な運命に晒される桜子さん。
仕方ない。それがヒロインの宿命というものです。
・次のターゲットは冬吾さん?
「山長」を出て以来、喪失感に苛(さいな)まれたまま立ち直れない桜子さん。そんな彼女の前に、
東京から冬吾さんがやって来た。
「自分の人生がどこにあるかわからない」という桜子さんの前で、ピアノの楽譜を燃やしてみる冬吾さん。
「やめて!」そう叫んだとき、桜子さんは気付くのです−自分には音楽がある、音楽しかない!と。
・帰っちゃダメだ!
冬吾さんが東京に帰ったのが、昭和20年3月9日。その翌日、未曾有の惨事が襲い掛かった。
そうです!3月10日の東京大空襲
朝ドラで空襲のシーンを見るのも久しぶり(太平洋戦争を題材にすること自体が久しぶりなので)。
・地獄絵図を
マロニエ荘は焼け残り、住人たちも無事。しかし冬吾さんは「この惨状を絵に描きとめよう」として出て行き、
重傷を負う。根っからの芸術家魂ですな(素人から見たら「この非常時に何を・・・」と呆れるだけだが)。
焦土と化した東京の人々は、生きる希望を取り戻すことができるのか?
・ラスト1ヶ月は戦後復興?
ともかく。この週は昭和18年(1943年)暮れ〜昭和20年3月と、時間の進行が早かったです。
そうなると。残り5週、物語は昭和何年まで続くのかな?