白い百合のブーケ〜「冬輪」特別編

今年1月〜3月に放送され、意外な?人気を博した昼ドラ冬の輪舞東海テレビ/フジテレビ系)。
本編の名場面ダイジェストに“その後の物語”をプラスした2時間スペシャルが、今夜放送された。
やはり大人気だった同枠のドラマ牡丹と薔薇(2004年、同局系)に続く、2時間総集編放送。
・そんなに人気あったんですか
今まで見ていなかった人(どれぐらいの人が見るかは別として)に、果たしてご理解いただけるのだろうか・・・
という不安もありましたが。一応“話題作”なので。
ちなみに「冬の輪舞」の平均視聴率は9.2%。同枠の平均視聴率・最高記録を更新した
(それまでは「牡丹と薔薇」の8.9%がトップだった)らしい。
・あの名作をリメイク
原作は吉屋信子原作の小説「あの道この道」。
同じ時期に生まれた二人の赤ちゃんが、親のエゴが原因で取り替えられてしまう。
そのままそれぞれの家庭で18年育った二人が出会い、傷つけ合いながらも強い絆で結ばれる・・・というお話。
・伊藤かずえvs渡辺桂子
「どこかで聞いたような話だな」と思った、そこのあなた。そうです。さんざん既出ですが、
1985年にTBSで放送されたドラマ乳姉妹(ちきょうだい)のリメイク。ただし全く同じではなく、
登場人物の設定がいろいろ違います。
・出番は無くても
東海テレビで午前中に放送のローカルワイドショー「ぴーかんテレビ」に、「冬の輪舞」で熱演を見せた
大丸院長役・冨家規政さんと院長夫人役・若林志穂さんのお二人がご登場。番組PRをしていた
(冨家さんが演じる院長は、本編で既にお亡くなりになっているので「結婚式の場面」に出番は無いのですが)。
ちなみにその頃、フジテレビ「こたえてちょーだい?!」には、主演のお二人が出演されていたそうで。
・模範囚でした
物語は本編最終回の7年後。ヒロイン・しのぶ(遠野凪子)&千鶴子(黒坂真美)の娘・百合(小向美奈子)は
美しく成長し、このたび結婚することになった。
だがしかし。千鶴子おばさんは「式に出るのをやめる」と言い出した−過去に殺人事件を起こした“前科者”の自分が
結婚式に出ようもんなら、きっと破談になってしまう・・・というのだ。
・総集編では省かれていたが
あの。千鶴子おばさんより、花嫁自身の過去の悪行(中学の頃に常習的な飲酒喫煙、
援助交際オヤヂを脅迫して金を巻き上げた「美人局事件」)がバレたら破談になるぞ・・・と、
要らぬ心配をしたのはわてだけか(笑)?
・二人の母の身の上話
結婚式当日。祭壇の前で花嫁は叫んだ−「わたしには“もう一人の母”が居ます」!
そこへ現れた生みの母・千鶴子。実は新郎・隆之(松尾政寿)が、来るように説得したのだ。
千鶴子は育ての母・しのぶと共に、これまでの凄まじい人生を語り始めた・・・
という展開で、総集編が始まる。2時間のうち、およそ3/4は総集編。
・薄められても仕方ないが
やはりダイジェストでは物足りない。「冬輪」のスゴさはこんなもんではない、と申し上げたい。
時に泣き叫び、時に殴り合い、魂と魂でぶつかり合う登場人物の熱演ぶりは圧巻です。
“中の人”大変だったろうなー(^_^;)。
・去年と同じ言葉を
それにしても。過激エロシーンの数々が、ことごとくカットされ(以下強制削除)。
そういや「ボタバラ」の時も「本編見とけばよかったー!」と、激しく後悔した覚えが。
しのぶ先生が「子供を産めない体」になる原因の“階段落ち”のシーンが何度も使われたが、
そこに至るまでの悪夢のプロセス・・・は、さすがに放送できんな。