節水と「いっしょにeco」〜アタックNeo物語

ルビコンの決断」(テレビ東京系)今週の物語は「世界初の洗剤開発!花王の商品開発力」。
ダメ家でも毎日お世話になっているヒット商品「アタックNeo」を開発したチームの活躍を紹介する。
「すすぎ1回」を実現することで「節水」「節電」「時間短縮」という、ありがたい効果を生み出した。
そのアタックNeoは、如何にして生まれたのか?開発秘話を再現ドラマ化。
オイルショックではありません
スーパーなどで、特売日ともなると・・・主婦の皆さんは洗剤をこれでもか!と買い占める。
洗剤は日持ちするし、安売りの時にまとめ買いしておくもの(ワテもそうですが)。
店の人曰く「洗剤は土日に良く売れるんですよ」何故なら「お父さんが車を運転してきて、重たい洗剤を積んで帰れるから」。
・濃くすればいいというものでもない
粉末洗剤は20年前の「アタック」登場でコンパクト化が進み、多少は持ち運びしやすくなった。
でも液体洗剤は・・・相変わらず重たいまま。
洗浄成分の濃度をアップさせて「同じ使用回数でボトルを小さく」することはできるのだが、そうするとその分
洗浄成分が布に浸透しにくくなるのだそうで。
・お客様の求めるものは何?
花王マーケティング調査チームは一般家庭を訪問し、洗濯機と洗剤の置かれている状況を徹底的に調査。
その結果「洗剤の置き場所に困っている」という悩みを抱えている家庭が多い、という事実が浮上した。
ウチの洗濯機周辺の写真も撮りますか?(・・・恥ずかしいからやめましょう)
文章で説明すると、洗濯機の上に粉末「アタック」の箱、横の収納棚に「エマール」(同社)柔軟剤「レノア」(P&Gジャパン)、
別の収納棚に「部屋干しトップ」(ライオン)と「アタックNeo」のボトルと詰め替え用のストック。
洗剤の種類が多すぎ(呆)。
・エコ志向+ライフスタイルの変化
2005年。衣料用洗剤部門の商品開発担当者・呉裕利子さんはマーケティング調査の結果
「コンパクト」「節水」「節電」「時間短縮」を叶える洗剤の開発を提案する。
上層部は(例によって)難色を示したが、呉さんらはモニターユーザーのアンケート結果から「お客様は
それらを洗剤に求めている」と主張。こうして「液体洗剤のコンパクト化」に挑む決断が下された。
そこで同社・和歌山研究所の研究員・三宅登志夫さんは「時間短縮のために、洗濯の手間のどこを削れるか?」
という研究をした。
その結果「すすぎを2回から1回に減らす」ことを思いつき、衣類に「浸透しやすく残りにくい」洗浄成分を探す。
・衣類にもやさしい
様々な成分で試作品を作り、試行錯誤を繰り返した結果・・・「衣類に残りにくい洗浄成分」が発見された。
しかもそれは、三宅さん自身が何年か前に既に研究して見つけ出していたものだったのだ。
こうして2009年、2.5倍濃縮の液体洗剤「アタックNeo」が開発された。
ボトル1本(400g)で、粉末の「アタック」1kg分と同じ回数洗えるというのだ。
我が家でも最初に購入して使ってみた時は「こんなに洗剤少なくて大丈夫なのかね」と思ったが。十分満足できる洗い上がり。
こうして「コンパクト」にして「節水」「節電」「時間短縮」は叶えられた。
・平ちゃんも夜洗い派
また、「時間短縮」ということで「夜に洗濯をする」人からは「洗濯が終わるまでの時間が短いので、寝落ちる事が
少なくなった」という喜びの声も。
スタジオ司会の大浜平太郎キャスターも「夜、洗濯終わるまでって暇なんですよ」と苦笑する。
ちなみにアタックNeoが生まれる2〜3年前、夜洗いをする人向けの液体洗剤「アタック・スタイルフィット」と
柔軟仕上げ剤「ハミング・スタイルフィット」が誕生。まるでシャンプーとリンスのようにワンセットで売り出されていた。
あれは、まだあるんでしょうか。
花王国(はなおうこく)と呼ばれた国
スタジオ解説では、洗濯用合成洗剤の歴史を

  • 古代(固形洗濯石鹸の時代)
  • 中世(洗濯機と合成洗剤の登場)
  • 近世(「アタック」他コンパクト粉末洗剤の登場)
  • 現代(「アタックNeo」登場)

と分け、洗剤や洗濯スタイルの進化を解説(フジテレビ「カノッサの屈辱」みたい)。
少子化に伴って「泥汚れに強い洗剤」というのが減って来た。
・今度は「バブ」の開発ストーリーも見たい
花王さんは「お客様の声を製品作りに生かせ」というポリシーのもとで商品開発をしている。
お客様相談センターも24時間体制でやっているのだ。
そんな「お客様の声」を研究することで「アタック」をはじめ、様々な「あっと驚く」商品を開発してきた。
シャンプーのボトル(側面またはポンプの頭)についている「リンスとの区別用の刻み印」も、花王さんが
「エッセンシャル」で始めたのだ。目をつぶってシャンプーしてても、触っただけでわかりますよね。
で。洗剤の「次の進化」はどこへ向かうのでしょう。
柔軟剤入り「ふんわりニュービーズNeo」とかですか?