おもちゃメーカーのサバイバル術

カンブリア宮殿」(テレビ東京系)今週のお客様は、タカラトミー社長・富山幹太郎さん。
富山社長は戦前から玩具メーカーとして続く会社(旧富山玩具製作所〜旧トミー工業)の3代目。
「キャラクター玩具は作るな」という家訓が先代まであったが、3代目はその方針を転換。今では
ディズニーやポケモンの玩具が堅調な売れ行き。
老舗の玩具メーカー野村トーイタカトクアサヒ玩具などが懐かしい)が倒産や解散をしていく中、
トミーは同じく老舗のタカラと合併したり、国内工場を閉鎖して海外に生産拠点を移すなど大胆なリストラを試みて
生き残ってきた。
男児向けのトミー、女児向けのタカラ
タカラトミーと言えば。近年「ベイブレード」がリバイバルヒット。
女児の定番「リカちゃん」。ボードゲームの王道「人生ゲーム」。映画化もされた「トランスフォーマー
・・・て。コレら全部、旧タカラの製品じゃないですか!
旧トミーが開発にかかわったものが出てこない!タカラの手柄を横取りしてんじゃん!!
「リカちゃん」で育ってきた女子としては納得いかん。
トミーには「トミカ」「プラレール」「ゾイド」という強力なブランドがあるじゃないですか!そっちを映せ!
あと「ぴゅう太」を忘れてはイカン(笑)。
・売れる前はただのガラクタ!?
しかし。2002年頃に旧タカラ時代のベイブレードが一度ヒットして急速に下火になった後、それを復活させたのは
確かに富山さんの手腕である。
玩具店やホビーショップに、いつでもベイブレードで遊べる施設を作ったり。競技イベントを定期的に開催したり
・・・と、子供たちの心をわしづかみ。在庫の山も片付いた(笑)。
でも3代目曰く「自分が『これは売れそうだ』と思う製品は作らない」というのがポリシーだそうで。
大半のヒット商品が「コレが売れるとは思わなかった」と(バンダイの「たまごっち」を見たときもそう思ったらしい)。
玩具業界って、何が流行するかわかりませんからね。
・過去の遺産を生かさない手は無い
タカラとトミーはそれぞれ違う強みがあるので、今後もそれを生かして頑張ってもらいたいものだ。
今度は旧タカラがかつて参入したけど盛り上がってない「CQモータース」(チョロQをモデルにした電気自動車)も
再建してみませんか(おい!)。