波乱の野球人生―“ミスターアンダースロー”小林繁さん急死

夕方のニュースで、アナウンサーが「野球界に訃報が入ってきました」と読み上げた。
この日「元巨人軍投手の桑田真澄さんのお父様が火事で亡くなられた」というニュースがあったので、それかなと思ったら
「巨人や阪神でエースとして活躍した、北海道日本ハム小林繁コーチが急死しました」。
ええっ!だってまだ60歳にもなってないでしょ(享年57)。
死因は心筋梗塞だったという―今日の午前中、自宅で「背中が痛い」と訴え、夫人がマッサージをするも意識不明に。
病院に救急搬送され、午前11時に死亡が確認されたとのこと。
・急に逝ってしまうなんて
前日まで元気で、日本ハム球団のイベントに出席していたという小林さん。梨田昌孝監督も「会ってから丸1日
たっていないわけだから、本当に信じられない」とコメントした。
昨シーズンは二軍投手コーチ、そして今シーズンからは一軍投手コーチになるということで、キャンプインに向けて
意欲十分だったという。
ご冥福をお祈りします。
・「悲劇のヒーロー」というスター性
小林さんといえば、江川卓投手の巨人入団をめぐる「江川事件」の件ばかりが有名になってしまった
「黄桜」のCMで、その江川さんと共演したこともあった)が、
巨人時代も二桁勝利を挙げ続けたスーパーエース
甘いマスクで女性ファンにも人気、レコードを出したり引退後にテレビドラマ出演したりと“球界のイケメンアイドル”的な
活躍もしていた。
一時期、経営していたお店の借金問題で苦しんだが、それも片付いたという。これからコーチ経験を積み、
将来は「阪神の監督をやってみたい」という夢を語っていたともいう。それだけに、惜しい人を亡くしたと思います。