消せない過去、悲しい秘密

先週の連続テレビ小説「つばさ」。
14日に撮影がクランクアップ、多部未華子ちゃんが号泣していたそうで。
ちなみに。川越キネマに飾ってあった「ウサギのきりぼんちゃん」が、この週からピンクと青の2体に増殖してます!!
・笑いの化学反応
ラジオぽてとは新企画として「市民パーソナリティー」の募集をはじめた。
宇津木夫妻(金田明夫広岡由里子)をはじめ、我こそは!と志願する人々が集まり、つばさちゃん(多部未華子)が
指導に当たる。
皆さんどうも緊張して上手く喋れないのだが・・・宇津木の親方と鈴本スーパーの社長(佐戸井けん太)、それに
竹雄お父さん(中村梅雀)が3人寄ると爆笑トーク炸裂!いつも居酒屋「こえど」で
クダを巻いてるだけはある(笑)。
そこで。つばさちゃんは3人にラジオ出演してもらい、それぞれの青春時代の思い出について語ってもらうことにした。
これで最近元気のないお父さんにも、笑ってもらえるかもしれない・・・と。
・まともに学校行ってたのか?
親方と鈴本社長は川越生まれの幼馴染。竹雄さんは横浜から来たというのだが・・・どうも話の辻褄があわない??
しかも思い出話の端々に、昔不良だったことをにおわせるような言葉がちらほら。
お父さんの“幼い頃の思い出話”というものを、ほとんど聞いたことがなかったつばさちゃんは「何かあるんじゃないか」と
疑問を抱くようになる。
・ダボンさーん!
そんなある日。竹雄さんが「こえど」で飲んでいると、昔やくざだった頃の仲間だった谷村(及川いぞう)という男が
店の外を歩いているのを見かけた。
25年前、竹雄さんは谷村さんを置いて逃げた―きっとその時の恨みを晴らしに来たんだ!!
そう思い込んだ竹雄さんは店を出られず、結局「こえど」で一夜を明かしてしまった。
やはりやくざだった父を持つ麻子ママ(井上和香)も、それを理解してくれた。「ずっと・・・独りで背負ってきたんですね」。
・居たんかい!
その結果「竹ちゃんが麻子ママと浮気した」という噂が、町中に知れ渡る。
マリバロン加乃子さん(高畑淳子)は「浮気ぐらい、いいじゃない」というが・・・強がっているっぽい。
夜ごと「こえど」に行ってしまうお父さんを、ある夜つばさちゃんが迎えに行く。
と。お父さんは(来ていないのか帰っちゃったのか)店内に居なかった。
麻子ママはつばさちゃんに「お父さんのことを詮索しない方がいい」と言う。次の瞬間
「違う!」カウンターに隠れていたお父さんが出てきた!「つばさは何も悪くない!」
お父さんの突然の行動に混乱しながらも、つばさちゃんは家に連れ戻したのだった。
・おばあちゃんも知っていたが
帰宅した竹雄さんに「ぶっちゃけ、浮気したの?」と直球で質問する加乃子さん。
「・・・浮気しました」本当は何もなかったのだが。加乃子さんに谷村の件を隠しているという時点で、心が離れているから。
翌日。加乃子さんは開店前の「こえど」に行き、麻子ママに真相のほどを問いただした。そこで「竹雄さんの過去を聞いた」
と言われ、加乃子さんはショックを受けた―竹ちゃんが元やくざだった件は、自分と先代・梅吉さん(小松政夫)しか
知らないと思ってたのに。
加乃子さんは自分の気持ちとは裏腹に「竹ちゃんが望むなら、別れてもいいのよ」と言ってしまう。何でそうなるの・・・。
・奥さん!みてみて♪
一方その頃、ラジオぽてと。つばさちゃんが「本音を聞き出すって、難しいですね」と悩んでいた。
お父さんのことだけでなく、ラジオパーソナリティーの仕事でもそう。
そんな彼女のもとに、真瀬社長(宅間孝行)がひとりの男性を連れてきた。スーパーの店頭で刃物研ぎの実演販売をして
全国を回っている、谷村さんという人=竹雄さんが恐れている谷村と、同一人物だ!!
・人の心に寄り添う
その谷村さんに愛用の包丁を研いでもらい、切れ味に感動するつばさちゃん。
何本でも包丁を研いでもらいたくなる仕事ぶりに、つばさちゃんは引き込まれる。
「『客の心をつかむ』コツを学ぶだけじゃなく、気分転換にもなればと思って」谷村さんに来てもらった、と真瀬社長。
「いい上司ですね」谷村さんも笑顔で言う。
・どこかで聴いているかも
谷村さんはラジオぽてとに「ラジオを通じて、ある人を探してほしい」と依頼する。
“ダボンさん”と呼ばれていたその人は、昔一緒に仕事をしていた仲間で
「人生は辛いことがあっても、元を取れるようにできている」ということを教えてくれたのだ、と。
谷村さんは家族を亡くして根なし草の人生を送って来たが、今は妻子だけでなく初孫もできて、幸せな人生を送っている。
そのことを知らせたい。
つばさちゃんは快く引き受けるのであった―その“尋ね人”が自分の父親であることを、知る由もなく。
・タイミングを逸した
谷村さんは、つばさちゃんから「甘玉堂」のことを聞き、店に足を運ぶ。
それを見た竹雄さんはパニック状態!ついにウチを突き止められたか!!
家から出て行こうとする竹雄さんに、加乃子さんもパニック状態になり「どこへも行かないでー!」と泣いてすがるのであった。
・尋ね人の時間
後日。谷村さんが川越を去る日が来た。
つばさちゃんはラジオ番組に谷村さんをゲスト出演させ、探している人との思い出話を喋らせた。
一方、甘玉堂の作業場では・・・竹雄さんと加乃子さんが気まずい沈黙を埋めるべく、ラジオをつけた。
つばさちゃんと谷村さんの声が聞こえてきた―「あいつがラジオぽてとに居る!?つばさが危ない!!」
竹雄さんは店を飛び出し、ラジオぽてとへ向かった。
・刃物はマズかったか
そしてラジオぽてとでは、谷村さんが生出演を終えて包丁研ぎの実演中。市民パーソナリティーの皆さんも見学中。
竹雄さんはその光景を「谷村がつばさに包丁をつきつけている」と勘違い!「ウチの娘に手を出すなー!」と、
谷村さんの包丁を取り上げた。
あまりにも間が悪い・・・。
「あんまりですよ、ダボンさん」もちろん、谷村さんにそんな凶行をする意志は無く。
お互い、大切な家族を得て幸せに暮らしていることがわかり、感動の再会となったのでした。
・そりゃ騒ぎにもなる
コレで、めでたしめでたし・・・となれば、良かったのですが。
居合わせた市民パーソナリティーの皆さんの目撃により「元やくざの男2人が刃物を振り回して暴れた」「甘玉堂の職人頭が
元やくざだった」という噂が広まってしまい、甘玉堂もラジオぽてとも信用を失いつつある。
責任を感じた竹雄さんは、家を出ることにした。この家族は一生に一度、家出するのが習わしか??