Amigo intimo―親友よ

今週の連続テレビ小説「つばさ」。
つばさちゃん(多部未華子)が21歳になったということで?タイトル画面も夏バージョンに変わった。
・コレをやって欲しいー!(電波少年風に)
そのつばさちゃんは、マダム城之内(冨士真奈美)のお許しを得て「ラジオぽてと」に復帰。
リスナー参加イベントのリクエストを集計していると・・・現在はラジオ局となっている川越キネマで
「映画の上映会をやって欲しい」という要望が多かったのだ。
しかし。閉館して年月の経った映写機はすでに壊れていて、上映会の実現は難しそう。
・横に人間の子供が居た
その昔、映画館として繁盛していた頃の川越キネマを回想する場面に、漫画映画「きりぼんちゃん」のポスターが!
きりぼん」は「風のハルカ」(2005年)で、霧島の旅館の主人が作って売り出した温泉ウサギのぬいぐるみだが・・・
この世界ではアニメキャラクターということになっているのか(笑)。
「劇場版アニメ・きりぼんちゃん」?どんなのなんだろう。見てみたいです。
・3人目の部下
そんなわけで。つばさちゃんが斎藤興業に上映会の話をしに行くと・・・浩徳さん(西城秀樹)の黒服の部下さんたち
市山貴章阿部亮平)の他に3人目の“新入社員”が居た―ガタイのいい長身の若者、サングラスをとったら何と
翔太くん(小柳友)だった!!何でまた、こんなところに??
サッカーを諦めた翔太くんは「浩徳さんのような“強い男”になりたい」と、斎藤興業に就職したというのだ。
そして。つばさちゃんに対する“けじめ”として、彼女を「玉木のお嬢さん」と呼ぶのであった。
寂しい、というより・・・調子狂う感じだろうな(苦笑)。
・意外な特技
後日。その斎藤興業の部下どもが、つばさちゃんを呼びに来た。浩徳さんが壊れてしまったので、
何とかして欲しいという。
「自覚は無いでしょうけど。玉木のお嬢さんは、ボスの元気の源なんです」。
いつもはスーツ姿の浩徳さんが、何故か腹巻にステテコ姿の“某・柴又の瘋癲(ふうてん)の旅人さん”のようないでたちで
寝込んだまま動かないのだ。
その横にあったポルトガル語の手紙を、翔太くんが読んでみると・・・「ビバマリアが死んだ」という旨が書いてある。
つーか。翔太くん、ポルトガル語読めるんか。サッカー留学に備えて勉強してたとか?
・サンバダンサーの謎、解明
ブラジル人のサンバダンサー・ビバマリアさんアンドレア)は、いつも浩徳さんを励ましてくれる
“アミーゴ・インチモ(親友)”だった。
浩徳さんは加乃子さん(高畑淳子)との駆け落ちに失敗して川越を出た後、ブラジル・・・ではなく、浅草に移り住んだ
(国内かよ!)。
浅草の小さな劇場で映写技師の仕事に就いた浩徳さんはビバマリアさんに出会い、絶望の淵から救われたという。
「母国のブラジルに学校を作りたい」と言っていた彼女が帰国した後、不動産業で財をなした浩徳さんは
「励ましたい人が居る所に、どこでも」サンバダンサーを派遣するボランティア活動を始めた。
そして・・・そのビバマリアさんが、病で亡くなったというのだ。
・ローマ字で書かれてた
そして。斎藤興業のオフィスには、ブラジルから浩徳さん宛に届けられた荷物が開けられぬまま放置されていた。
つばさちゃんが(勝手に)開けてみると・・・ビバマリアさんの遺品が入っていた。
その中には、浩徳さんからビバマリアさんに宛てられた手紙もあった。
そこには「川越キネマを、市民が集まるカーニバルの広場にしたい」という浩徳さんの夢が綴られていた―
つばさちゃんもまた「ラジオぽてとを市民の広場にしたい」という目標を持っていた。
・下手すりゃ「共依存」の関係に
つばさちゃんと翔太くんは、久しぶりに二人で話す。つばさちゃんは「ラジオを自分の夢にする」と告げた。
「自分の夢を、人のせいにしてた」と翔太くん。「『おふくろのため』とか『つばさのため』とか言っておけば、
失敗したときに言い訳になるから」。
「自分の夢を翔太に押しつけていた」と言ってたつばさちゃんと、表裏一体だな。
・息子の演奏で「月がとっても青いから」
一方。「甘玉堂」に、浪岡さん(ROLLY)がやって来た。父・葛城さん(山本学)が入院したというのだ。
弟子たちが世話をしているとは言え、奥さんには既に先立たれて寂しい独り身。加乃子さんは千代ばあちゃん(吉行和子)に
お見舞いに行くよう勧める。
千代ばあちゃんは自室で、葛城さんと昔見た映画「永遠の恋」のチラシを眺めていた。「また、あの映画を見たい」という。
そんな中。ラジオぽてとに、その葛城さんがやって来た。「退屈なので病院を抜け出してきた」という(笑)。
葛城さんもまた「永遠の恋」の映画を懐かしんでいた。つばさちゃんは二人のため、そして川越キネマを愛した市民のため、
「一日限りの映画上映会」を計画することに。
・死ぬのは早いぞ
「壊れた映写機はどうするんだ?」浩徳さんが修理してくれることになった。翔太くんも、その作業を手伝う。
川越キネマを「カーニバルの広場」にするためなら、寝込んでもいられない。映写機が直り、上映会が実現することに。
映画はもちろん「永遠の恋」。千代ばあちゃんと葛城さんも招かれ、青春の思い出に浸ることができた。
「死ぬ前にもう一度、この映画を見たかったんです」と葛城さん。もう思い残すことは無い!?
・サンタマリア、僕の命を
そして、上映会終了後。つばさちゃんは浩徳さんに「見てほしいものがある」と、スクリーンに新たな映像を映した―
ブラジルから送られてきた荷物の中にあった、ビバマリアさんからのビデオレターだった。
病院を抜け出してダンス学校に来たというビバマリアさんが「ヒロ、つらいことがあっても笑顔で生きて」と語りかけた。
そしてその何日か後、彼女は天に召されたという・・・。
「マリア・・・」亡き親友の言葉を聞いた浩徳さんの前に、サンバダンサー登場!つばさちゃんもサンバを踊る。
太陽がいっぱいだ・・・!」浩徳さんは再び、生きる気力を取り戻したのでした。
・お父さんに迫る影
そんな騒動の裏で。竹雄お父さん(中村梅雀)が、愛を見失ったまま「小料理こえど」で飲んだくれていた。
次週、そのお父さんの隠し通してきた過去が明らかに??