通りすがりの朝ドラヒロイン

NHK連続テレビ小説「つばさ」。
今週のお話を見ていて、歴代のいろんな朝ドラヒロインを思い出しました。
そうだ。今後の朝ドラで「ヒロインが日本各地を旅して、歴代のヒロイン(に似た人)に出会う」という
ストーリーをやってみたらどうでしょうか。
−「・・・どこの仮面ライダーだよ、それ」
フェーン現象で大炎上
さて。お話は先週の続き。ラジオぽてとの放送ブースで、
「俺は玉木つばさを愛している」真瀬社長(宅間孝行)がその言葉を言い放った時、みちるさん(山本未来)は
マイクスイッチをONにしていた!
当然、つばさちゃん(多部未華子)をはじめ、ラジオぽてとの社員に丸聞こえ。
「あらー。聞かれちゃったみたいねー♪」どうする気だ、みちるさん(笑)。
慌てて弁解する真瀬社長だが、もう隠しようはない。
・同じハタチでも
つばさちゃん、真瀬さんに少しでも気があるのかな・・・?「気が付いたらあなたのこと、好きになっていました」なのか?
と思いきや。翔太くん(小柳友)への想いは変わらないようで。
真瀬さんを拒絶できないのは「きっぱり断ってしまうと、真瀬さんだけでなく優花ちゃん(畠山彩奈)をも
悲しませてしまうから・・・」という懸念があるようで。
他人の幸せを優先しすぎだ(笑)。はっきりせずに思わせぶりで居る方が、よっぽど悲しい結果になる。
どこぞの朝ドラの、いい子ぶってる(と評された)介護福祉士といい勝負だ。
別の朝ドラの「20歳で里親になった(「おかん」ではなかったけど)」東京のダンスの先生みたいに、納得いかなかったら
「シャラップ!っすよ」って言っちゃえばいいんだから。
・スポンサー様は神様です
そんな中。川越の「こえど会」会長で城之内グループの総裁である城之内房子さん(冨士眞奈美)が登場。
ラジオぽてとで、こえど会提供の番組を持ちたいといってきた。
城之内さんは外食・レジャー産業を手広く経営するカリスマであり、「こえど会」に多額の協賛金を出してくれている
大口スポンサー様だ。
その一方、チャリティー活動も積極的に行っている。10歳のつばさちゃん(白坂奈々)と翔太くん(湯山敦紀)が
所属した少年サッカーチームにも協賛している。
・中の人は仲良しコンビ
城之内さんの名を聞いて「あの強欲の城之内房子が?」と千代ばあちゃん(吉行和子)は訝(いぶか)る―いけ好かないようで。
ちなみに。“中の人”である吉行和子さんと冨士真奈美さんは、長年の親交がある間柄(旅番組で一緒に出演することもある)。
千代ばあちゃんとマダム城之内の直接対決が見てみたい(笑)。
・想いが重い、翼が重い
一方。翔太くんの精密検査の結果が出た―右足骨折は良くなっているものの、増水した川で父・福原さん(永島敏行)を
救出した時に痛めた左ひざは「靱帯損傷・全治2カ月」。
宮崎ポロナティーヴォの監督にその旨を報告すると「チームに戻ってこなくていい!」と宣告されてしまった。
事実上の戦力外通告―そういう時こそ、翔太くんを支えたいと願うつばさちゃんだったが・・・翔太くんに
「(その存在が)重いんだよ」と言われてしまう。
そしてある日、浩徳さん(西城秀樹)と部下ども(市山貴章阿部亮平)が川越キネマに現れて、翔太くんの部屋から
荷物を運び出してしまった!?
翔太くんはつばさちゃんに行き先を告げぬまま、下宿を引き払ってしまったのである。
どん底を蹴って、這い上がるんだな
つばさちゃんは斉藤さんに、翔太くんの居所を訊ねたところ・・・彼は東京都内の某所に居る、という。
「愛の結末までは責任持てないぜ」と浩徳さんに言われたが、つばさちゃんはそれでも翔太くんに会いに行く。
「帰ってくれ」翔太くんはつばさちゃんを突き放し、別れを告げた。
彼にとって、サッカーを失うということは「つばさちゃんの愛を失う」ことと同じ。自分の力で這い上がるしかない。
・土の中で一生を終えるな
失恋したつばさちゃんに「ハタチの娘なんて、自分のことだけ考えてりゃいいんだから」とお父さんは言う。
つばさちゃんは“ハタチのおかん”だもんな・・・。どこかの朝ドラの「おかあちゃんみたいになりたくない!」と
言い放って家を出た、ネガティブ思考の女流落語家とはエラい違いやな。
そういえば。その落語家の一門が使ってた“ヒグラシ”の手ぬぐいが「甘玉堂」の入り口横に飾ってありますね。
・30分番組です
つばさちゃんは失恋の痛手を振り切るため、仕事に燃えることにした。しかしその凹みっぷりは、周囲が見ていて痛々しい。
そんなある日。マダム城之内が「番組の第1回での、私のインタビュー時間をもっと長くして欲しい」と言ってきた。
真瀬社長は当初10分の予定だったインタビューを、開始を5分早めて15分に拡大する事に決定。
つばさちゃんにもその旨を伝えると
「15分ですね。わかりました」と返事が返ってきたが・・・?
・胸を貸すしかできないけれど
失恋の痛手を癒す手段として、つばさちゃんは「センジュくん」を背負って、翔太くんが去った空き部屋の掃除を始めた。
気丈に振る舞っていたつばさちゃんだったが・・・真瀬社長の胸で泣くのであった。
みちるさん曰く「つばさちゃんは千波に似ている」。自分が他人からどう思われるか、という計算なんかせずに
まっすぐ相手にぶつかって行く・・・真瀬さんの妻・千波さん(阿部美穂子)はそんな人だった、と。
・若いな真瀬さん。
さて。「こえど会」の番組の初日。城之内邸から生中継インタビューである。
真瀬社長はどこかへ出かけたというので、つばさちゃんはひとりで城之内邸へ向かう。
その頃。その真瀬さんは、翔太くんのもとを訪ねていた。
「玉木つばさには、お前が必要なんだよ!お前じゃなきゃダメなんだよ!」翔太くんに詰め寄る真瀬社長。
大谷翔太に対し、そして玉木つばさに対して、一人の男として向き合う真瀬昌彦でありました。
・気が付いたら音楽が
番組は14時から開始。インタビューまで時間がある、とつばさちゃんに言われた城之内さんは
「いいこと教えてあげる」と、自分のチャリティー活動の裏話を語り始めた。
「見返りを求めない慈善活動なんて、やってられないわよ」放送で流れているとも知らず、本音を喋り続けるマダム。
実はつばさちゃん、「15分」というのを「2時15分から開始」と勘違いしていたのである。
“気前のいいご婦人”で通っていたマダム城之内の強欲っぷりが露呈し、ラジオぽてとに
抗議(と絶賛)のFAXやメールが殺到する。
・倒産の危機
オフレコトークが流れていることを知った城之内さんは怒り心頭!「こえど会」の協賛金も引き上げる!と言いだした。
商店街連合会会長でもある鈴本社長(佐戸井けん太)の説得にも、応じる様子は無い。
城之内さんは、真瀬社長が「玉木つばさはラジオぽてとに欠かせない人物だ」と言っていたのを思い出し
「つばさちゃんをクビにしたら許してあげる」と言った。
・パ○ェロ!パジ○ロ!(違)
このままでは、ラジオぽてとの存続も危ない。失恋の痛手を癒すどころか、ますます凹む結果になってしまった。
「自分を見つめるために、旅に出てみたら」ラジオのおっさん(イッセー尾形)にダーツの矢を渡されたつばさちゃん、
地図に向かって投げてみるのであった。
翌朝。つばさちゃんは
ラジオぽてとにも立ち寄り「お世話になりました」とホワイトボードに書き置きして去っていく。
優花ちゃんに「どこにも行かない」って約束したのに・・・加乃子さん(高畑淳子)と同じになっちゃった。
そして。翔太くんを呼び出したつばさちゃんは、改めて別れを告げた。
・僕も家出してみる
ひとり泣きながら歩くつばさちゃんを、誰かが追いかけてきた。知秋くん(冨浦智嗣)だ!
「僕も一緒に行くよ」。
ちなみに。つばさちゃんが投げたダーツの矢は、家の縁側に刺さっていた・・・。
「ああー誰にもーふるさとがあるー♪」この歌を、今のつばさちゃんに、あるいは翔太くんに
聴かせてやりたい(笑)。
次週、姉弟長瀞でライン下り?長瀞といえば、紀菜子さん(斉藤由貴)再び!
・今週の「そういえば」
来週にも、宇宙ステーション滞在中だった宇宙飛行士・若田光一さんが地球に帰還するそうで―
宇宙から皆既日食を観察して戻ってきた朝ドラヒロインも居ましたな。その頃は2009年7月なんて、
遠い未来の話だと思ってましたが(2002年放送だったら、そんなに遠くない!?)。