台風の過ぎた後に

今週のNHK連続テレビ小説「つばさ」。
スタジオパークからこんにちは」8月6日放送分に、ゲストとして浪岡正太郎役のROLLYさんが出演予定です
(この日記をアップするまでに間に合うのかが微妙だが)。
・カナヅチじゃなくても危険
さて。ドラマ本編。南日本に台風が接近、玉木家でも竹雄お父さん(中村梅雀)が「家族を守るのは父親の役目!」と
「防災ハザードマップ」を作ったが・・・家族は構ってくれない(泣)。今週も家族の愛に飢えるお父さんでありました。
「つばさはカナヅチなんだから、増水した川に近付いちゃダメだよー」というお父さんの忠告も聞かず、
つばさちゃん(多部未華子)はラジオぽてとに出勤していく。
・カナヅチの皆さんすいません
つばさちゃん、カナヅチなんすか!ぶわははは!(笑うな)
そういう「サッカーなど陸上での運動は得意なのに、水泳だけは出来ない」という人を見ると・・・
ワテ(鈍足で弱肩で運動音痴だけど水泳だけは出来る)は「ざまあ見ろ!」と思ってしまいます。
100メートル走は20秒以上かかるし腕力は無いしボール投げても届かないし持久力も無いし。しかし水中では何とかなる
(まるでウミガメだ)。
格差社会がどうとか
ラジオのおっさん(イッセー尾形)の証言によると、彼女には「小学校の時に学校のプールでおぼれかけた」という
辛い過去があったらしい・・・なんて話はともかく。
ラジオぽてとに“横矢の横槍”みちるさん(山本未来)がやって来た。河川敷にバラックを建てて生活するホームレスの人々を
取材しているみちるさんは「ラジオぽてとでも社会問題をとりあげたら」と提案する。
・まさかの再会
みちるさんが撮影した写真の1枚に、翔太くん(小柳友)が目をとめた―そこに写っていた「元商社マンだった」という
ホームレス男性は、10年前に翔太くんの母・佐知江さん(手塚理美)と離婚してから音信不通だった父・福原さん
(永島敏行)だったのだ。
翔太くんが福原さんに会いに行き、話しているところをマリバロン加乃子さん(高畑淳子)が見かけて
「翔太くんが酔っぱらいホームレスに絡まれてる!」と勘違いして助けようとした(笑)。
・あんたの子ならば
翔太くんはお父さんについて「ひどい男だった」と語る。仕事一筋で家庭を顧みず、お母さんにも
「お前と結婚したのは間違いだった。翔太が生まれたのも間違いだった」と言い放ったという。
翔太くんがサッカーを続けたいといった時も「俺の子だぞ。運動ができる筈ない」と、やめるよう言っていた。
実写版映画「ドカベン」に出ていたスポーツマンの永島さんに「運動が出来る筈ない」と言われても、
説得力ないな(笑)。
・弱さって何。
そして翔太くんが10歳のとき、佐知江さんは離婚を決意した。最後の日の別れ際、お父さんは翔太くんに言った―
「俺のような、弱い男にはなるな」。
翔太くんが普段「つばさに弱いところを見られたくない」とか「おふくろやつばさに心配かけたくない」と思っているのは
この親父さんの言葉のせいだったのか・・・。
・育てた覚えは無くても
「産まなきゃ(生まれなきゃ)よかった」―子供に一番言ってはいけない言葉です。どこぞの朝ドラの、京都の老人ホーム施設長が
後悔してたのを思い出します。
その様子を見て、千代おばあちゃん(吉行和子)も加乃子さんに「自分の娘をきちんと育てられなかったことを後悔している」
と話す。
どこでどう間違ってしまったのか・・・。
・勘当された人に続き
後日。つばさちゃんが福原さんを訪ねると、佐知江さんがバラックに入っていくのが見えた。
福原さんは酒に溺れながら「理想の家族を作れなかった」という後悔の念を佐知江さんに話す。
それを立ち聞きしたつばさちゃんは、翔太くんに「お父さんと向き合って」と説得する・・・が、翔太くんは拒否。
またしても、父子の断絶を見過ごせなくなるつばさちゃん。しかしこれがきっかけで、彼女は生命の危機に瀕することになる。
・進路の東側が荒れる
みちるさんが再び、ラジオぽてとを訪れた。真瀬社長(宅間孝行)とつばさちゃんを飲みに誘ったのだ。
その席で、みちるさんはいきなり真瀬社長に「好きよ」と告白!真瀬さんの妻・千波さん(阿部美穂子)と幼馴染だった
みちるさんは、千波さんを真瀬社長に紹介する前から好きだったという。
あまりにも直球な告白に、つばさちゃんは居づらくなって店を出た。
「天使が通り過ぎるような沈黙〜♪」ラジオのおっさんが気持ち悪りい天使のコスプレで現れ、店を横切る。
この夜。台風は関東地方にじりじりと迫ってきていた・・・!
・実在の「ゲリラ雷雨メール」みたい
天使は通り過ぎたが、台風は本州を直撃。近畿・東海地方に上陸した後、勢力を保ったまま関東地方に進んできた。
埼玉県東部も暴風域に入り、川越市内でも停電や木の倒壊、河川の氾濫などの被害が出始める。
こういう時こそ、コミュニティ放送の力が発揮できる。ラジオぽてとでは台風の進路情報を放送する他、
川越市内の被害状況を携帯メールで送るようリスナーに呼び掛ける。
「すずもとスーパー」をはじめ、市内のスーパーや商店からも、防災用品の販売情報が寄せられた。
リアルタイムでどんどん情報が集まり、地域がひとつにつながり始めた。
・それ以上の関係?
次々に入ってくる情報を、真瀬さんはブース内のつばさちゃんに指示して読み上げさせる。
情報は整理されていないし指示もぐちゃぐちゃだが、つばさちゃんは確実にそれを汲み取っている。
「息ぴったりね」手伝いに来たみちるさんが呟く―ちょっと嫉妬してる?
同じく、ハザードマップの記入を手伝っている翔太くんも、その言葉に若干動揺するのであった。
・42.195kmに設定されていた
その頃。玉木家の周辺も停電し、お隣の宇津木夫妻(金田明夫広岡由里子)と万里ちゃん(吉田桂子)が玉木家に来ていた。
加乃子さんが昔、通販事業で作ったという「ダイエット自家発電機」を取り出し、「これで電力を確保しましょう」ということに。
エクササイズバイクのペダルを漕ぐと・・・明かりがついた!しかし、漕ぎだしたら止まらない!
「指定された距離を走りきらないと、止まらないようになってるの」それを早く言えー!
・捨て漬けじゃなかったのか
宇津木の親父さんと竹雄お父さんが自転車を漕ぎ、どうにか照明を確保できた。
せっかくだから、と宇津木家の人々にもご飯を振る舞う。
白飯は停電前に炊けていたが・・・おかずが何か欲しいということで、おばあちゃんが仕込んだぬか漬けを出すことに。
ぬか床を死なせてしまった加乃子さんに「玉木家の味というものを教えます」と意気込んで新しいぬか床をビルドアップした
おばあちゃんだったが・・・出したぬか漬けは、どうも出来が悪い。
実はおばあちゃん、ぬか床を作り上げてから最初の何回かは、捨て漬け(くず野菜を漬けて慣らす)をするということを
知らなかったのだ。
おばあちゃんが若いころは甘玉堂も羽振りが良く、お手伝いさんが居て家事を任せていたという。いいなー。
・もうひとつの謎
「結局、この家はつばさに支えられているんです」と、おばあちゃん。
おばあちゃんも加乃子さんに偉そうなこと言えんな。誰でも所詮は自分が育てられたようにしか、(自分の子供を)
育てられないのだ(笑)。
ぬか床(というか発酵食品全般)も人間の子供も同じ。きちんと愛情をこめて育てれば、それに応えてくれる。
じゃあ、つばさちゃんは誰から家事を習ったんだろう?宇津木の奥さん?学校の家庭科の授業?
バラックは水害の元
再びラジオぽてと。河川が増水し、周辺住民に避難勧告が出ているという情報が入った。
福原さんの住処がある場所も、かなり危険な状態になっているという。それを知ったつばさちゃんはブース内から
翔太くんに「行ってあげて」「おねがい」と懇願した。
意を決した翔太くんは、父親を助けに行くことに。
・反対の足だったか
翔太くんが川に着くと、既にバラックが半分水没していた。
父・福原さんは酒をがぶ飲みし、逃げようともしない―まるで死を待っているかのように。
間一髪、翔太くんは福原さんを助け出すことに成功。しかし
「ぐきっ」
骨折が治りつつある右足とは反対の足・左足の膝に痛みが走る。やっちまったか!?
心配したつばさちゃんもラジオぽてとを飛び出し、現地に来た。つばさちゃんは水面に、翔太くんのサッカーボールストラップが
落ちているのを発見。拾おうとして見事に川に転落!
「助けてー!」つばさちゃんが濁流に呑まれる!しかし翔太くんの足は動けない!
絶体絶命のピンチに、川に飛び込んだ男が居た―真瀬昌彦だった!
・象徴的な小道具
足の痛みに立ち尽くす翔太くんの目の前、濁流の中で真瀬さんはつばさちゃんを抱きかかえた。
「俺から絶対に離れるな!つばさー!!」“芋”って呼ばなかった(笑)。
真瀬さんにしがみつくつばさちゃんの手から、サッカーストラップが滑り落ちた。翔太くんとつばさちゃんが
「魂を二つに分けた存在である」事の象徴であるサッカーボールが・・・。
真瀬さんはつばさちゃんを陸に引き上げ、人工呼吸で一命を取り留めた。
それをただ見守るしかなかった翔太くんが可哀想過ぎる(血涙)。
・恋のフェーン現象
つばさちゃんが意識を取り戻したのは、自宅の布団の上。朝になり、埼玉県東部が暴風域を脱していた頃だった。
家族やラジオぽてとの社員たちも、ようやくひと安心。優花ちゃん(畠山彩奈)も「つばさが死んじゃうー!」と
大泣きしていたという。
真瀬社長は大忙しだったラジオぽてとの社員たちに、午前中は休みを与えた。
みちるさんはラジオブースに入り、真瀬社長に告白の返事を求めた・・・否、もう答えは出ている。
「妻子ある(妻は死んでるとは言え)男がわが身顧みず濁流に飛び込む」時点で、かなり本気度は高い。そう、
「俺には玉木つばさが必要だ」と真瀬社長。みちるさんはこっそり、ラジオマイクのスイッチをONにした。
「俺は玉木つばさを愛している」正直に言ったその言葉が、ラジオぽてとの社員全員に聞こえていた!
もちろん、つばさちゃん本人と翔太くんにも。
あらら・・・どうする!次回、つばさ&翔太に別れの時が!?