冬季うつ病の憂鬱

日経新聞夕刊の特集「光の彩り LED新景」。電球や蛍光灯に代わる省エネ照明として様々な場所で活用される
LED照明についてレポートしている。
今日付掲載分が最終回(第4回)でお題は「朝の日光代替『うつ』治療」。
若者に多い「冬季うつ病」の治療法である「光療法」の臨床研究をする山口大学保健管理センター・平野教授の話を
掲載している。
・11月の立冬から2月の立春頃まで
冬季うつ病―文字通り、冬季限定で鬱症状が現れる病気。春から夏、秋にかけては全く問題ないのに、冬場だけ
うつ病のような症状が出るという。(関連:2004年12月14日の日記

主な原因は不規則な生活。
夜遅くまで明るい光を浴び続けると、体温やホルモン分泌を調節する体内時計が乱れる。
リセットするには朝に強い光を浴びるのが一番だが、
日の出が遅くなると機を逸する。
(記事より)

平野教授は同センターに勤め始めて間もなく、冬場に学習意欲が低下する学生が増えることに気付いたという。
そこで毎朝、太陽光線の代わりに蛍光灯などの人工的な光を浴びると症状が改善するかどうかを調べることになった。
学生さんたちには「朝、光を浴びるとすっきりした気分で学校に行ける」と好評なようで。
そして2006年「光シャワールーム」という治療室も設立。
・家庭用治療器も開発中
当初蛍光灯だけだったという治療室だが、昨年半分以上をLEDにしたという―LEDは光の波長の調整がしやすく、
目を傷める紫外線も出さない。
それはいいですね。蛍光灯って結構紫外線がまぶしいんで。
・3点目は重要
しかし。不規則な生活だけが、冬季うつ病の原因なのだろうか?
寒がりのワテの症例を考えると「朝起きるときの、布団の外の寒さ」というのも考慮すべきではないかと。
「光を浴びる」
「部屋を暖房で暖めておく」
「朝食を早めに食べる(体を中から温める)」この3点が必要。
・妄想寸劇「冬の朝」
12月の冬至の頃の朝7時。ワテの体内では、こんな戦いが行われている―
冬季うつ病はこんなメカニズムで起こるのではないか?と想像してみる。
「おい、7時やぞ。起きやあ」
身体「うーん・・・外は真っ暗ですぜ親方。どっからどう見ても、まだ夜じゃないですか」
「たわけ言うな。時計は7時になっとるし、テレビで『ズームイン』始まっとるぞ」
身体「あ、本当だ。羽鳥さんがズームインしてる」
「わかったらさっさと起きやあ」
身体「わかりました・・・おい、手よ足よ、起きろ。布団を出るぞ」(ストレス物質分泌)
身体「ううっ!寒っ!」(またストレス物質分泌)
視覚情報では「起きる時間」だということはわかっているけれど。身体がそれを納得できないでいるのだ。
身体「今日も明日もこんな調子・・・ああもうイヤ!冬眠したい」
と、なってしまうのだ。夏場の今にして思えば、一年中同じ睡眠時間なのに「もっと寝たい」「睡眠不足だ」と
冬場だけ思ってしまうのは何故なんだろう・・・と不思議である。