親の心、娘(こ)知らず

今週の連続テレビ小説「つばさ」。
一部で「世界観が久世光彦作品に似ている」とも言われますが・・・まだ久世さんのレベルには遠い感じ。
・「アイラブ川越」の謎
どうにか開局に漕ぎつけた「ラジオぽてと」。何故か真瀬社長(宅間孝行)がやる気満々である。
「5月23日までに『(川越市民の)認知度30%』達成」という目標を掲げ、いつにもまして仕事の鬼になっている。
しかし。「月末」とかではなく「23日」なのは、何故なんだろう?・・・と、つばさちゃん(多部未華子)ら
社員どもは疑問を抱く。
・ヨコヤの横槍
そんな中。一人の美女がラジオぽてと本部「川越キネマ」に入って来た
(その上、何もない所で転んだ)。
「こんな所で何してるの」女性の名は横矢みちる(山本未来)。川越出身のフリーアナウンサーだ。
そのみちるさんの口から、真瀬さんと娘・優花ちゃん(畠山彩奈)の過去が語られた―
真瀬さんは妻・千波さん(阿部美穂子)が「コミュニティFMのパーソナリティーをやりたい」と言い出した時、
それを反対した。そして千波さんは夢が叶わぬまま、亡くなってしまったのだ。
・嬉しい日であり悲しい日
そして現在、優花ちゃんは母方の祖父母である川原夫妻(渡辺哲、白川和子)に預けられている。
だから「真瀬が娘の暮らす川越でコミュニティFMをやろうとしているのは、罪滅ぼし」と、みちるさんは指摘。
そして5月23日は、妻の命日にして優花ちゃん5歳の誕生日だったのだ。
千波さんの幼馴染だったみちるさんとしては、真瀬さんの傲慢さが未だに許せないという
(その頃。町の噂では「真瀬さんの隠し子の母親は横矢みちるだ」ということになってしまっていた=笑)。
・「あとで」は「おしまい」なんだよ
つばさちゃんは、どうにかして真瀬さんと優花ちゃんを会わせたいと奮闘する。
「お前のお袋さんと、俺が重なるか?」真瀬さんがつばさちゃんに尋ねると
「いいえ。優花ちゃんと私が重なるんです」という答えが返って来た。「親のことを・・・嫌いになれないから、
辛いんです」つばさちゃんの言葉には、実感がこもっていた。
・物語の答えは、あなたの中にあーる
その“落ちこぼれの親”マリバロン加乃子さん(高畑淳子)の励ましもあり、真瀬さんは5月23日に
優花ちゃんに会う決心をした。
「おとうさん」優花ちゃんはお父さんの顔を覚えていたー!感動の再会、と思いきや
「おとうさんなんか、いらなぁい」無表情のまま、優花ちゃんは言い放った。捨てられたな、真瀬昌彦。
次週、ラジオぽてと新企画「おはなしのへや」スタート!娘は父を許してくれるのか?