勇気があれば何でもできる!?

今週のNHK連続テレビ小説「だんだん」。サブタイトル「勇気があれば」は、西城秀樹さんの歌です。
月の始めの週ということで、月曜日の冒頭はこれまでのダイジェストから始まった。
・逃亡中の男
2004年5月。めぐみちゃん(三倉茉奈)は、就職活動のため訪れた松江の老人ホーム「ひなげし」で、
石橋さん(山口翔悟)と再会した。
若干やつれ気味な石橋さんは、島根県内に居たという―故郷の知夫里島に行こうとしたが、船に乗るところで
どうしても踏み出せなかったというのだ。
石橋さんは田島家に挨拶に行くことに。その前に出雲そば店「まつもと」で話していると、後藤先生(伊武雅刀)が
またも来店。
今年から勤務している松江の病院の名刺を石橋さんに渡して「気が向いたらいつでも(医者の世界に)戻って来い」と言う。
・両方が心配
田島家。石橋さんは忠さん(吉田栄作)に、SWEET JUNOの面倒を見切れず解散に至ったことを詫びた。
「プロの世界の厳しさ」を知っている忠さん。そこは本人の選択なので仕方ない、と石橋さんを責めはしなかった。
また忠さんは父親として、のぞみちゃん(三倉佳奈)が今後ソロ活動を続けられそうなのかと尋ねた。石橋さんの見立ては
「難しいと思います」。双子のハーモニーを聴かせるのはいいが、単独では平凡な歌手である。
・再婚話、その後
祇園の喫茶店では、のぞみちゃんが真喜子@花雪さん(石田ひかり)に、サブライド澤田社長(平岳大)との
再婚を考えているのかどうかを尋ねていた。
「呉服いち條」を再建するために、再婚しようとしているのか?という問いには「それは無い」ということだったが。
今でも忠さんのことが好きなのかと訊かれると、言葉に詰まる花雪さんであった・・・。
・どれだけ借りたのか
めぐみちゃんは京都に戻り、卒論の制作にとりかかかった。しかしテーマを何にしようかと迷っている。
そしてもう一つ、迷っていることが・・・石橋さんのことだった。何故、医者の世界に戻ることをためらうのか?
めぐみちゃんは、のぞみちゃんに石橋さんが松江に現れたことを報告。
のぞみちゃんの推理では、石橋さんは何かに悩んでいるのではないかという。「例えば・・・借金とか」。
そういえば石橋さんは、祇園に通っていた頃のお勘定は自腹だったと言っていた。その頃にできた借金か。
舞妓はん探偵の名推理、またも発動(笑)。
・島根のブラックジャックピノコ
音信不通になっていた石橋さんから、めぐみちゃんに連絡が来た。(お互い)意を決してワイルドダックで会うことになり、
めぐみちゃんは石橋さんから悩みの理由を聞き出す。「のぞみちゃんの言う通りだよ」やっぱり。
「借金まみれの状態で、人の命を預かることはできない」と石橋さん。
と。店内に居た若い男性が急病で倒れ、「誰かー!」連れの女性が助けを求めている。
「お医者様は居ませんかー!」その呼びかけに、めぐみちゃんは石橋さんを促す。彼は少し迷った末に、応急処置を始めた。
男性が心臓に持病を抱えていたことを聞き、それに沿った処置をする。めぐみちゃんも石橋さんを手伝う。
石橋さんの白いシャツが、心なしか白衣に見えたり(笑)。
ほどなく救急車が到着、患者は無事に救急隊に引き継がれた。「この処置が無かったら危険だった」ところだったという。
翌日以降、めぐみちゃんは石橋さんとまた連絡がとれなくなってしまった。お前はどうしたいんだ、石橋よ・・・。
・本名は田中さん
その頃。観光協会の田中さん@ヘルン先生(曾我廼家八十吉)が京都へ出張に行くというので、
娘の節ちゃん(西本利久)は田島家にお泊り。
そのヘルン先生の行き先は・・・琥珀苑だった!突然の来訪者に驚く、めぐみちゃん。
以前、須賀さんと薮田さん(西岡慶子)が彼を目撃したことがあったが・・・めぐみちゃんはその話を
真に受けてなかったもので。
・別居、あるいは単身赴任
実は高林さん(辻沢響江)とヘルン先生は夫婦だったのだ。正式に離婚しないまま、松江と京都で別居生活をしている。
田中夫妻は元々京都に住んでいたのだが、娘・節ちゃんが生まれてから高林さんが仕事と育児の両立に悩み、
喧嘩ばかりになった。
そして高林さんはイライラの末「産まんといたらよかった」と口走ってしまった・・・というのだ。
うわー。言ってはいけない一言だ。
このままではいけない、とヘルン先生が節ちゃんを連れて松江に帰郷。奥さんも旧姓の高林姓を名乗って働いている。
・「真夏の越冬つばめ」もビックリ
サリーミュージックでは竹中部長(円広志)から、のぞみちゃんに「オリジナル曲で勝負する」というゴーサインが
ついに出た。
ただし!それは「舞妓姿でポップスを歌う」という、あまりにも大胆すぎる提案だった。
物珍しさはあるだろうけど・・・さすがに、のぞみちゃんは受け入れることはできない。
舞妓の装束は祇園の誇りであり、それを傷つけることは許されない。そうでなくても。襟替えの10日前、多くの人に
迷惑をかけてまで祇園を飛び出した身だ。
のぞみちゃんは断固として、舞妓姿になることを拒否するのだった。
・後戻りはしない
康太くん(久保山知洋)・俊くん(東島悠起)・めぐみちゃん、シジミジルのメンバーがのぞみちゃんの
マンションに顔を揃えた。そこへ引き寄せられるように、石橋さんもやって来た。
「舞妓姿で歌え」と言われた件について、凹んだのはのぞみちゃんや康太くんだけではなかった。
SWEET JUNOをやめていなければ。シジミジルを解散していなければ。双子をスカウトしていなければ。
それぞれが後悔の念に苛まれる。
と。「本当に大事なものはー♪隠れーて見えーなーい♪」と、のぞみちゃんが「いのちの歌」のフレーズを口ずさんだ。
そこから“シジミジルクインテット”5人の大合唱が始まった。勇気がわいてきたメンバーは、それぞれの“決意”を語る。
のぞみちゃんは「舞妓姿では歌わない」。めぐみちゃんは「大学を卒業して、介護福祉士になる」。
俊くんは「イーリン(チェン・チュー)と結婚する」。康太くんは「竹中さんと戦う」!
石橋さんは?と訊かれた本人は・・・返事を保留した。
しかし後日、めぐみちゃんに「僕は医者になる」と連絡するのだった。
・女の心も金で買う?
再び「花むら」のお座敷には、澤田社長と忠さんが来ていた。
澤田社長は忠さんに「花雪さんと結婚しようと思ってます」と直球で告白。そして二人の心を見透かしたように
「お二人の間に、僕が入る余地はありますか」と宣言した。
しかし忠さんは「自分にはもう関係ない」と素っ気ない態度を見せた。法律上はもう夫婦じゃないし、真喜子さんが再婚しても
何も問題はない。
・湖面の嵐
澤田社長の言葉に、真喜子さんの心は揺れ動いていた。
翌日。忠さんと真喜子さんは喫茶店で会う。「今の気持ちのまま、あの頃に戻れたら・・・うまくいきますやろか」。
忠さんの心にも、波風と波紋が広がっている。20年前に戻りたいような・・・。
と。喫茶店のおかみさん(紅萬子)が、真喜子さんに電話を取り次いだ。「花むら」の久乃おかあさん(藤村志保)が
倒れたというのだ。
次週、のぞみちゃんがキャバレーでドサ回り!?