出発(たびだち)の歌〜ひとりっ子、終章

今週のNHK連続テレビ小説「だんだん」
近年、朝ドラの視聴率は低下の一途をたどっている。「だんだん」も第1週の視聴率が20%に達しなかったことで、
一部報道(笑)が「マナカナ、女優生命の危機」と煽っている。
「視聴率回復を狙ってマナカナを起用したのに、効果なし」「『ふたりっ子』の頃の可愛いマナカナのイメージを
持っている視聴者は、大人になったマナカナに幻滅している」「大河ドラマ篤姫』は好評なのに」
・・・と、「だんだん」を叩いているが。ワテが必死で弁護しましょう(笑)。
ワテは「ふたりっ子」を見てませんので、当時のイメージと言われてもピンと来ません
(むしろ、夜の「ドラマ新銀河」枠の「この指とまれ2」=1997年=を見ていたので、そっちに出たマナカナしか知らない)。
篤姫」だって最初の頃は「時代劇ファンが見放した」「史実とかけ離れている」
などなど言われて叩かれた。
それが、“うつけの殿様”徳川家定堺雅人)登場から、人気が急上昇。イケメン役者が鍵を握っているのだ。
以上の点から「だんだん」の最初の一週間を見ただけで「女優生命の危機」「朝ドラの危機」というのは、早計ではないかと思う。
・噴き出したパンドラの災い
さて、今週のお話。めぐみちゃん(三倉茉奈)の弟・健太郎くん(木咲直人)は、「めぐみは嘉子お母さん(鈴木砂羽)の
実の娘ではない」その上「腹違いの姉がもうひとり居る」と聞いて
「信じられるか!」とブチ切れてしまいました。
つーか。この家族、血液型占いの話とかをしなかったのかね。全く気付かなかったんか。
そして周囲の人々も、出生の秘密を隠していたことで「自分が悪い」と一斉に平謝り。事態の重さを知ったのぞみ@夢花さん
三倉佳奈)も「うちのせいです、すんまへんでした!」と平謝り。
・4人家族には戻れない
そして。真喜子@花雪さん(石田ひかり)が、めぐみちゃんを連れて出雲空港経由で松江市へ。
忠さん(吉田栄作)とのぞみちゃんが合流、親子4人が18年ぶりに揃ったのでした。
が。忠さんは「今後は京都とは縁を切る」と宣言。真喜子さんも、のぞみちゃんの携帯電話を没収してしまった。
知らない方が、幸せだったのかも知れない。それでも、いつかは知ってしまう可能性の方が高かっただろう。
双子姉妹はもう二度と会えないのか?
しかし。番組宣伝のネタバレによれば、めぐみちゃんは「京都の大学に進学する」ことになっている―
どういう経緯で、京都行きを許可されることになるのか?
・飛んでゆけー!
転機は、意外な形でやって来た。
めぐみちゃんのバンド「シジミジル」のメンバー・康太くん(久保山知洋)が突然「シジミジルの解散ライブを行う!」と
宣言したのだ。
めぐみちゃんやギターの俊くん(東島悠起)に、受験勉強に専念してもらうため。そして康太くん自身、父・山田船長
佐川満男)の後を継いで、遊覧船「スワン号」の次期船長として修行するためだという。
まるでどこかの朝ドラの、札幌の女の子3人のヒップホップダンスユニット解散の経緯みたいだけど。
・世界のMiyabido
一方。夢花さんは、京都の玩具メーカー「雅堂」の北島社長(田中猛雄)のお座敷に呼ばれていた。
雅堂は老舗の玩具屋さんだが、近年はゲーム機部門が好調で羽振りがいい。
リアルの世界にも、似たような会社があったような・・・京都の花札屋さんだったのが、今や世界中でゲーム機を作っている。
2000年当時といえば、その会社の携帯用小型ゲーム機が爆発的に売れてたな。
据置き型ゲーム機部門は「東京の家電メーカー」に負けてたが。
閑話休題。北島社長は別のお客様を連れて来ていた―誰かと思ったら、石橋さん(山口翔悟)!
雅堂のゲームの音楽をサリーミュージックでプロデュースしている関係で、交流があるのだという。
石橋さんは北島社長に「双子の女の子をスカウトした」という話をした。すると社長曰く「平成のザ・ピーナッツというわけか」。
「いいですね、それ!」相変わらず、めぐみ&のぞみを歌手にする気満々の石橋さん。夢花さんは辟易するのだった。
・歌ってくれて、だんだん!
後日シジミジルのライブが開催された場所は、近所の特養老人ホーム「ひなげし」。余興で歌ってくれと頼まれたのである。
「一日一杯の♪しじみ汁〜♪」いつものテーマ曲で、ライブ開演。
観客の中に、「歌なんか聞きたくない」と抵抗していたおじいちゃんが居たのだが・・・介護福祉士・芦田さん(中島ひろ子)に
「若い人に歌を教えてやって」と、おだてられて(?)一緒に歌い出した。
ライブは盛り上がり、大盛況に終わる。シジミジルは解散の日を飾ったのであった。
そして。芦田さんの仕事ぶりを見たのをきっかけに、めぐみちゃんは進路を変更。介護福祉士を目指すことになる。
が。介護福祉士を養成する大学が、島根や近隣県にはまだ無い。一番近いところが「京都洛北大学」。
そう。京都である。当然、忠さんには反対される。
・「赤いスイートピー」を歌いながら
京都で受験する事をのぞみちゃんに話したいと、めぐみちゃんは携帯に電話し続けた。が、一向に電話に出てくれない。
何度も何度もかけた電話に、やっと出たのは・・・真喜子さんだった!積み重なる着信履歴を見て、姉妹を引き裂くことに
呵責を感じたのである。
真喜子さんはめぐみちゃんから進学の件を相談され、のぞみちゃんにも報告するのであった。
神在月の決闘
2000年11月。旧暦の10月・神無月にあたるこの月は、出雲地方では「神在(かみあり)月」と呼ばれる―
全国から神様が出雲大社に集まってくるので、他の地方は神様がお留守で「神無月」。逆に出雲が「神在月」になるというわけだ。
その頃、忠さんの元に一通の手紙が届いた―真喜子さんからである。
出雲大社で待ってます」。まるで果たし状だな(笑)。
忠さんは呼び出しに応じ、出雲大社で真喜子さんに会った。真喜子さんはめぐみちゃんの進学を許して欲しいと直訴、
「花むら」で下宿させたいとも言い出した。18年間何もしてやれなかった分を取り戻したいというのだ。
・朝ドラ名物「力(フォース)」発動
そして。めぐみちゃんも「音楽を忘れて、勉強に専念する」と約束し、ギターを実家に置いて行くと言う。
最後にと、家族の前で心をこめて「守ってあげたい」を熱唱するのであった
(それしきで家族の心を動かせるとは思えないのだが・・・これが「歌の力」である)。
母娘の説得が実り、忠さんはめぐみちゃんの京都洛北大学受験を許した。
次週、いよいよ京都での生活がスタート。春の嵐が吹き荒れようとしている・・・!
・今週のニュース
デビュー30周年記念アルバムが激売れ中の“出雲の女神”竹内まりやさん。
「だんだん」の主題歌「縁の糸」の検索結果から我がブログにお見えになった方がいらしたので、
amazonのサイトに飛んでみたら・・・11月に「縁の糸」のシングルCDが発売されるそうで。
しかも。そのカップリング曲のひとつが「NHKみんなのうた」で人気を集めた名曲「アップルパップルプリンセス
だというではありませんか。
そうだよ、デビュー30周年記念アルバムに「アップルパップルプリンセス」が何故入っていない!と思ったのだが(笑)。
これは気になる。