ギャグの巨匠・赤塚不二夫さん死去

天才バカボン」「おそ松くん」「ひみつのアッコちゃん」などの作品を生み出した漫画家・赤塚不二夫先生が
肺炎のため亡くなられた。享年72。
赤塚先生は以前からアルコール依存症になっており、2002年に脳内出血を起こしてから6年もの間、とうとう意識が
回復しないままだったという。
献身的に看病していた奥様が、2006年に他界。そして「再婚会見」に同席された元奥様も、先月末に亡くなられたばかり。
ご冥福をお祈りします。もしかしたら・・・四十九日ぐらいまで「もーれつア太郎」の親父さんみたいに、幽霊の状態で
そこらへんを浮遊してるかも知れんぞ!?
・20世紀最後の哲学者
赤塚先生の作品といえば。爆笑ギャグ満載の面白いマンガというイメージがあるが・・・
天才バカボン」には時折、ものすごくシュールな結末のお話があったりもする。子供の頃に読んだ赤塚不二夫漫画に、
人間の悲哀を垣間見た。
バカボンのパパの「これでいいのだ!」という言葉には、「あるがままのものを、あるがままに受け入れる」という哲学が
込められている。
・大先生を語る
昭和の終わり頃に読んだ「大先生を読む」(小学館ビッグコミックオリジナル」連載)。
見た目バカボンのパパっぽい漫画家の「大先生」と、彼に振り回される編集担当者の会話は「爆笑」でこそないけれど
哲学あり頓知(とんち)あり、ちょいエロありで「大人の笑い」を提供してくれました。
また、赤塚先生は各種記者会見やワイドショーのインタビュー、バラエティー番組などに出ても面白いトークを展開。
「テレビタレントにもなれる漫画家」の、はしりだったようにも思います。
一度ぐらい意識を回復して、またワイドショーか何かでグラス片手に語る姿を見せて欲しかった。