歌謡界の巨匠、一周忌の企画

夜。「ヒットメーカー・阿久悠物語」(日本テレビ系)というドラマをやっていた。
昨年亡くなった作詞家・阿久悠先生の波乱の生涯を、田辺誠一さん主演でドラマ化。
「言葉で時代を捕まえたい」言霊の力を信じ続けた、ひとりの男の物語・・・である。
日テレの伝説的番組「スター誕生!」制作の裏話を軸にしているので、さながら「スター誕生!物語」という感じも。
阿久悠先生と作曲家・都倉俊一先生コンビというスターも、この番組から生まれたようなもので。
・70年代版「ALWAYS三丁目の夕日」?
日本テレビの会議室のシーンでは、当時放送されていたドラマや番組のポスターが貼られていたりと“小ネタ”満載。
70年代アイドルマニアが泣いて喜ぶネタがこれでもか!と押し寄せる。
阿久先生がビクターレコードを訪れる場面で、ニッパーくん(=蓄音器の犬)のレリーフが「ワンワン!」と啼いたり、
路上に居合わせた老若男女が突然「ピンポンパン体操」を踊りだしたり・・・と、このドラマの演出自体がまるで
阿久先生の歌のように“盛り沢山のエンターテインメント”であった(笑)。