あのCMの真相

「とくダネ!」(フジテレビ系)今日の「特捜エクスプレス」は「気になるCMの裏側」。シリーズ31回目の今回は

CG合成全盛の昨今、今回も「CG+一部アナログ」の手間隙(てまひま)かかったCMの裏側をご紹介。それと、CGは無いが

も登場。
・汗を楽しめ!
ポカリスエット」のCMで、SMAPの5人と空き地でラグビーをする老人の皆さん。彼らは本当にお年を召した方なのか?
・・・という疑問をお持ちの方も多いかと。
実は。5人のうち1人だけは「特殊メイクで老人に扮した40代の人」。あとの4人はいずれも60歳以上の方々で
シニアラグビーの現役選手や、元学生選手権チャンピオンというスゴい人ばっかりだとか。
ハードなシーンの撮影も、見事にこなしておられたそうで。すげー。
・いろんな意味で衝撃の事実
ビヒダスヨーグルト」のCM。情報番組のレポーター(という設定の)イケメン俳優・谷原章介さんから
「すべてのヨーグルトにビフィズス菌が入ってるわけではありません。ご存知でしたか?」とインタビューされて
「え゛ー!」と驚く女性。
谷原さんは10メートル以上先へ吹き飛ばされるも、笑顔で起き上がって「ビヒダスには、入ってますよ♪」。
・・・インパクトのあるCMだ。
これも「CG+一部アナログ」。「インタビューする→吹き飛ばされる場面」「宙を舞っている場面」「落下する場面」
そして「起き上がって喋る場面」が別々に撮られ、見事に繋がって1本の映像になっている。
撮影にあたり、監督さんは「漫画のようなシーンをリアルに撮る」ことにこだわったそうで。よくできてます。
・ボールとゲルジェムの次は泡
北米ソニーの企業広告。特殊な泡発生機を使い、フロリダ州マイアミの街の一角をバブルバスみたいな泡で埋め尽くす・・・
という、ファンタジックな映像。
その泡の中で遊ぶのは、マイアミの一般市民の皆さん。ソニーのビデオカメラを持って、泡の中からお互いを撮影。
以前にもソニーは、カラフルなゴムボールを街にばら撒いたり、スクールバスのガラスをゲルジェム(クリスマスなんかに
ガラスに貼る、カラフルな粘着の飾り)で埋め尽くすといった、豪快なCMを撮影している。
CGでやれば、制作費は安く上がる―しかし。そこを敢えてアナログ実写でやってしまうからこそ、CGとは違う美しい映像が
撮れるのだ。やることが大胆過ぎます。
・正直、どっちでもいい
そして「キンチョール」(大日本除虫菊)のCM。真夏の海の家で、豊川悦治さん扮するオッサンが昭和のエロ雑誌風の本
「風俗クラブ」の官能小説に興奮している。やらしいやろ〜(笑)。
CM制作会社によると、実はアレは「官能小説」ならぬ「蚊の小説」だそうで。トヨエツさんがCMで朗読している
「長持ちする奴か遠くまで飛ぶ奴か、今夜はどっちのキンチョールがええんや?」という台詞には、実は続きがあるのだそうで。
・・・こんな感じ(うろおぼえなので、正確に再現できてはいませんが)。

「ああ・・・そんなの、決められへんえ」
一閃。白いほとばしりが、蚊を直撃する。
「ほら、堕ちる堕ちる」
「昇天、昇天」

いやらしいわ〜!ねちっこく言葉攻めする男と、京都弁で悶える美女・・・というシチュエーションか。
KINCHOのオフィシャルサイトで、全文掲載してくれ(笑)。

(後日、某巨大掲示板で全文らしきものを発見。一時保管いたします)

蚊の小説『噴射のよろめき』
「蚊や、蚊がでたえ」
裸電球の下、女は男にしがみつく。
キンチョールしてほしいんか?」
 男は、じらす。
「そんな…いけず」
「長持ちするやつか、遠くまで飛ぶヤツか、今夜はどっちのキンチョールがええんや?」
「どっちやなんて、そんな」
「子供じゃあるまいし、ほら、どっちがええんや」
「うち、きめられへんえ」
「しょうがないやっちゃな」
 男はまず、キンチョールジェットを手にとり、軽くボタンに指先をふれた。
 一閃。
 白いほとばしりが、天井近くの蚊をとらえる。
「ああ、おちるおちる」
「昇天昇天」
 嬌声をあげる女のもとに、一匹の蚊がさらに飛んでくる。
 そしてその白いうなじにとまると、いやらしい仕草で吸いついた。
「ああ、またや。いやらしいわ」
「こんどは青い方の、キンチョールにしたろ」
「さっきのジェットとどうちがいますのん」
「こっちは、勢いは普通やけど、その分、長持ちする」
「そんな、長持ちなんて」
「小出しで長持ち――経済的やろ」
「そんな、経済的やなんて」
 男はキンチョールをむんずとつかんで、その濃い中身を、
 こころゆくまで発射した。
 今夜も朝まで、阿呆二人。

いや〜!やらしいわぁ〜(赤面)。