5年ぶりの上陸

ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)「ソーラーカーひとふで書きの旅」は先週からの続き。
ソーラーカー「だん吉」は愛知県南知多町知多半島の突端に向かって国道247号線を南下しているところ。
ドライバーの長瀬智也山口達也が、海の向こうに島影を発見。
「懐かしいー」そこは篠島―かつて2003年に「TOKIOvs100人刑事」の舞台となった、小さな島だ。
TOKIOの5人が“100人刑事”の追跡をかわし、1人でも島から脱出できれば勝ち・・・という、大規模な鬼ごっこ
「行ってみますか」だん吉と男2人、思い出の島へ渡ることに。
・・・と、ここまでが先週のオンエア。
・のんびり船の旅
だん吉は知多半島の突端・羽豆岬の師崎港に到着。ここからカーフェリーに乗って、篠島に向かう。
篠島は伊勢湾・知多湾・三河湾の境界に浮かぶ島。お隣の日間賀島佐久島、対岸にある渥美半島伊良湖岬と並ぶ
愛知のレジャースポットだ。
海の幸が豊富で、大粒のアサリをはじめとする貝類や、タコ、フグも名物。
港を出たフェリーは15分ほどで到着。「もう着いちゃうよ」「まだ出たばっかなのに」。
男2人の脳裏に、激しい戦いの記憶が蘇る。その時は景色を楽しむ余裕さえ無かったが、今回はだん吉と島内一周を目指す。
・ちりめんじゃこの島
「“海の幸”系だね」ドライバーの小腹も減ってきたところで、おいしいものを探して篠島漁港の近くを走るだん吉。
時は既に午後。人影も、魚の水揚げも見当たらない。「もう終わっちゃったのかな」・・・と思ったら。
「キャー!」地元のお嬢さんたち(=みのもんたさん風表現)が駆け寄ってきた。男2人、握手攻めに遭う。
「何とれますか?」
「ちりめんじゃこです」。
今日の水揚げが終わり、お嬢さんたちはシラスの入っていた籠を洗っていたところだった。
篠島で獲れるシラス(イワシなどの稚魚)は、漁港単位の水揚げ高日本一だそうで。漁期は毎年4月〜12月ということだから
このロケが行われた頃は、今年の漁が始まって間もない頃であろう。
・かっとばせ!?
ちりめんじゃこにはありつけなかったが・・・漁港近くに並ぶ漁船に、人の気配。
タイラギタイラ貝)漁から上がってきた漁師さんたちだった。
「どういう貝なんですか?」
「あるだよ、そこに」漁師さんが現物を見せてくれるというので、男2人は船上にお邪魔する。
網から出された貝を見て「でかっ!」。
タイラ貝は30cmを超える大きな二枚貝。重さも1kgほどあり、ホタテの巨大版みたいな貝柱は寿司屋の高級食材のひとつである。
ちょうど、野球なんかの応援メガホンを平たく潰したような扇形の形状なので「持ちやすい、コレ」!
・ファイト!一発
「どうやって獲るんですか?」
「素潜り漁で獲るだけど」海底の砂地にわずかばかり顔を出しているタイラ貝に、手鉤(てかぎ)をかけて引き抜く。
しかし、それを見つけるのは至難の業。この道30年の漁師・新美さんのご指導の下、TOKIOの2人も巣潜り漁に挑戦!
篠島の沖にある無人島・築見島の海底の砂地が漁場。
海底に光が届く、水深5メートル。新美さんはすぐに貝を発見、これならすぐ見つけられるだろう・・・と、長瀬くんに譲る。
目標を見定めて、長瀬くんが潜る!が、手鉤を刺せずに、すぐ上がってきてしまった。
「全然(手鉤が)かからないし、苦しい」息が続かないのだ。
「(貝に)ひっかけて、そのままの状態で上へ持ち上げる」新美さんのアドバイスを受け、今度は山口さんが潜る。
手鉤を何度か引っ掛け、時間はかかったが・・・見事、獲物をゲット!さすが海の男!
・これが本当の「たたき」
タイラ貝を獲れた喜びをかみしめる男2人。ただし「ちょっと小ちゃいけどね」おまけに、手鉤で貝が割れてボロボロに。
「これだと売り物にならんね」というわけで、浜に戻ってからそのまま食べることに。
生のまま貝を開き、貝ひも(いわゆる耳とか卵巣)を取ると、直径7cmほどの巨大貝柱が出て来た(美味そー)。
その貝柱を分厚くスライスして、刺身で食べる・・・その前に
「こうやって食うと、美味い」新美さんはスライスした身を、まな板の上にメンコみたいに叩きつけた!「身を締めとるだがね」。
そのままでもいける貝柱だが、叩きつけることで身が引き締まるのだそうで。
男2人も「美味い!」と大絶賛だ。
・神々しいお姿
夕方5時を回り、フェリーの時間まで島内一周を目指すだん吉。しかし、行く先々で行き止まりの目に遭う。
途中「こっち側だ。オレ捕まったとこ」山口さん、篠島海水浴場で「100人刑事」に捕まった記憶が蘇る(笑)。
島を走り終え、だん吉は再びフェリーに乗って知多半島・師崎港に戻る。きれいな夕焼けも、だん吉のパワーダウンを告げる
レッドゾーンのサイン。
「今日はいっぱい食ったしな。あとは走れるところまで」。
スローダウンするだん吉。師崎港の近隣にある聖崎公園の手前で「行き止まりだ」。ここでバッテリーオフ。
男2人、公園に入ってみると・・・目の前に、海に浮かぶ石像「上陸大師」が。
それはおよそ1200年前の814年、この地に降り立った弘法大師空海の姿。潮が引けば、歩いて渡れるという。
「いや、まだまだですわ、愛知県」ここから先は知多湾。弘法大師様、旅の無事をお守りください。