カゴメのトップシークレット

午前の株式ニュース「オープニングベル」(テレビ東京)を見る。
金曜恒例、好調な企業の社長にインタビューするコーナー「ザ・トップライン」、今週のトップはカゴメの喜岡浩二社長。
トマトをはじめ野菜・果物加工品の老舗にしてスペシャリストであるカゴメの成長と展望について聞く。
・成長の立役者
喜岡社長は1964年にカゴメ入社。70年代後半に宣伝課長となる。その時に「カゴメ野菜ジュース」の
「野菜をとらにゃーあかんで」という“田舎の母ちゃんが息子に呼びかける”CMが話題を呼んだ。
懐かしいっすねー。その頃の宣伝課長だったんか。
2002年、代表取締役社長に就任。現在に至る。
・名古屋から全国へ
健康食品ブームによる野菜飲料の売り上げ増加、「野菜生活100」のヒットと、飲料分野が絶好調。
最近ではアサヒビールとの提携で“野菜ジュースのお酒”「トマーテ」「ベジーテ」を発売、これもヒットの兆しが。
また、雪印ローリー(現カゴメラビオ)買収による乳酸菌事業でも、「植物性乳酸菌ラブレ」シリーズが大ヒット。
東海以西では、食べやすいカップヨーグルトタイプも発売されている。関東以北にはまだ無いらしいが・・・生産体制を整えて
夏頃には関東での発売を目指すとのこと。
・割高感を高級感に
そんなカゴメにも、いろいろお悩みはあるようで。中国産野菜の残留農薬問題が世間を揺るがし、食品業界全体が
イメージダウンしている今日この頃。カゴメも中国に農場があるので、大丈夫か?と思ってしまう。
が。カゴメは「現地農場は徹底した管理の下、畑から土から厳しい安全基準でやっている」。
それと。「カゴメデリ」や軽食スープなどの食品部門が不振なのだそうで。確かに、どうも歴代の食品系商品は短命のような。
敢えて言わせてもらえれば。カゴメのインスタント系食品って「量が少ない割にお高い」のよ。
いい材料を使ってるんでしょうけど、同じ値段なら他のメーカーでもっと質・量に見合った価格のものを選んでしまう。
喜岡社長は「食品部門を縮小する予定は無い」とのことなので。先述のチャイナ・ショックで“中国産食品離れ”が
進んでいる今「安心な材料を使っている」事を、ここぞとばかりにアピールしてみては。高くても売れるぞ(売れるのか?)。