ベビースターせんべい、CM打ち切り!「他の男と」食べちゃダメ!

昨年末から正月にかけて東海地方でガンガン流れていた「地元伊勢の国・うす焼えびせん」(おやつカンパニー)のCMが
「不愉快だ」という抗議を受け、20日で放送を打ち切ることになったらしい
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008011802080252.html)。
赤福太郎の居ぬ間に
「地元伊勢の国・うす焼えびせん」(以下「伊勢の国えびせん」)は、三重県限定発売のおみやげ用商品。
粗挽きエビを贅沢に使った本格派で、パッケージも通常の「おみやげ用ベビースター」と違って高級感あふれるデザインにしてある。
それでいて、お値段は600円(袋)・1000円(箱)とお手頃。
伊勢みやげの王者として君臨した「赤福」が営業再開できずにいる今、その穴を埋めるとともに・・・新たな定番の座を狙う
(年末年始の東海ローカルでのCM攻勢に、必死さが見える)!?
・三部作の全容
CMの登場人物は、中年サラリーマン風のお父さんとその奥様。お父さんは出張か何かで三重県に行ったようで「伊勢の国えびせん」を
おみやげに買って帰ってくる。

  • 年末に流れたバージョンは「僕が買ってきた♪僕が買ってきた♪僕が買ってきた♪」と、わざわざ3回繰り返す。
  • 松の内になると「僕が買ってきた♪伊勢のおみやげ〜」を見た奥様が「真珠買ってきて、って言ったのに」と呟く。
  • そして最近流れ始めたバージョンは「僕が買ってきた♪伊勢のおみやげ〜」を、奥様がホテルの一室と思しき部屋に持ち込み、バスローブに身を包んだ若い男と一緒にイチャイチャしながら「他の男と♪食べる私〜」と、つまむ・・・

というストーリーだった。
・「中の人」の殊勲
確かに初めて見たとき「衝撃の展開やな」と思った。これじゃ「大切なあの人にあげたいお土産」と
思って買ってきたお父さんが可哀相である(真珠買って来なかったのが、そんなにいけなかったんだろうか)。
−「面白いCMじゃないですか。そんな事ぐらいで、抗議せんでも」
確かにそうだ(笑)。ただ、実際にこのCMを見ると、お父さん役の俳優さんが優しそうで貧相な感じなので(失礼!)、
「このお父さん可哀相・・・真面目に働いてるのに、妻を若いイケメンの男にとられて」という感じがするのよ(血涙)。
コレがもう少し“イヤなオッサン”的なお父さんだったら、そうも思わないのかも知れないが。役者さんの名演技、ってことで。
・おかげさまの心は何処に
ともかく。みんなで楽しめるお菓子に、不倫のストーリーは相応しくない。
三重県民の心を支えてきた「おかげさま精神」(赤福の社是でもある)が崩壊しているだけに、気をつけたほうが良さそうだ。