もうほっといて下さい!?

ゲーム&ウォッチ・ほっとけないよ」。冒頭、往年のヒット曲「ほっとけないよ」に合わせて踊る“変な振り付け”に
息を切らしながら「もう恥ずかしいわ」と、有野課長はぼやいた。
ちなみに今、有野課長が「ほっとけない」のは「番組のスケジュールのセンス」。
「何と、この『ほっとけないよ』8本録りでした!」そうです。これまで全8回の放送は全て、
1日で収録したものでした。そらしんどいわな。
・本当に買ってもらいます
このコーナーも、いよいよ最終回。
岐部さん「いいかげんそろそろ、買ってみては・・・」
有野課長「よし!買う!見ずに買う」
岐部「僕、ポテト(秋葉原のゲームショップ『スーパーポテト』)の方に頼まれて“出張販売”しているので・・・
TV的に、とかじゃなくて。ちゃんとお買い上げ頂きます」
課長「あ、そうなの?じゃ、やっぱり(お試しプレイ)やって選びますよ」。
・縦長画面で
冗談はさておき。最後を飾るのは、ゲームウォッチ最晩年期の3作品。
まずは「スーパーカラー」(1984年)の「スピットボール スパーキー」。縦型の液晶画面にカラーフィルムみたいなものが
ついている(往年のインベーダーゲームの筐体みたい)。
落ちてくるボールをラッパみたいなストローで吹き上げて、上にある得点ブロックに上手く当てる。ブロック崩しの変則版という感じ。
有野課長の感想は「パッケージがシャレてるね」。
・映ってる自分は恥ずかしい
続いては「クリスタルスクリーン」(1986年、海外限定発売)の「スーパーマリオブラザーズ」。本体の液晶画面が、
何とガラスのように透明なのである。
課長「スゴいね。どういう意味があるの?透けたら」
岐部「圧倒的にオシャレ・・・オシャレというか、そういうの通り越して、スゴくないですか!と」。
課長「え?ゲーム関係ないの?」見た目だけの問題ですか。それがゲーム&ウォッチの末期の姿なのですか・・・。
ちなみにゲーム内容は、海外版ニューワイドシリーズの「スーパーマリオブラザーズ」と同じもの。
岐部「透き通ったところに画が出てる、っていうのはスゴくないですか」
課長「結局、後ろ(背景は従来と同じような)白ですよ」
ところがどっこい。透明な状態でもプレイできるのです。その状態だと、画面の反射に有野課長の顔が映りこむ。
バットマンみたいなの映ってる」目のところにちょうど影がさして、黒いアイマスクのようにも見える。そんな自分の顔を見て
「まじめにやってる感じの、映ってまうやん」。
・ぴったり入ってはる
そして出ました、とっておきの作品「非売品(賞品)のスーパーマリオブラザーズ」(1988年)。これもゲーム内容は上記と同じ。
ディスクシステムのシンボルキャラクターを象(かたど)った、黄色いケースに入っている。
ファミコングランプリF1レース」(1987年、任天堂HAL研究所)の入賞者1万名に賞品として配布された、非売品である。
ファミコングランプリ」・・・懐かしいですねえ。レースで出したベストタイムのデータを送信し、日本中のライバルと
競いあったゲーム(ある意味「オンラインゲームのはしり」?)。
賞品のゲームウォッチ本体の大きさは、ディスクシステムのディスクと同じぐらいってことか。
本体の上半分に画面、下半分にボタンがついているという設計は、後の「ゲームボーイ」に似ている。
・売るほうも必死
さて。2007年現在のお値段は・・・
「スピットボール スパーキー」14800円、「クリスタルスクリーン」88000円、「非売品」が69800円!
「お買い上げ、ありますでしょうか?」アリノよいい加減カイなさい、と女神イシター・・・もとい、王様も仰言っている。
もちろん!自腹で買っていただきます。
「ないなー。ないわー」。今回のラインナップにも、有野課長の食指は伸びず。
しかし。最終回と言うことで「これまでの放送に戻って、もし買いたいものがあれば・・・今なら間に合います」と岐部さん。
これまでの放送といっても、すべて当日中の収録だったわけだが(笑)。
「『ポテト』に就職したいの!?」と有野課長のツッコミ。それはあるかも。
・「オイルパニック」と迷ったが
結局。全24作品の中から、悩んだ末に「ヘルメット」お買い上げ決定!19800円で「買わされましたー」。半泣きの有野課長
「もうー。みんながプレッシャーかけんねやもん!」
我々視聴者は、しばし「ゲーム&ウォッチ」の時代を懐かしむことができました。
さすがに中古で買ってまで、とは思わないけど(おい!)。