課長・有野晋哉、三度目の「入村」

フジテレビ721ゲームセンターCX」。先週帰省で見逃したので、一週間遅れのレビューです。
今回の「有野の挑戦」は、ただならぬ緊張感とともに始まった。
そうです。今回のソフトは、スーファミ版「超魔界村」(1991年、カプコン)。
・ダメもとで
超魔界村」−超難関アクションゲーム「魔界村」シリーズの第3作。スピンオフ作品「レッドアリーマーII
(1992年、同)も含めると、実に4度目の挑戦である。
有野課長、着席するなりパッケージの箱を振り始めた。その心は「振ってるうちに(他のソフトに)変われへんかな」。
・・・「魔界村」に入村するたび“生き地獄”を味わってきた有野課長、現実逃避したくなるのも無理は無い。
さらに難度をアップした地獄の魔界で、勇者アーサーはプリンセスを救出することができるか?
「無理やと思います!」いきなり断言。「『超』やもん。“チョー魔界村”や。今風に言うたらね」。
魔界村」過去2作の戦績は、1勝1敗。3部作完結の勝負、課長アーサーの運命や如何に!
・基本は過去2作と同じ
「かちょ・おん!」目の前で姫をあっさりさらわれるヘタレ勇者に「ちょっとはモメろや、アーサー!」と突っ込み。
アーサーの武器は槍や松明(たいまつ)など7種類。状況や敵の弱点に応じて使い分けるのがポイント。
有野アーサーは使い勝手のいいボウガンをゲット。しかしそれ以上に敵の攻撃が厳しく、ステージ1から
ゲームオーバーを繰り返す。労多くして実りの少ない、苦しい戦いが続く。
ちなみに。許されるコンティニュークレジットは5回まで。3機×6回=18機で、全8ステージをクリアしなければならない。
道中にある$袋を12個取ると、クレジットが1個増えます。
・早くもお腹いっぱい
襲ってくるのは敵だけではない。ステージ1の途中は、高波が襲ってくる。
まさかの高波警報発令!石像につかまって高波をしのいだが、その先にも激しい攻撃が。それをくぐり抜けた先に
「でかーい!逃げてー!」ステージ1のボス・怪鳥コッカトリスが!「ボスが来ると盛り上がるなー」。
足止めを食らい「ステージ1に関しては、話す事無いな」と呟いた有野課長だが、8戦目にして撃破!
ステージ1攻略に、所要時間2時間。激しい戦いに「もうエンディング、とか無いの?」そう言いたくもなる。
・全然進まん!呪われておる
ステージ2に入ってすぐ、ゲームオーバー。そして見覚えのあるオープニングの場面が・・・
そうです、コンティニュークレジットを使い切ってやり直し!
意気消沈する有野課長に「休暇で帰省していた」というカメラマン阿部ちゃんから、福岡土産の差し入れ。
「焼かま・明太風味」。しかも巨大サイズ(A4サイズの紙2枚分ぐらい?)。
「アホなおみやげですねー」呆れ笑いしつつ、嬉しそうな有野課長
ついでに阿部ちゃんから「$袋12個でクレジット1UP」の情報が。「ありがとうございます、おみやげからヒントまで」。
・船酔い課長
ステージ2は海が舞台。沈没船を越え、荒波で上下するイカダに乗って移動する。
青銅の鎧を得てパワーアップ!楽勝かと思いきや・・・至近距離から(不必要な)2段ジャンプをするミスで
イカダに飛び移れず、海に落下!
スタッフ一同、思わず「エー」と声を上げる。
「ため息のフリしたブーイングがスゲーわ。イヤやわー」落ち込む有野課長
気を取り直してやり直し。と、有野課長が突然ポーズボタンで中断。「酔うてきた」。船酔いか!
「ギブー。・・・アカンのやろな」。仕方なくゲーム再開。と、その先にフジツボみたいなボス「ストームチェザリス」が。
有野アーサー、鎧の効果もあってあっさり撃破。「ボクめっちゃ強くなってるっす」。
・ここで再会
ステージ3は溶岩地帯。溶岩の池の中から伸びてくる足場を、うまく渡らなければならない。
何せ、2段ジャンプのタイミングが難しい。魔界の非情の仕掛けに、有野課長は37機を消費。
ステージ3開始から1時間半が経過。やっとこさ地獄の溶岩地帯を抜けた。「あー、行けたー」ホッとした次の瞬間
「あ゛ーーー」安堵はため息に変わった。その理由・・・「居ったー。『アイツ』違(ちゃ)うのー」。
居たのです。奴が。レッドアリーマーA(エース)が。
・逃げるが勝ちよ
有野課長の顔つきが変わった。勝負だ!必勝の策はあるのか?
「行っちゃえ!!」まさかの敵前逃亡!!「アリーマーってことにビビり過ぎてるな」。だが、このビビリプレイが
幸運を呼ぶ。逃亡した先がチェックポイントになっており、やり直しはアリーマーの居ない所から。
ただし。これで気が緩んだか・・・足場から落ちてゲームオーバー。開始から3時間30分、振り出しに戻される。
・お前それパーマ違うんか
ここで番組から、助っ人投入!抜群のゲームセンスを誇る3代目AD・浦川登場!
彼が久々に来た理由−「第7シーズン、課長をサポートしてきた高橋が、番組を卒業しました」。
教師志望の高橋さっちゃん、その夢を諦めきれないということで番組を卒業することになった。
残念だが、それなら仕方ない。お疲れ様でした。
髪型をパーマヘアにして現れたAD浦川。そんな彼に、有野課長がダメ出し。「博多枠があてていいのは(阿部ちゃんみたいな)
アイパーだけやろ!」。そうなのか。
・たるんどるぞ
パーマ野郎、有野課長のお助けプレイに入る。が、いきなり凡ミス!「変わったわー。お前、パーマあてて変わった!」
しかしその後は快調に進め、ステージ3のボス前へたどり着く。そこで有野課長にバトンタッチ。
芋虫の化け物みたいなボス・デスクローラーを撃破!しかし、これでもまだ3ステージ終了に過ぎない。
『超』難関ゲーム、先は長いのだ。
・ボスより怖いレッドアリーマー
6時間を費やし、ステージ4へ。不気味な洞窟の中、足場に乗ると面がぐるりと回転する。そして突如違ったエリアへワープ。
迷いながら、酔いながら進んでいくと・・・その先にはボスが。三つ首の竜・ヒュードラだ。
首を二つ壊すと、残り1体が移動!それでも落ち着いて仕留め、ここはあっさりクリア。
ステージ5は雪と氷の山。ここにもレッドアリーマーが待ち構えていた。「こんなとこに居んねや、アリーマー」
さっきは逃げまくった有野アーサーだが、今度こそ勝負・・・ってまた敵前逃亡!
しかし。この面のレッドアリーマーは、どこまでも追ってくる。逃げる課長、雑魚敵にぶつかってもお構いなし。
結局捕まったが、逃げ続けてチェックポイントを通過。やり直しはレッドアリーマーの居ない所から。
プライドよりも、先に進むこと。なりふり構ってはいられない。
そしてボス戦。氷の魔人・ベールアロケンの竜巻ブーメランに苦戦するも、気力を振り絞ってステージクリア!
・運が味方する
ステージ6。城に入ると、いきなりレッドアリーマーが!さすがに3度も逃げるわけに行かず、真っ向勝負!
1体目を倒して「やったー」と思ったら、2体目が登場!下へ誘導して撃破、3年間戦ってきた宿敵に引導を渡す。
その先で黄金の鎧をゲット。コレをゲットすると、魔法が使えるようになるのです。「魔力やろうや!」
やってみると、隠れていた宝箱が出現!これが後々重要なんです。
勢いに乗る有野アーサーの前に、ボス出現!「魔界村」でラスボスだった、大魔王アスタロト
連打しながらも、大魔王の攻撃には冷静に対処。ステージ6をクリア!
・納涼!魔界名物お化け屋敷
ステージ7。城の砦の中に、ステージ1のボス・コッカトリスの首がうじゃうじゃ。1体ずつ倒していくしかない。
コッカトリスの攻撃をくぐり抜けると、今度はゴーストエリア。浮遊する幽霊の動きが読めず、足止めされる。
あとは梯子を上るだけ・・・というところで幽霊に捕まる。
「ハシゴ中は(攻撃は)アカンやろー」お化けにはマナーも通じない(泣)。
・もうひとつの敵
ステージ7開始から1時間半経過。得意の“逃げるが勝ち”戦法でゴーストエリアを突破、その先には先程の大魔王が。
一度倒した相手なので、簡単に攻略。が!その後ろから、さらに新たなボス・超魔王ネビロスが出現!
身の毛もよだつ極太レーザーと、強力火炎放射。迂闊に近づけず、距離をとりながらの攻撃。
が!ここで問題が発生。時間をかけていると、タイムオーバーになってしまうのである。「ロスタイム的なの作ってくれへんかなー」。
他の敵をなるべく早く倒し、ネビロス戦に備える。
そして再戦。少し離れた位置から連射すると、ネビロスの動きが止まった。火炎放射も、アーサーに届かない。
「パターン入ってる・・・のかな?」どうやらそのようで。連射をブチ込み、ネビロスを撃破!死闘・ステージ7攻略!
・RETURN TO HELL!
いよいよラストステージ・・・その前に、プリンセスの幻影が現れた。

アーサー・・・わたしを助けに来てくれたのですね。
でも。今のあなたには、この先に居る魔帝サマエルを倒すことは不可能です。

サマエルを倒すには「女神の腕輪」が必要らしい。そしてプリンセスは拉致される途中、それを隠してきたと言う・・・
「もう一度魔界に帰り、腕輪を探してくるのです」来るのです、って!?
そしてステージ1に逆戻り。
「くあー。1面目かー。夢オチじゃないのかー」“魔界村システム”発動!やっぱり「超魔界村」も
「2周しないと本当のクリアにはならない」制度だった。
・ここからが本当の勝負
「ここでギブアップしてしまうと、3年間の戦いが無駄になってしまうんですけど」とAD浦川
「無駄ではないと思うけどなー」いっぱいいっぱいの有野課長
「2周目、やられますか?」
「2周目・・・」課長は苦渋の表情で「行きやす!」覚悟を決めた。
徹夜覚悟の持久戦。AD浦川もサポート参戦、久々に「友達の家(でゲームしてる)状態」。
・苦労の末に
で。魔帝サマエルを倒すのに必要な「腕輪」はどこにあるの?
「黄金の鎧を装備した状態で宝箱を開けると、プリンセスの腕輪が出現する」のだそうで。
2周目のステージ7。まず黄金の鎧を手に入れ、手当たり次第に宝箱を開けていくと・・・妖精が飛び出し、
それが腕輪に変わった!プリンセスの腕輪ゲット!「ほー。コレですか」。
・極限状態で
しかし。ここで問題が・・・武器が有野アーサー得意のボウガンから、波動拳みたいなビーム砲に変わったのだ。
「使いにくい、この武器」余計なことしてくれるよな、プリンセスも。
何せこのビーム、ボウガンと違って射程距離が短いので、どうしても接近戦になってしまう。
有野アーサー、武器に馴染めず連戦連敗。それでも諦めず、立ち向かっていく。
挑戦開始から16時間半。もはや体力の限界か・・・?否、それでもやるしかない!
大魔王アスタロトを倒し、その後ろの超魔王ネビロスを引きずり出す。
激しい攻撃を冷静にかわし、じっくり攻撃する。そして残りタイム3秒で、ネビロスを撃破!有野アーサー、奇跡の勝利!
・大詰め、捨て身の勝負
そしていよいよラスボス・魔帝サマエルとの対決。
放射状に出るビームは、どう考えてもよけようが無い。いきなり激しすぎる攻撃に、あっさりゲームオーバー。
残りクレジットは2回。実質あと6機で、サマエルを倒さなければならない。
この時点で、深夜2時45分。これがラストチャレンジとなった。
1機やられたところで「顔が弱点」とわかり、2機やられたところで「股の下が安全地帯」と知る。
「怖い・・・怖いよー」どれほど集中しても、ミスはつきまとう。
しかし。耐え抜けば必ず、道は開ける。大切なのは「諦めない心」。全身全霊を「魔界村」完結へ!
サマエルの激しい攻撃をかわし、顔にビームを連打!そしてついに倒した!
「やりましたー!いやー、よかった」挑戦時間17時間。「超魔界村」完全攻略!!
クエスチョンマーク
悲願のエンディング画面・・・鎧を失って裸状態のアーサー、プリンセスに駆け寄る。「裸やで。大丈夫か?」
二人は白馬に乗り、故郷の城を目指す。ただし「馬・・・なんか、金持ちの馬じゃない」馬がどうにも貧相で(笑)。
そして「The End・・・?」の文字が。この「?」マークがどうにも怪しいですけど。
「これで、もう『魔界村』は、おしまいやと思います。僕は魔界村の住民票は要りません!」有野課長、住民票は無いけど
“名誉村民”ぐらいにはなってるかも。
魔界村」シリーズ、2勝1敗で「The End?」。ちなみに現在、PSP用ソフト「極魔界村」が好評発売中らしい。