謎だらけの世界

「どうも♪インターネットと口コミだけで偉くなってきている、『ゲームセンターCX』課長の有野です」。
フジテレビ721ゲームセンターCX」今回はこんな挨拶で始まった。
今や「カリスマっちゅうか、神!」となった有野課長−このブログも、そのささやかな担い手ですけどね。
スーファミ時代にもあった洋ゲー
「有野の挑戦」今回はスーファミソフト「アウターワールド」(1992年、ビクター音楽産業)。
1991年にフランスのゲームデザイナーによって作られた、いわゆる“洋ゲー”。
「『ビクター』が作ってんねや。へえー」
なじみの薄い洋ゲー有野課長は攻略できるか?
・それは1回でいいから
「げーむせんたー・しーえーっくす!かちょ・おーん!」で、スーファミのスイッチを入れると・・・
「Victor」のロゴと、名犬ニッパー(=蓄音機に耳を傾けてる「ビクターの犬」)のマークがどどーん!と出る。
そしてゲームが始まる・・・主人公である科学者・レスターが、実験中の事故により異世界に飛ばされた。
果たして彼は迫り来る敵をかわし、元の世界に戻ることが出来るのか?SF映画のようなストーリーが、
(当時としては最新鋭の)ポリゴングラフィックで描き出される。
その事故の一部始終が、ムービーで表示された。「ゲーム始まってるのか」と思いきや。
一通りムービーが終わった後に、もう一度「Victor」のロゴと蓄音機犬のマークが。
「あ。終わり?」ここからがゲームスタートだった。
・すぐ死ぬので注意
「ボン!」という音とともに、レスターが現れた。が、どうも水中っぽい。そのまま沈んで行き、何秒かしてから

PRESS “B”TO CONTINUE

の文字が。
「死んだのか?」あまりにも唐突な死に方である。吸血ヒルにやられて死に、謎の黒い獣にやられて死に・・・
この主人公、スペランカー並みの弱さである。
・男二人ぶらり異世界の旅
逃げた先には、黒い服の人間(異世界の住人?)が銃を持って立っていた。
右手を上げて「やあ」のポーズをするレスター。「そんなもんじゃないやろ」
次の瞬間ズドン!と銃で撃たれる。しかしこれはゲームオーバーにはならなかった。
レスターは気がつくと、宙吊りの檻に入れられていた。同じ檻には、謎の人物が入っている−異世界の住人らしい。
と。檻の下にもう一人の住人が。何か言いながら近づいてくる・・・
「デパ地下デパ地下」有野課長勝手にそう解釈した(笑)なんでデパ地下なんだか・・・。
とデパ地下男がいきなり発砲!檻が落下して壊れ、レスターと謎の人物は一緒に逃走。“相棒”とともに、どこまで行けるか。
・人食い穴もあるよ
敵が落とした銃を拾い、武器をゲット。牢獄の中を進んでいく。連射してくる敵が邪魔で、先に進めない。
「ちょっと、行ってきてくれ」相棒にそんなことを頼めるはずも無く。敵が防弾壁を破って来る前に通り抜ける。
ここで相棒と別れ、その先にある下水管に入る。が、水を被っただけでゲームオーバー。「毒水ですかね」。
そして洞窟のような場所へ。音も無く落ちてくる落石と、レスターを絡め取ろうとする触手が行く手を阻む。
「何やこれ・・・迷路になってるのか」ゲームオーバーを繰り返し、足止め状態。「死んでるなー、この面」
「この辺で、初のギブアップとかしてみるかな」思わず弱気な発言が。ギブアップは早すぎます。
有野課長の頭脳をもってすれば、謎はきっと解ける!そう思うのですが。
・こんな所に!
「スゲー天気の良い日曜日やな」有野課長はふと、窓の外を見る。「こういう日に涼しい屋内でゲームをする・・・
ダメな大人になったなあ」。有野晋也35歳、この夏もゲーム三昧(いいじゃないですか。そんな大人でも)。
洞窟の行き止まり。拳銃で岩の柱を撃って破壊すると・・・上から大量の水が押し寄せ、レスターは溺死!
迫ってくる洪水から、逃げおおせる術はあるのか?
ダッシュで逃げていくと、行き止まりの床がエレベーターのように上昇して間一髪セーフ!
迷路を抜けた先、自分が居る通路の下に・・・先ほど別れた相棒が(しかし向こうは気づいていない)!!
・マリオじゃないし
先に進むと、谷底だったところに水があふれている。泳げばそのまま渡れるし、下にも潜れるのだが
「息(がどこまで続くか)のゲージが無いから全然わからへんな」無理も出来ない。
相棒を探しに行こうと思ったが、道がわからない。別ルートを探索すると・・・新たなボスキャラが行く手を阻む。
ファイアボールのような弾丸を転がして来るので、近づくこともままならない。
苦戦する有野課長のもとへ、AD高橋さっちゃんが登場。攻略のヒントを出す。

  1. 敵の投げる玉を利用する
  2. バリアを使う
  3. 壁はこわさない!

「オレ、一休さん違うしなー。何やねん、このヒント!」
言われた通り、ボスの目の前でバリアを張る。やはり火球が転がってきた・・・が、防弾壁が発動して火球を跳ね返し、
ボスはあっけなく自滅。「うそお!」有野課長もびっくり。「めっちゃ簡単やん」。
・立体的だ
その後、通路の行き止まりで敵に追い詰められて万事休す!と思いきや、天井から手が伸びてレスターを引っ張り上げた!
その手こそ、あの相棒だったのだ。久しぶりに合流、先を急ぐ。
建物の中を通ろうとすると・・・待ち構えている敵にやられる。何かをひらめいた有野レスター、建物の裏から回りこむ。
「これ気づいたの、スゲー」自画自賛である(笑)。画面では、建物の後ろに入れることはわかりづらい。
その先にある谷間で、レスターは庇(ひさし)をトランポリン代わりにして飛び越える。が、相棒は体重が重すぎて
庇を壊してしまい、崖っぷちにぶら下がった。助ける術も無いので、また一人で先を急ぐ。
・ぽく♪ぽく♪ぽく♪ちーん♪
地下の迷路を突破できず、行き詰る有野レスター。そこへまたも、AD高橋からヒントが。

  1. 敵は倒せばいいってものじゃない
  2. 敵の投げる玉を利用する

「・・・また一休さん扱いや」。
言われた通り、階段の傍に居る敵を放置プレイ。すると火球が階下に転がり、床を破壊して抜け穴が出来た!
その先、通路の行き止まりにレバーのようなものが。それを下げて戻ってみると・・・人と獣が入り乱れて殺しあっていた!
「わやくちゃやー」どさくさに紛れて通り抜けると、相棒と再会!誘導されるままについて行く。
・とりあえず押してみ
誘導された先は、何か乗り物のようなものの中だった。「装甲車か?」黒い戦車が、乱闘状態の中へ出て行く。
訳のわからないまま、戦闘の中に放り込まれた。画面の片隅には、コクピットでボタンを押している手の図。
「オレ、あの手見て操作せなあかんの?」反撃を試みるが、どうしても爆破されてしまう。
「意味がわかれへん」手当たりしだいにボタンを連打すると・・・バシュッ、とカプセルのようなものが2つ飛び出した。
「何か出た!あ、脱出ボタン探してたんや」。
・サービスカット?
カプセルが着地した先は、お風呂(?)のような場所。女性(といってもポリゴンなので、よくわからない)が
何人か入浴しているようだ。「キャー!みたいな?」(by有野課長)お色気シーンである。
カプセルを出たレスターと相棒はさらに逃げるが、敵につかまってしまいゲームオーバー。再開は「キャー!」の所から(笑)。
「こんだけ裸のシーン流されたら、スベってる感じになってるな」
・ひらめきは武器に
敵の追っ手と相棒が取っ組み合う間に、行き止まりにあるレバーを引くレスター。そのときは捕まってしまったが
「あ。そうか」有野課長、何かをひらめく。レバーを引くと天井から光線が出る、ということは。
追っ手が天井の真下に来たとき、レバーを引くと・・・敵は木っ端微塵!
「答えでしたー!」ファインプレー!
・最後は映画のように
そして。ぽっかり空いた天井に吸い上げられたレスターと相棒。そこにはプテラノドンのような翼竜が待っていた。
相棒とレスターは翼竜の背中に乗り、空の彼方へ飛び去っていく。
そして映画のような「THE END」の文字が。
「ええー?急やわー」あまりにも急な、そしてあっさりとしたエンディング。そして最後は・・・
「Victor」のロゴと犬のマークがどどーーん!「またビクターや」。
「なんか、でも・・・終わったんやったら、いいですわ」最後まで謎だらけのゲームに、戸惑いっぱなしの有野課長でした。
ともあれ。これで第7シーズン4連勝!かつてない好調さです。