変幻自在の女芸人!友近

NHKスタジオパークからこんにちは」今日のゲストは友近さん。
テロップの肩書きは「芸人」。ただの「お笑いタレント」ではなく「芸をする人」でありたい、という。
・偉大なる先輩のお言葉
友近ねえさんといえば、現在NHK連続テレビ小説芋たこなんきん」で、ヒロイン・花岡町子(藤山直美)の
小説教室の仲間・神田みすず役で出演中。最近出番が少なかったが、今日放送分で久々のご登場。
藤山直美さんのことを「憧れの『女芸人』として、いつか共演したいと思っていた」という友近さん。
ドラマで共演する度、いろいろ勉強になっているという。
その直美さんから、FAXが届いた。

「明るいステージの上に居ても、何百人、何千人の人に囲まれていても、
決して人に説明できない寂しさと孤独は、あなたがこの仕事を続ける限りつきまとうでしょう。
でも“真の笑い”は、そんな自分自身から産まれて来るものだと私は信じています」

笑いの陰に涙あり、ですな。
・“友近ワールド”のルーツ
面白い漫談、変幻自在のキャラクター・・・友近ねえさんの「あの芸風」は、如何にして作られたのか。
子供の頃から、3つ年上のお姉さんと漫才ごっこをするのが好きだったという。
そして大学卒業後、道後温泉の旅館に仲居さんとして就職。その志望動機が何と
「仲居さんが主役の2時間ドラマを見て」「コントのネタ探しの一環として」
やってみたいと思ったから、だとか(^_^;)。
そして様々なお客さんを見て、人間観察をしていたという。それが今に生かされているのだ。
・美人レポーターの転身
やがて「旅館の美人仲居さん」としてテレビに紹介されたのを機に、地元・愛媛の
テレビ番組にレポーターとして出演するようになる。
しかし地方番組のレポーターは、所詮「情報を伝えるだけ」。「自分からネタを表現したい」
という気持ちが日に日に強くなり、レポーターをやめて大阪のお笑い養成学校へ入学。
面白い人を発見する→観察する→物真似する、の繰り返しで、ネタのもとを蓄積していった。
・本業はあくまで・・・
今年は「芋たこ」の他にも、映画「酒井家のしあわせ」で女優業をやった友近さん。
主婦役を演じるにあたり、撮影に使われた一般の一軒家の台所が「きれいに整理してあった」のを見て
「こういう几帳面な人は、こういうことを言うんだろうな」と、キャラクターを構築していったそうで。
持ち芸のネタには「『海外ドラマにありがちな、アメリカ娘の声』の吹き替え」というのもあるので
声優としての才能もありそう。
が。友近さん自身としては「『(本職)芸人』をやっている友近が、『(副業として)女優』も
やってますよ」・・・という配分で行きたいらしい。
・常に「女」で居ること
「芸人ではあるけれど、常に『女を忘れない』ように」心がけている、という−
「旅館の仲居さん」や「銀座のママ」ネタの時に見せる色気は、そこから出るのか(笑)。
今後はどんな仕事で、どんなキャラクターを見せてくれるかが楽しみである。