「オレオレ詐欺防止CM」の功罪−大阪府が静岡県に抗議

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050210-00000084-kyodo-soci

振り込め詐欺を未然に防ぐため、静岡県が「大阪のおばちゃん」を起用して制作したCMをめぐり、
大阪府が「誇張しすぎている」として静岡県に“抗議”していたことが10日、分かった。
問題のCMは、大阪・道頓堀で中年女性3人が「大阪はオレオレ詐欺の被害、めっちゃ少ないんやで」
「静岡の人も気いつけや」と早口でまくしたてる内容。昨年12月から今年1月まで静岡県内で放送された。
テレビ番組や新聞が取り上げて全国に紹介され、強烈なキャラクターが話題になったが、
大阪府には「イメージダウンだ」「あんなしゃべり方はしない」などと苦情が寄せられ、
府も「見過ごすわけにはいかない」と判断。西井忠好広報報道課長らが9日、静岡県広報室を訪れ
「詐欺撲滅に異論はないが、首都圏の人が作り上げたイメージを誇張しすぎている」として制作意図などを聞いたという。

静岡県外の人々も知るところとなった、あのCM(2004年12月6日の日記参照)である。
抗議された側の言い訳が、静岡新聞2月11日付朝刊に出ていた
http://www.shizuokaonline.com/local_social/20050211000000000014.htmより抜粋)。

応対した静岡県広報室の福井昌弘室長らは来訪時のやりとりについて
大阪府はイメージアップ戦略を展開中で、気に障ったのかもしれない」と理解を示しながらも
「お人好しといわれる静岡県民が、おれおれ詐欺の被害が少ない大阪人を見習いたいという発想で
制作しただけなのに」と、予想外の反応に戸惑いも。

・全国で見習いましょう
「首都圏の人が作り上げた」大阪人のイメージのまま、デフォルメし過ぎなのはどうかと思うが(^_^;)。
しかし!「お人好し」で無駄に親切すぎる静岡県人が、「大阪のおばちゃん」に見習うべき点は多い!

  • シビアな金銭感覚
  • 普段から、家族や近所の人とのコミュニケーションを円滑に行う
  • 詐欺師の戦意をそぐ巧みな話術

決して大阪の人のイメージダウンには繋がらない・・・と思うのだが。
・平にご容赦
まあ、このCMの放送以来、静岡県内の振り込め詐欺被害件数は減少に転じたとか。
過激CMの効果はそれなりにあるらしいので、どうか許したってください。
「ウソ」「大袈裟」「紛らわしい」といって、JARO日本広告審査機構)に訴えないでー。
・効果はあるが好感度は・・・
静岡新聞の記事の続き。

CMはテレビスポット広告認知度調査で、「見たことがある」が70%、「好感がもてる」も51%に上り、
「成果はあった」(福井室長)のは間違いないようだ。もっとも、「好感がもてる」と答えた人のうち、
30代女性の80%に対し、50、60代女性がわずか30%にとどまったことが少し気になるところでも。

コアターゲットの心を3割しか掴めていないのも現状。_| ̄|○