裁判員制度が成立

殺人などの重大な事件の裁判に、民間から無作為で選ばれた「裁判員」が参加する「裁判員制度」が
国会で成立したらしい(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040521it03.htm)。2009年5月までに運用する予定。
・システム
「裁判官3人+民間から選ばれた裁判員6人」で、被告人の罪状(有罪の場合は量刑も)を決定する。
裁判官の見識だけではなく、民間人の良識を広く参考にして裁判を進めることで「司法への国民の理解と信頼を高めるのが狙い」。
今までの裁判は一般人の目から見て、「納得いかない」と感じる点も多々あったからな。
・選ばれるんですか?
単純計算で、有権者裁判員に選ばれる確率は1/67。「一生に一度は裁判員を経験する可能性がある」とか。ただし

  • 学生
  • 70歳以上の高齢者
  • 育児・介護で忙しい人
  • 重病で治療中の人

などの「やむをえない事由」がある場合は、辞退することができる。
−「会社の仕事が忙しいんで、それどころじゃないんですけど・・・辞退できるんですかね?」
それは辞退できないそうです。一般サラリーマンの場合は、一人ぐらい休んでも会社の業務に支障は無い、とみなされる
(それで辞退されたら、なり手が居なくなる)。
ただし自営業者などで「仕事を代わってくれる人がいない業種」の場合、辞退できる可能性もある。
守秘義務
他人を裁くのですから、プレッシャーはもちろんあるでしょう。でも考えてみれば、それも貴重な経験かと。
−「じゃ、せっかくだから“一部始終”を、HPの日記に載せよう」
それはダメです!
「職務上知り得た秘密には守秘義務があり、違反すると『懲役6月以下または罰金50万円以下』」の刑罰が科されます。ご注意。