そんな時代もあったね、と。

古本屋で、ググッとくる本をハケーンしてしまった−
セガが21世紀を支配する」(馬場 宏尚・著、エール出版社)。
内容はそのまま読んで字のごとく。
1995年。「セガサターン」が、その処理能力と売れ行きを誇っていた頃に書かれた書物。
同書の中で「セガはいずれ任天堂を越える」とも書かれている。
その言葉が現実味を帯びるほどの勢いが、あの頃のセガにはあった−
そう。翌年、任天堂陣営の隠し玉「ポケットモンスター赤・緑」が、メガヒット進撃を開始するまでは。
この本にはポケモンの「ポ」の字もない。それほどまでに「ゲームボーイ」はノーマークだったのだ
(「ファミコン」や「スーファミ」は、十分に意識していたのだが)。
さらに「FF」「ドラクエ」の二大人気作が、プラットフォームをソニーCE(プレイステーション)陣営に移し、
ハード販売台数を大幅に伸ばした。
そして・・・それからわずか5年で、セガの運命は劇的に変わった。
よもやセガが「自社ハード開発休止→任天堂ハードの軍門に下り、ソフト供給」することになろうとは
(考えてみたらスゴいことである。ゲームキューブソニックが遊べるなんて)。
セガが「21世紀を支配する」ための鍵は、そのソフト開発力を生かすことにある。
今からでも遅くは無い。宝の持ち腐れはもったいない。まずはモバイルコンテンツあたりから(笑)。

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その他、パソコン雑誌「LOGIN」と、その別冊「ファミコン通信」(現「ファミ通」)で人気を博した
四コマ漫画べーしっ君」(荒井清和・作、アスキーコミックス)の単行本もあった−
パソコン(マイコン)が、まだ一部マニアの持ち物だった時代を懐かしみつつ(笑)。