2010上半期日経ヒット商品番付

日経MJ」2010上半期ヒット商品番付発表です。例年もっと遅い時期(6月の最終水曜日頃)に出るのですが・・・
今年は早いですね。
近所のコンビニを探し回ったが、「日経MJ」が売ってないー(泣)。というわけで、よそ様のサイトで調べた結果です。
今年の傾向として「大ヒット商品なし」。東の横綱が「該当なし」になっていた(大相撲と同じ“ひとり横綱”)。
SMBCコンサルティング版だと「該当なし」は結構あるのですが。

横綱:(東「該当なし」)西「3D」

というわけで。ひとり横綱は「3D」。
映画「アバター」が大ヒット、家庭用テレビでも3Dテレビが売り出され始めた。

大関:「スマートフォン」「龍馬」

ソフトバンクの「iPhone」だけでなく、ドコモの「xPedia」も。
西の「龍馬」は今年、多方面でブームになっている。「龍馬ゆかりの地」の観光、幕末物の漫画も大ヒット。

関脇:東「iPad」西「LED電球」

何に使ったらいいのか、イマイチよくわからない「iPad」。しかし画面が大きいので、老人にはいいかも知れない
(ウチの実家の母が興味を示しています)。
昨年に引き続き番付入りの「LED電球」。エコ志向のみならず、色調やサイズの品ぞろえも豊富になってきた。

小結:東「東京スカイツリー」西「ラー油」

東京の新名所・スカイツリー。ニョキニョキ伸びていく建造物を見物する人々が後を絶たない。
桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」が火付け役となり、フライドガーリックをたっぷり入れた
食べるラー油」が大ヒット。食品会社が次々に追随発売。

前頭:知ってるものから順に

実際の発表とは順番が(全然)異なります。買った事のあるもの、馴染みのあるものほど上に。
・「Big America」ハンバーガーシリーズマクドナルド)
売れすぎて発売中止(その後復活)した「テキサスバーガー」は好きでした。
他の種類に関してはイマイチ。トマトの入ってるハンバーガーはモスバーガーに負ける。
・カット野菜
この春、野菜価格の高騰で売れ行きアップ。カット野菜は通常なら「量が少なくて割高」なのだが
材料価格が高くなってもカット野菜の値段は変わらないので「欲しい分だけ買う」のにはいい。
我が家もこの春は、よくキャベツの千切りを買っていた。同じ割高なら「千切りにする手間も一緒に買う」と思えばよし。
・オルニチン
しじみに含まれるアミノ酸疲労回復や肝臓をいたわるのにいいらしい。
この成分を製品化した協和発酵と提携しているキリンビールの炭酸飲料「大人のキリンレモン」「休む日の0.00%」を
飲んでみた事があるが・・・効果のほどは定かでない。
・「ストライドシュガーレスガムキャドバリー・ジャパン)
「クロレッツ」などでお馴染みキャドバリーのグローバルブランド、日本上陸。
今年5月、ティザー広告(商品名を隠して「○月○日登場!」などと煽る手法)と大都市圏でのサンプリングを決行。
最初のうち「IT関連商品かな?」と思っていたら、正体はシュガーレスガムでした(笑)。
「味が長持ち」「噛み疲れしない柔らかい食感」・・・コレって「Fitsガム」(ロッテ)をものすごーく意識してませんか。
海外版の「ストライド」も、こんなんでしょうか。
・150円ロールケーキ
コンビニ各社がお手頃価格のロールケーキを発売。太めでクリームたっぷり、という最近の流行りのスタイル。
ロールケーキブームだけど、高級店とか行列のできる店に行ってまで・・・と思う(ワテのような)人の心を鷲掴み。
・250円牛丼
牛丼値下げ競争過熱化。すき家松屋は250円台に突入。
今年の春、安くなった牛丼を食べて「新しい生活を始める層に訴えているのか?」と思ったが。そうでもないらしい。
・「コロニーな☆生活PLUS」
略称「コロプラ」。携帯電話の位置情報を利用したゲーム“位置ゲー”。
国内旅行に行くことの多い義兄上がやっているらしい。
・「もしも高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」岩崎夏海・作、ダイヤモンド社
略称「もしドラ」。表紙に騙されてライトノベルとかアニメ系小説だと思わないように。
・デパクロ
「デパートのテナントに入っているユニクロ」のことらしい。ユニクロの集客力恐るべし。
昔は「ユニクロで買い物したあと、その袋を人に見られるのは恥ずかしい」と言う人のほうが多かったのですが。
CR-Z本田技研工業
インサイト」の後ろを強引にぶった斬ったような形・・・でも生で走ってる姿を見ると、カッコいいですよ。
・「ミルミル」(ヤクルト本社
カムバック賞をさしあげたい。「子供の頃飲んでました」という大人が見事に釣られた。
あなたの腸内のビフィズス菌、サボってませんか?
ハイパーヨーヨーバンダイ
これもカムバック賞・・・と思いきや、日本上陸30周年。地道に売れ続けている感じ。
・手荒れ予防洗剤
花王キュキュット ハンドビューティ」、P&G「ジョイ モイストケア」など、保湿成分を配合した食器用洗剤が
売れている。特に花王は化粧品で培った技術を生かしているそうで。
・220ボルト家電
中国人観光客の皆さん向けに、中国の家庭の電気製品規格に合わせた家電製品が売られているそうで。
・「お試しかっ!」テレビ朝日
芸人の皆さんが「飲食チェーン店の人気メニュートップ10」や「コンビニの人気商品トップ10」を当てるため
体を張って食べ続ける番組。
番組で紹介された店の集客が上がったり、人気のなかったメニューが注目されるなどの現象が起きているらしい。
坂本冬美
いいちこ」のCMソング「また君に恋してる」が、おじさんだけでなく若者層にも大ヒット。
・「トイレの神様
シンガーソングライター・植村花菜さんが自身の思い出をもとに歌った曲。
小さい頃一緒に暮らしていたおばあちゃんが「トイレには美人な神様が居て、いつもきれいにしておくと
あんたも別嬪さんになれるんやで」と教えてくれた。その後おばあちゃんは亡くなってしまい、孫娘は
「おばあちゃん孝行できなかった」ことを後悔する・・・というお話。
ラジオや有線放送で人気に火が付き「自分もおばあちゃんのことを思い出した」と涙する人続出。
今後、この歌詞をもとにした絵本も出版される予定だそうで。
花菜さんが実際に別嬪さんなので、これは説得力のある話だ(笑)。ウチもトイレをきれいにしよう。
・「1Q84 BOOK3」村上春樹・作、新潮社)
ファン待望の第3章。そうなると「第4巻」は出るんでしょうか?
・薄型テレビ
薄型テレビも、どんどん薄くなってます。地デジ化を機に買い替える需要もあるのかも。
・「鎌倉シャツ(メーカーズシャツ鎌倉)
高級ブランドと同等品質なのに、5000円という破格の安さ。しかも全て国内生産と言うから驚きである。
徹底したコストカットにより、その低価格を実現したのだそうで。
・低価格均一居酒屋
居酒屋のサービス競争もここまできたか・・・「焼酎無料」の店に行ってみたーい!
・エコ内窓
YKK AP「プラマードU」三協立山アルミ「プラメイクE」など、“今ある窓につけられる”断熱内窓が売れている。
住宅用エコポイント対象。
・ポケットドルツパナソニック電工
携帯用電動歯ブラシ。今時、オフィスの食後の歯磨きも電動歯ブラシでスッキリ。
・クラフト
手作り手芸グッズ。検索してみたら気持ち良さそうな「抱き枕」というのがあった。
・カラーゴルフボール
女性のゴルフブームで、色鮮やかなカラーボールがヒット。普通のゴルフボールブランドでも、派手な色合いの
商品ラインナップを増やしている。
・10分フィットネス
「10分500円」からの“ワンコイン・フィットネス”。費用の手ごろ感と続けやすさでヒット。
ウチの近所にもありませんかね。
・山スカート
アラサー・アラフォーぐらい世代の登山ブームに乗って登場した“山登り用スカートファッション”らしい。
しかし実際のところ、登山慣れした方々からは賛否両論(どちらかというと否定が多い)。
素人目に見ても、スカートで山登りってのはマズいだろ・・・と思いますけどねえ。
AKB48
「会いに行けるアイドル」として、秋葉原の劇場を中心に活躍中。ショーや握手会のチケットは入手困難。
おニャン子クラブ」とも「モーニング娘。」とも違う売れ方をしている。
名古屋のSKE48も頑張れ。

その他各賞

最初は「キモい」だの「可愛くない」だの言われていた、平城遷都1300年記念キャラクター「せんとくん」。
今やゆるキャラ界のスーパーアイドルである。
「高齢者向け住宅」。老人の終の棲家として、バリアフリーのみならず「病院直結」「買い物に便利」など
いろいろな売りがあるらしい。

  • 技能賞「ダダ漏れ中継」「加齢臭抑制下着『MXP』」

ダダ漏れ中継」とは、ツイッターなどで己の今いる状況を逐一流し続ける状態の事。
プライバシーを自ら“ダダ漏れ”させることを楽しむ人たちが居る。
「加齢臭抑制下着『MXP』」。「このたびNASAで開発された」・・・もとい。宇宙服の下着の機能を応用し、
体臭や加齢臭を抑える働きがあるそうで。

上海万博のイメージソングが、岡本さんの歌の盗作だったという騒動が発生。結局「カバー」ということにされてしまった。
しかし。この騒動により、岡本さんのベストアルバムの売り上げや着メロ配信のダウンロード件数が急増。特需となった。
そして栄えある残念賞は「バンクーバーオリンピック」。メダル3個は獲れたけど、金メダル無しだったのが痛かったか。