日経MJヒット商品番付2009
今年も残すところ１ヶ月を切りました。というわけで「日経MJ」（12月２日発売）恒例の「ヒット商品番付」発表です。
今年のテーマは「軽快生活にチェンジ」。財布の負担を軽く、エコ商品で地球の負担も軽く。
お手軽ブログサービスやあごの疲れないガム、ノンアルコールビール飲料のおかげで酒席の我慢も不要。
「100年に一度の不況」を賢く乗り切る知恵か、はたまたデフレスパイラルのアダ花か。今年売れた商品を
（それらとともに過ごした一年を）振り返ってみましょう。
横綱：東「エコカー」西：「激安ジーンズ」
エコカーの代表格は「プリウス」（トヨタ）と「インサイト」（ホンダ）。しかしエコカー減税の波に乗って
「フィット」（ホンダ）などの低燃費車も売れたそうで。
そして！いよいよ来年２月には同じくホンダのハイブリッドスポーツカー「CR-Z」が登場予定！
エコカー分野では出遅れていた日産自動車も、５人乗り電気自動車「リーフ」を投入予定らしい。来年も「エコひいき」で。
西の横綱「激安ジーンズ」。g.u.の990円ジーンズや、イオンの880円ジーンズが大ヒット。
でもこんなに安くて、品質とか強度とかは大丈夫なんですかね？激務や摩擦に耐えてこそのデニム生地なんで。
ちなみに駄メイドは現在、イオンの1980円のジーンズを愛用してますけど・・・決して品質は悪くないです。
大関：東「キリンフリー」西：「LED」
今年の個人的No.1「キリンフリー」。さんざんお世話になって箱買いしてます。
決して美味くはないけれど、飲み慣れると普通に飲める。年末年始も飲酒運転撲滅に役立ってくれ！
LEDは白熱電球や蛍光灯に代わる「未来の照明」として注目されている。イニシャルコスト（最初に買う時の価格）は
電球より高いが、寿命や電気代を長期的に考えるとお得。
関脇：東「規格外野菜」西：「餃子の王将」
いわゆる「ワケあり野菜」。形が不揃いだったりキズがあったりして、今までなら出荷されなかった野菜・果物が
不況のさなか格安で売れていった。廃棄も減って地球に優しい♪ウチはよく「蔓（つる）割れリンゴ」を買ってます。
その不況で外食産業が不調な中、気を吐いているのが「餃子の王将」。テレビでは同店の熱狂的ファンを自認する
「王将芸人」のトークが盛り上がった。
彼ら曰く「王将が無くなったら我々は飢えて死ぬ！」ダメ家だってそうだ！
小結：東「下取り」西：「ツイッター」
靴や婦人服から始まった下取りセールも、家電や紳士服にまで広がった。記事によると「そごう・西武では常設化」したそうで。
ツイッター（Twitter）は「一行で書ける呟きブログ」。ご主人様がやってます。１回140字までのミニブログで、
思ったことをすぐ書ける。忙しい人にもピッタリ。
前頭：知ってるものから順に
「アタックNeo」（花王）
「2.5倍濃縮」の衣料用液体洗剤。すすぎを１回だけで済ませることができる。
スーパーで販売促進のオバチャソに勧められて買ってみたところ・・・節水という点もさることながら、洗濯にかかる時間が
短縮されるのが嬉しい（洗濯物の量が多い時ほど、時間短縮のありがたみがわかる）。個人的には香りも気に入っている。
「Fits」ガム（ロッテ）
「ガムを噛むと顎が疲れる」という若者層の声に応えた、食感の柔らかいガム。パッケージも「箱の中でバラバラしない」工夫が。
あまりに売れすぎて、生産体制を整えるため「ミックスベリー味」を一時販売中止にしてしまう事態まで起きたが・・・
現在は復活。そしてこの冬、新フレーバー「エアーミント味」も加わって合計４種類に。
ちなみにワテのお気に入りは「シトラスミックス味」。本体が柔らかい分、ジューシーさが際立つ。
粉もん
小麦粉の市場価格も一段落、一時の高騰から一気に「お手軽食材」へ。
家族や友達との会食を、外食じゃなく「家のホットプレートでお好み焼きパーティー」に切り替える人も多いようで。
また「冷蔵庫の残り物を適当に入れて焼く」というご家庭も多いようで。食費節約の一助になるのだ。
ハイボール（サントリー他）
ウィスキーのソーダ割り「ハイボール」が、おじさん層だけでなく「ビールは苦手」という若者層をも取り込んだ。
「ウィスキーは糖質ゼロ」だし、お財布に優しいけど・・・肝臓にはあまり優しくないぜっ！飲み過ぎ注意。
新型インフル対策グッズ
マスクだけでなく、ウィルス除去機能付き空気清浄機が大ヒット。新たな家電の必需品となりつつある。
手指用消毒液、うがい薬、抗菌加工済み衣服・・・いろんなジャンルの商品を一通り揃えれば安心！？
「けいおん！」（かきふらい・作）
TBSで放送された深夜アニメ。軽音楽部で活動する女子高生の青春を描き、それぞれのキャラクターのCDがヒットした。
このところ不振にあえいでいたTBSだが、グッズの売り上げでウハウハ状態。
「ドラゴンクエストIX」（スクウェア・エニックス）
もはや知らぬ人は居ない、ドラクエシリーズ第９作。ソフトを挿して電源を入れたニンテンドーDSを持ち歩くと、
同じソフトを携帯している人と“宝の地図”を交換できる「すれちがい通信」機能でみんな楽しんでいる。
シニア・ビューティー
化粧品の国内市場が縮小する中、高齢者向け高級化粧品が売れている。
「ブローネ泡カラー」（花王）のヒットを受けて、ライバル他社も泡タイプの白髪染めを続々投入。
泡タイプではないが、資生堂の部分白髪隠し「ベネフィーク クイックヘアコンシーラー」も大ヒット。
こちらは泡とは対照的に「生え際の白髪を発見した時にササッ！と塗れる」便利さが受けた。
ワテもそろそろお世話になるかも知れないので・・・。
お弁当
お父さんのお小遣いも若者の食費も削減され、手作り弁当を会社に持参する人が急増。
「弁当男子」という言葉が流行し、保温機能付き弁当箱なども売れている。
コレが「お弁当」と括られているのは、手作り弁当だけでなく“スーパーの弁当”“コンビニ弁当”もヒットしたから。
イオンや西友などで、400円〜300円クラスの弁当が登場。予算500円なら、余ったお金でペットボトルのお茶も買えるぞ（笑）。
ランニング＆サイクリング
マラソンや自転車を始めるのは、「通勤費やガソリン代節約のため」「健康作りのため」・・・と、動機は様々だが。
街の中では銭湯をランナー向けの更衣室として提供したり、サイクリスト用カフェなる新しいサービスも。
でも自転車の猛スピード暴走は勘弁してくれ。あと夜道をジョギングする際には反射材を忘れずつけましょう。
「This is It」（マイケル・ジャクソン）
今年亡くなった“キングオブポップ”マイケルの秘蔵映像を映画化。彼のCDやDVDも売れまくっている。
マイケルの全盛期を知らない若い人も、彼の死をきっかけにそのスゴさを思い知ったようで。
「戦国BASARA」（カプコン）
イケメンにデフォルメされた戦国武将が所狭しと暴れまわる格闘ゲーム。売上累計150万本。
戦国武将にゆかりのある各地では、ゲームの愛好家（女性多し）が登場人物のコスプレに身を包んで集会を行うなど
華やかな賑わいを見せた。
仏像
女性が魅せられたのは、戦国武将だけではない。端正な顔立ちの仏像を求め、古寺名刹に参拝客が殺到。
混迷の時代に「見ていると心が安らぐ」という声も。
東京と福岡で開催された「国宝 阿修羅展」も盛況、海洋堂が製作した阿修羅フィギュアが即完売した。
ザ・ビートルズ リマスター版CD
ビートルズのアルバム全14作品を高音質で再現、豪華版ボックス３万円というお値段はお買い得かも。
全盛期を知る世代のみならず、若い人も買っていくという。ビートルズの音楽は色褪せないからなー。
「PEN EP-1」（オリンパス）
銀塩カメラの名器「PEN」がデジタルマイクロ一眼レフに生まれ変わった！初代同様、交換レンズも種類豊富。
「ペンのようにいつでも持ち歩ける」気軽さで女性にも人気。宮崎あおいちゃんのCM、またやってください。
「ベイブレード」（タカラトミー）
初代発売から10年にあたる今年、再ブレーク。カムバック賞をさしあげたい。
スーパーや玩具店では競技大会イベントが頻繁に開催されている他、普段も店頭でいつでも遊べるようにしてあるそうで。
みんな集まって、ゴーシュート！
「ダウニー」（P&Gアメリカ／岡インターナショナル）
アメリカP&G社製の柔軟仕上げ剤。とにかく香りが強いのが特徴。
“日本版”は発売されておらず、輸入品がウォルマートなどの外国資本スーパーで売られていたが「昨年比10倍の売れ行き」
（記事より）というヒットを受けて、ドラッグストアや一般のスーパーにも置かれるようになった。
「香りが強いもの」を敬遠する傾向にあった日本人が、華やかな香りを身に付けるようになっている。
この人気で、P&Gジャパンも10月に衣料洗剤「ボールド」の数量限定品「ダウニー・エイプリルフレッシュの香り」を発売。
ヤマダ電機LABI1日本総本店池袋
旧・三越池袋店跡地にオープンした、メガ家電量販店。21世紀、本当の意味での「百貨店」はこういう大型店舗
（か、あるいはネット通販）の事を言うのかもしれない。
「日本総本店」と謳うところがスゴいです。是非行ってみたい。
「蒸気レスIH炊飯器」（三菱電機）
蒸気を出さないことで「狭いところでも蒸気を気にせず置ける」「部屋の壁が結露しない」と大ヒット。
「高級機種では２月の発売以来首位に立つ」（記事より）。売れてるんですねえ。
ただし「お手入れがしにくい」という声も一部であるようですが・・・どうなんでしょうか。
山崎豊子
最新作「運命の人」刊行開始、「不毛地帯」テレビドラマ化に続き、渾身の作品「沈まぬ太陽」の映画化が実現。
「沈まぬ太陽」は“いろいろな事情”で「製作委員会方式」をとらなかったが、大ヒットにつながった
（劇中の航空会社のモデルとなったJALが再建問題で迷走中という、リアルな事情も世間の注目を集めた）。
「1Q84」（村上春樹・作）
出版業界（小説部門）における今年のNo.1（それを上回る勢いで売れたのが「ドラクエ９」攻略本）。
話題に乗って買ってしまった皆さん、ちゃんと読破しましたか？
「い・ろ・は・す」（コカ・コーラ・カンパニー）
飲んだ後は簡単に潰せる「国内最軽量のペットボトル」を使用したミネラルウォーター。
ゴミ減量で「世界を変える」までは行かないけれど「日本を変える」可能性はある。
「ポメラ」（キングジム）
「２秒で起動する」「機能を最低限に絞った」電子メモ帳。携帯電話のメモ機能に記入するよりお手軽で速い！
で。このたび新型が登場。たたむ時に押さえつけないでください！
uno FOGBAR（資生堂）
整髪料はワックスからフォグ（霧）へ。シュッ！とするだけでキマっちゃうわけ？
基本的に男性向け商品だが、イケメン俳優４人のCMシリーズが話題になって女性にも大人気。
ノート（コクヨ等）
いわゆる「東大生ノート」「ドット入り罫線ノート」の他、有名人のノート関連本も人気らしい。
ナカバヤシが“高学歴芸人”ロザンと共同開発した「スイングロジカルノート」も登場。
「読書は一冊にまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング」（奥野宣之・著、
ナナ・コーポレート・コミュニケーションズ）という本が14万部売上。
ファストファッション
価格を抑えつつ、流行のファッションを早く安く提供する店のことをいう。「H&M」や「フォーエバー21」などが
長蛇の列を作った。
「sweet」
有名ブランドのポーチやグッズがおまけについてくる雑誌。もはや「おまけが主体」になっている。
韓国旅行
ウォン安で国内旅行より韓国に行く方がお手頃な昨今。でも「パスポートが必要」な“異国”であることを忘れぬよう。
その他各賞
殊勲賞 イチロー＆松井秀喜
「おくりびと」
殊勲賞はいずれも、海外で快挙を成し遂げた日本人。
WBC連覇の立役者であるイチローさん、ワールドシリーズで日本人初のMVPを獲得したゴジラ松井さん。
そして邦画初の「アカデミー賞外国語映画部門受賞」を成し遂げた「おくりびと」。国内でも葬儀ビジネス、
「自分の理想の『おくられ方』」への関心が高まった。
技能賞 位置ゲー
「やさしいお酢」（ミツカン）
今回のランキングで唯一知らなかった言葉が「位置ゲー」。「ケータイ国盗り合戦」（マピオン）のことだ、と説明されて
合点がいった。携帯電話のGPS機能を応用してお手軽に遊べるゲームが増えているらしい。
「やさしいお酢」コレは絶賛いたします。我が家のおすすめです。
「お酢」だと思わない方がいいです。どちらかというと、同社の「ぽん酢」に似たような味わい。
酢の物に使うのもいいけど、ワテのおすすめはスモークサーモンマリネのドレッシングに使うこと。
普通の生酢に比べて食材が固くなりにくいのと、爽やかな風味が良いです。
また、裏技として「鍋物で『味ぽん』（同社）を使う時『やさしいお酢』を１滴入れると、風味の爽やかさがアップする」
という使い方もあります。
話題賞 オバマ演説集
ガンダム
今年１月に就任して以来、バラク・オバマ大統領の演説を収録した書籍やCDが大ヒット。
さらに10月のノーベル平和賞受賞でブームが再燃。一年中売れ続けた。
「機動戦士ガンダム」テレビ第１シリーズ放送から、今年で30年。当時子供だった中年男性（ウチのご主人様とか）を
ターゲットに「等身大ガンダム」の展示などのイベントを開催、各地で大盛況。人気は衰えを知りません。
そして。栄えある残念賞に輝いたのが・・・「横浜開港博Ｙ150」！
企画の内容に対する有料施設の割高感＋新型インフルエンザの影響で観客動員が伸びず。会期途中で
中田前市長が辞任してしまう体たらく。実際に横浜に行きましたが・・・アンパンマンミュージアムの方が面白かった。
