コンプレックスだよ人生は!?―ROLLY

NHKスタジオパークからこんにちは」今日のゲストは連続テレビ小説「つばさ」にご出演中のミュージシャン・ROLLYさん。
愛用のギター“浪岡モデル”を手に、セクシーな衣装でご登場!
年配の視聴者の中には、彼が何者なのか(というか、日本人なのかどうかすら)わからないという方も多いかも?
本名・寺西一雄。京都生まれで大阪育ちの、れっきとした日本人(関西人)です。
・等身大の四十路男
ROLLYさんが演じる浪岡正太郎という男は・・・売れないミュージシャンとして生きる希望を失っていたところ、
ヒロイン・玉木つばさ(多部未華子)がラジオぽてとの開局試験放送で喋った言葉に励まされたのをきっかけに再起。
自作の歌を「つばさ様に聴いてもらいたい」と、ストーカーまがいの接近をした(笑)。
当初「名画座の怪人」と呼ばれて気味悪がられていたが・・・音楽に対する造詣の深さと作曲の腕前を買われて、
同ラジオ局の音楽担当として働くようになった、という設定。
「家業の跡継ぎとして期待されながら音楽の道を選び、父親に勘当されて家を出てきた」というところは自分そっくりだ、と
ROLLYさんは語る。
・みんなを元気づける歌だから
ドラマの中で、つばさちゃんが喋った言葉に浪岡さんがメロディーをつけた挿入歌
「あなたが好き」―コレは実際にROLLYさんが作曲されたそうで(BGM担当の住友紀人さんじゃないんだ)。
この曲のインストバージョン(サンバアレンジ)がドラマの中でも流れているが、サントラCDには収録されていない。
いい歌だよなー。前にもこの日記に書いたけど「つばさオールスターズ」で歌って、チャリティーCDとして
売り出す・・・とか、したらいいのに(笑)。
・妄想だけならいくらでも
で。ROLLYさんは己の妄想の中で「平成21年の紅白歌合戦に出場」し、司会・高橋圭三さんの物真似つきで
歌って録音したらしい(笑)。すげー!実際に出ればいいのに、と思う。
そうすると対戦相手の紅組は、アンジェラ・アキさんの「愛の季節」(「つばさ」メイン主題歌)だよな。

「あなたが好き」
気が付いたら あなたのことが大好きになっていました
夢を見ること 教えてくれた あなたが好き
あなたと出会って 私は飛べた
だから伝えたい
さよならの代わりに ありがとう
私は忘れない あなたが私にしてくれたこと
ありがとう 私は大丈夫
きっとまた会えるよね 絶対
夢をかなえて 翔太

最後の「翔太」を、ROLLYさんは「正太郎」に変えてましたが(笑)。
セミは「不完全変態」だけど
ROLLYさんの生い立ちに迫る「コンプレックスだよ人生は」!
本人とお姉さん2人、そして従兄弟にあたるシンガーソングライター・槇原敬之さんが一緒に写った写真も披露。
幼い頃の一雄くんはマリリン・モンローのポスターに憧れて「女装ごっこ」を始めたところ、姉上に見つかって脅されたという。
そして小学生時代は肥満+女物の眼鏡をかけていて「電気ブタナマズ」とあだ名されるいじめられっ子だった。
しかしある夏の日。丹波篠山のお母さんの田舎でセミの抜け殻を見つけた時
「自分もセミのように、いつか別の姿に変われる日が来るかもしれない」と思ったという。
そんなあなたに「ちりとてちん」のヒグラシ紋のてぬぐいを捧げたい。
・変態キャラはこうして生まれた
そんな寺西少年も、ギターに出会ったことで自分に自信をつけはじめ、コンプレックスを少しずつ克服した。
そして彼の人生の転機となったのが・・・奇抜な人造人間が登場する「ロッキー・ホラー・ショー」という映画に
出会ったこと。
やがてロックバンド「すかんち」を結成、「ローリー寺西」は映画に登場する変態宇宙人さながらの奇抜な服装で人気爆発!
必死のダイエットで、現在のスリムな体型を手に入れた。
・Cm7ばかりじゃつまらない
赤ん坊の頃から「人は音楽によって気分が変わる」ことを発見したというROLLYさん。
日常生活の中に不安(「外出時、鍵をかけ忘れたかもしれない」とか「旦那の行動がおかしい」など)がよぎるシチュエーションを
サスペンスドラマ風のBGMで盛り上げる。
そして。その不安が杞憂に終わると・・・Cm7(シー・メジャーセブン)の音階(お笑いでいうところの「オチ音」みたいな音。
例:コントの結末の「ジャンジャン♪」)で救われる、というのだ。
ならば、
「Cm7いっぱいの人生でありたいなと・・・」という武内陶子アナに
「Cm7だけだとダメです!」とROLLYさんは、きっぱり断じる。「落ち込みがあってこそ、Cm7で救われるのです!」
・人生の肩代わり
ROLLYさんは高名な占い師の人に「45歳になったら、いいことがありますよ」と言われたそうだが・・・
45歳になる今年、「つばさ」に出演するという快挙を成し遂げた。
また、霊感のある人に「あなたのお兄さんが、守護霊となってついている」と言われたという―実はROLLYさんが生まれる前に
お兄さんが居たのだが、幼くして亡くなったそうで。
ROLLYさんが持っている写真の中のお兄ちゃんはテンガロンハットを被って、おもちゃのギターを下げてポーズをとっている。
「大きくなったら、こう(ミュージシャンに)なりたかったんですかね」とROLLYさん。「兄がやりたかった人生を、
僕が代わりにやっている。で、変態の部分は弟である僕に・・・と」押しつけられたか(汗)。
・好きになったら、とまらない
視聴者からの質問コーナーで「結婚願望はありますか?」と聞かれたローリーさん。
理想のタイプは「自分」。そりゃ無理だわ(本人も「誰しも、自分と全く同じ人間というのは居ない」とわかっていて)。
夏休みの子供たちからの応援FAXも多く届いていたが・・・ROLLYさんの顔見て泣く子は居ないんかね(こら!)。
「つばさ」の放送も、残り2カ月。浪岡さんの活躍(と、ROLLYさんの紅白出場)を楽しみにしてます!