連続テレビ小説「ともあき」

今週のNHK連続テレビ小説「つばさ」。
先日、川越での最終ロケが行われたそうで。そこでは“ある登場人物”がウェディングドレス姿になっていた!?
そこでもやっぱりサンバダンサーが登場・・・さすがです。
・結局、埼玉から出ない
さて、傷心の旅に出たつばさちゃん(多部未華子)と、それを追いかけてきた知秋くん(冨浦智嗣)。
姉弟が向かった先は・・・長瀞に住む叔母・紀菜子さん(斉藤由貴)の家でありました。
マリバロン加乃子さん(高畑淳子)も「紀菜子さんが預かってくれるなら安心」と納得。
千代ばあちゃん(吉行和子)に言わせれば「少なくとも、加乃子よりは“まともな大人”だから」と(笑)。
・たくましい父親像
紀菜子さんは一回り年上の夫・末永富司さん(山下真司)と二人暮らし。紀菜子さんが“家出”から戻って以降は
「なこぴー」「とみー」と呼び合うなど、ラブラブぶりを見せ付けている(笑)。
子供のいない末永夫妻は、姪と甥を歓待する。知秋くんはワイルドで豪快な富司さんに憧れて
「“長瀞のお父さん”って呼んでもいいですか!」と言いだす。
落ち込んでいるつばさちゃんに、紀菜子さんは「ずっと居たっていいんだから」と優しく接する。
「これからのこと、ぼーっと考えるにはいいところよ。長瀞は」。
・観光ガイドに載ってない
長瀞ライン下りの船頭をしている富司さんは、姉弟を船に乗せて「お捨てが淵」と呼ばれる場所に竿をとめた。
「お捨てが淵」でイヤな思い出や悩み事を叫ぶと、すべてを忘れることができる・・・というのだ。
知秋くんは「自分を捨てた母親が戻って来た時、混乱して暴力をふるってしまった」ことを叫んだ。そんな事もありましたな。
そしてつばさちゃんは・・・翔太くん(小柳友)に振られたことを思い出し、泣きだしてしまう。
帰宅してから「お捨てが淵」の話を紀菜子さんにすると「そんな話、嘘よ」と言われた(笑)。
富司さんは観光客を楽しませるために、適当に出まかせを言う癖があるのだそうで。
・一緒に居ることが夢
一方、ある夜の玉木家。千代ばあちゃんが出かけていて、加乃子さんと竹雄お父さん(中村梅雀)は夫婦水入らず。
「新婚旅行の時以来」という二人きりの夜に、竹雄さんはウハウハ状態♪
加乃子さんもラブラブかと思いきや、思案に暮れていた―「あたしと母さんは、竹ちゃんを今まで店に縛りつけて
竹ちゃんの夢を諦めさせてた」と。で「竹ちゃんも、子供たちが独立したら自由に生きていいのよ」と言われて
竹雄さんは途方に暮れてしまう。竹ちゃんの夢は・・・命の恩人である加乃子さんと愛し合うことなのだが。
・言うなよ?言うなよ?
再び、長瀞の末永家。知秋くんは「姉ちゃんを守るために、強くなりたい」と、富司さんのもとで薪(まき)割り修行中。
夜。夏休みの宿題をしていた知秋くんが消しゴムを借りようと、紀菜子さんの机の引き出しを開けたら
緑色の線の入った薄い紙があった―富司さんと紀菜子さんの離婚届だ!
あのラブラブな夫婦が、何故離婚届など・・・?つばさちゃんと相談の上、見なかったことにするのであった。
・なんて言ってると黙ってられない
しかし。つばさちゃんは末永夫妻が言い争っているのを目撃してしまう。
そして知秋くんが「離婚しないでください!」と言いだし、離婚届を見てしまったことがバレる。
そもそも。紀菜子さんが川越に“家出”してきたのは、子供を作るか作らないかで揉めたからだった。
父である梅吉さん(小松政夫)の正妻・千代ばあちゃんに「あなたは『望まれなかった子供』ではありません」と
認めてもらい、子供を作る決心をして長瀞に帰宅したものの・・・富司さんにその決心の旨を伝えられなかった。
何故なら「何も言うな」と、何も言わずに抱きしめて迎えられたから(笑)。そりゃ何も言えませんわな。
「あたしたちは、破裂寸前の風船みたいなものなの」一触即発、ラブラブは緊張感の裏返しだったのか。
・泣き虫船頭の○年戦争
方や富司さんは、知秋くんに夫婦喧嘩の経緯を説明した。
結婚当初は子供のことは念頭になかったが。五十路を前に、自分の生きた証を残したくなったというのだ。
子供を作りたくない、と頑なに拒否する紀菜子さんに「じゃあ俺が、よそで子供作ってもいいんだな!」と言ってしまった
・・・というのだ。
一番言ってはいけない一言。紀菜子さんにしてみれば、自分のせいでまた“日蔭の身”の子供が増えてしまう。
「それであいつは俺に愛想をつかしたんだ」と、富司さんは泣き崩れた。
「いつもの姉ちゃんなら、(仲直り作戦に)動き出してる筈なのに」動けない姉に代わって、
一肌脱ぐことを決意する知秋くんでありました。
・全力で止めろ!
後日。富司さんが仕事の帰りに町役場に立ち寄るという・・・まさか!離婚届提出??
知秋くんはライン下りの事務所へ走る!そして無線を借りて(姉がいつもラジオでやっているような、
通信の私物化で)「伝えたいことがあるんです!」と叫んだ!
仕事を終えて船を降りた富司さんを捕まえ「役所に行かないでください!離婚届を出さないでください!」直談判!
その時
「末永さーん。町役場に観光案内を取りに行く時間ですけど」と無線の声。
勘違いでしたー!!
・船頭多くして、船は何処へ
富司さんには叱られたが、知秋くんは引き下がらない。「長瀞での最後の思い出に、僕に船頭をやらせてください」と懇願。
さすがに素人には無理なので、富司さんが指導しながら漕ぐことに。そして紀菜子さんにも同行して欲しいという。
知秋くんは竿をさし、例の「お捨てが淵」で止まる。
そして富司さんと紀菜子さんに、それぞれの夫婦喧嘩のことを謝るようにけしかけた!
「そんなことできるか!」と渋る富司さんに、知秋くんは「男が謝る時は、四の五の言わずやれ!でしょ」と、
富司さんの発言を引いて一喝!どうする!
・今でいう「なでしこリーグ
と、その時。つばさちゃんが口を開いた。
「あたしは『翔太のため』とか言いながら、自分の夢を翔太に押しつけてた」。10歳のときまでは熱心にサッカーをやり、
将来はLリーガー(女子プロサッカー選手)になりたいとまで思っていた(相応の実力・素質があったと見受けられる)。
それが母親に捨てられ、家事をするためにサッカーを辞めてからは・・・翔太に自分の夢を託していた
(これじゃ、まるで自分の息子に夢を託す母親そのものである)。やっぱり“おかん”だったのだ。
だからこれからは「自分の夢を見つけて頑張る!」と、お捨てが淵に誓った。
そしてついに富司さんも「紀菜子ともう一度やり直したい」と言うことができたのだった。
・ウチなんかルームシェアだし
年をとったからといって“大人”になれるわけではない。結婚して一緒に暮らしたからといって“夫婦”になれるわけではない。
お互いの努力が必要なのだ・・・って、耳の痛い台詞である(汗)。
「子供ができたら、つばさちゃんや知秋くんみたいな子に育てましょうね」と紀菜子さん。
それを聞いて、また泣き崩れる富司さんでありました―今度はうれし泣きで。
・星ひとつ無い、暗い夜
玉木つばさを失ったラジオぽてとには「つばささんの声が聞きたい」などなど、復帰を待ち望むFAXやメールが
数多く届いていた。
そんな中。城之内さん(冨士真奈美)が「甘玉堂」にやって来て、千代ばあちゃんと昔の思い出話をする―
二人は川越生まれの川越育ちの幼馴染だったのだ!
やっぱり(中の人が親友同士の)直接対決は実現した!(笑)
城之内さんがつばさちゃんに「ラジオぽてとを辞めろ」と言ったのは、つばさちゃんの祖母である千代ばあちゃんが
小学生の頃に学芸会の主役の座(ハーモニカ合奏のソロ演奏)を射止めた事を、今まで妬んでいたからだった!
私怨を孫にぶつけるとは・・・(つばさちゃんにも落ち度があったとは言え)ひどい話だ。
結局。そんなことで気が済んだのか「私が器の小さい人間だと思われても困る」と、城之内さんはつばさちゃんの
ラジオぽてと復帰を許すのであった。
・つばさちゃんは乙女座生まれ?
8月も終わる頃。気持ちの整理がついたつばさちゃんは、知秋くんと一緒に川越に帰ることにした
(城之内邸に立ち寄り、千代ばあちゃんが自分のラジオ復帰に力を貸してくれたことをそこで知った)。
姉弟が帰ってくると、玉木家だけでなくご近所も集まって盛大に出迎えた。
そして(和菓子屋なのに)バースデーケーキまで用意されていた―この日は、つばさちゃんの21歳の誕生日だったのだ。
つばさちゃんは心機一転、自分の夢に向かって頑張る決意を固めるのでありました。
次週、連続テレビ小説「しょうた」。翔太くんが就職!?そしてサンバダンサーが登場の謎が明らかに!?
・今週の蛇足
最近、夜中によく流れている「新キャベジンコーワS」(興和)のCMで広末涼子さんを見るたび
「冨浦くん、広末さんに似てる・・・」と思ってしまうのは、ワテだけでしょうか。
「大人の日々は、胃に来るね」と、知秋くんにも言わせてみたい(笑)。