甲殻合唱隊

先週のNHK連続テレビ小説「だんだん」。サブタイ「あしたが生まれる」はフォーリーブスの曲だそうで。
じゃシジミジルはフォーシェルズ(4枚の貝殻)だな。
・今週から「花村のぞみ」
2008年、春。祇園「花むら」では、のぞみちゃん(三倉佳奈)が正式に女将を継ぎ、節ちゃん(久保田晃代)も
正式に仕込みとなっていた。のぞみちゃんは久乃おかあさん(藤村志保)と養子縁組をしたので、花村姓になっている。
めぐみちゃん(三倉茉奈)も看護学校を卒業、石橋さん(山口翔悟)と一緒に松江第一病院で働いている。
・披露宴までは大丈夫
膵頭ガンに冒されている初枝おばあちゃん(三林京子)は、比較的元気なのだが・・・抗がん剤治療は、
イマイチ効果が上がっていない。
そこで中山先生(宅間伸)は、一旦抗がん剤治療を中止して緩和ケアに切り替えようと提案する。
緩和ケアとは―対症療法そのものよりも、痛みや吐き気などの症状を和らげることを優先する治療。
助かる見込みのない末期がん患者に対して行われることが多い(注:ただし最近は、抗がん剤治療と並行して
痛みを和らげ、患者さんが「普通の生活」を送れるよう支援するための緩和ケアも進んでいるそうで)。
忠さん(吉田栄作)と嘉子お母さん(鈴木砂羽)はショックを受けるが「本人の前では笑顔で居よう」と言う。
・誰よりもあなたを
初枝おばあちゃんの治療が絶望視されていると感じた石橋さんとめぐみちゃんだが、諦めきれる筈がない。
めぐみちゃんは、おばあちゃんが「死ぬのは怖くないが、苦しいのはイヤだ」と石橋さんに打ち明けているところを
目撃していた(昼メロドラマにありがちな立ち聞き状態)。おばあちゃんは石橋さんを信頼している、と言う。
石橋さんもそれを聞いて、治療を諦めないことにした。
そんな中。後藤先生(伊武雅刀)が、また松江第一病院にやって来た。ガンの治療法について医師同士で会議をする
「キャンサーボード」を開いてはどうか、と石橋さんに助言する。
・裁判のように
後日。「めぐみちゃん!」石橋さんが通路に飛び出してきた。「キャンサーボードが開かれることになったんだ!」
喜ぶ二人だが「看護婦に『めぐみちゃん』は無いと思いますがね」先輩看護師・堀口さん(北原佐和子)に釘を刺される(笑)。
あまりにもイチャイチャし過ぎだ、お前ら。
新しい治療法を試したくてウズウズする石橋さんに、後藤先生は「一度、お前の故郷の島へ行け」と言う。
松江第一病院に、ガン治療の専門的知識を持った医師が集まった。初枝さんと同年代の女性の症例に効果があった
複数の抗がん剤を試してはどうか、という意見が出る。
しかし初枝さんも忠さんも、その話を断った―忠さんもこれ以上、母親が苦しむ姿を見たくはないのだ。
・前しか見えていない
いよいよ、のぞみちゃんと康太くん(久保山知洋)の結婚披露宴の日。
康太くんも花村の籍に入るので、父・山田船長(佐川満男)としては複雑な心境だったが、今は晴れやかなもので。
石橋さんも招かれており、忠さんを捕まえて初枝さんの抗がん剤治療の話をする。
つーか。こんな日にまでそんな話をするか、石橋よ。
案の定、忠さんは聞こうとしない。
死亡フラグをぶっとばせ
白無垢の花嫁衣装に身を包んで、のぞみちゃんが現れた。
忠さんと真喜子さん(石田ひかり)にご挨拶―「うちを産んでくれて、おおきに」。
離れて暮らしていても、今日は花嫁の父と母。こんな日が本当に来るとは。
そして。松江の家族と京都の家族が一堂に会し、披露宴が始まった。
挨拶を求められた忠さんは、のぞみちゃんとめぐみちゃんの二人が松江と京都を結んでくれたことに感謝を述べる。
また、自分を産んでくれた母・初枝さんにもう一度奇跡が起きてくれるよう願っている、とも言う。
生きていて欲しい。少しでも長く、自分たちと生きて欲しい。参列した人々も、初枝さんを応援した。
声援をもらった初枝さんは、約束通り「松江舟歌」を歌うことができた。
・CHORUS IN SHELLS
披露宴がお開きになり、夕刻。めぐみちゃんは、おばあちゃんを外に連れ出す。
着いたところは宍道湖の湖畔―そこには、花村夫妻&俊くん(東島悠起)が待っていた。
シジミジルの4人と石橋さんは、おばあちゃんのために「いのちの歌」を熱唱。
「あんたらに勇気もらったで。やってみるわ、抗がん剤」。
おばあちゃんは本気で「治療に耐えて、少しでも長生きしよう」と決心するのであった。
約半年後の、2008年11月。新しい治療法の甲斐あって、おばあちゃんの腫瘍は以前より小さくなっていた。
そして。めぐみちゃんは石橋さんと隠岐諸島行きのフェリーに乗る。彼の故郷・知夫里島を見て欲しいと誘われたのだ。
次週(今週土曜日)、いよいよ最終回。少しだけ未来のお話。