戦場にかける橋

今週のNHK連続テレビ小説「だんだん」
最近この日記に「いのちの歌 茉奈佳奈」という検索結果でお見えになる方が増えた。
何事かと思ったら、最近テレビで「茉奈佳奈」名義でリリースしたシングルCD「いのちの歌」と
アルバム「ふたりうた」のスポットCMが流れてるんですね。
「だんだん」舞台化
昨日(20日「だんだん」がクランクアップ(撮影終了)したらしい
http://www.sanspo.com/geino/news/090221/gnj0902210504007-n1.htm)。
ダブルヒロインで頑張った三倉茉奈・佳奈姉妹をはじめ「中の人」の皆様、お疲れ様でした。
で。上記新聞記事によると、今後10月に「だんだん」の舞台版が上演されるそうで。
舞台版ってことは。マナカナの“生歌”が聴けるんでしょうか。
・三行半のくだり
さて。本編は先週の続き。嘉子お母さん(鈴木砂羽)が離婚届を置いて、松江の家を出て行ってしまった!
彼女が京都・祇園「花むら」に居ると知った忠さん(吉田栄作)は、その日のうちに連れ戻しに行く。
真喜子@花雪さん(石田ひかり)は席を外し、忠さんと嘉子さんは二人で話し合うことに。
そこへ、めぐみちゃん(三倉茉奈)も帰って来た。突然の両親の来訪に驚くめぐみちゃん―
しかし。ただならぬ気配を感じ、さっさと自分の部屋へ避難。
・サブライドのサプライズ
「どういうことかね」忠さんに訊かれて「私が居(お)らん方がええがね」と嘉子さん。
「忠さんの心は、私のところに無い。そういう人と一緒に暮らすのは辛いんです」。離婚して欲しい、と主張する。
と。真喜子さんがサブライド澤田社長(平岳大)を連れて、忠さんと嘉子さんの所に戻って来た。
「うちは、澤田さんと再婚します」。
真喜子さん、疑惑を晴らすための大技発動!とりあえず、田島夫妻は松江に帰ることに。
・秘めた思いは
果たして。真喜子さんは本当に結婚したいと思っているのか、それとも忠さんを諦めさせるためなのか?
澤田社長はやる気満々である。「結婚式はいつ?披露宴は(京都と東京で)2回やりましょう」
しかし。真喜子さんは「このことは・・・まだ伏せておいとくれやす」。芸妓を辞めて女将になるのは、
今すぐというわけにいかない。
久乃おかあさん(藤村志保)に、澤田社長との結婚の件を相談する花雪さん。しかし久乃さんは
「あんたはホンマにそれでええのんか?」と訊き返す―芸妓を辞めるのか、そして元夫を忘れ去るのか。
・どMオヤジに「M」を歌う
一方。のぞみちゃん(三倉佳奈)と康太くん(久保山知洋)は相変わらず、
キャバレー営業ドサ回りという名の“ライブ”活動を続けていた。
歌っていても、酔っぱらいオヤジからは「こっち来て一緒に飲もう!」という反応しか返って来ない。
・命の恩人ざます
めぐみちゃんが夜間の介護実習に入った日。東京弁の毒舌老女・篠崎さん(千草英子)が苦しそうにしていた。
持病の狭心症の発作が出てしまったのである。
ベッドの横を見ると、発作の時に使うと思しき薬が。篠崎さんに飲ませて、事なきを得た・・・
と思いきや!上司・高林さん(辻林響江)に「使い方が違う」と叱責された!!
篠崎さんの薬は舌下錠(舌ベロの下に入れて、噛まずに溶かす薬)であって、内服薬(飲み薬)ではない。
舌の下には血管が多く通っているので、有効成分が素早く吸収されるのだ。
篠崎さんの発作は治まったものの。薬の使い方を、予め知っていれば・・・と、めぐみちゃんは悔やむのであった。
・連携はとれるのか
めぐみちゃんは「ワイルドダック」に石橋さん(山口翔悟)を呼び出し、失敗の件を話した。
老人ホームには看護師さんも居る、とは言え。介護福祉士の出来る事には限界がある、と。
石橋さんは「それなら、看護師の資格を取るしか無い」と言う。簡単に言うなよ・・・。
悩みを抱えて「花むら」に戻っためぐみちゃんに、花雪さんから衝撃的な一言が。
「澤田はんと再婚します」。ええええー!お父ちゃん以外の男の人について行くとは思わなかったのに。
・就職活動中
2004年8月16日。双子姉妹、22歳の誕生日である。
嘉子さんはめぐみちゃんにお祝いの電話をかけた。めぐみちゃんとしては花雪さんのことも心配だが、
嘉子お母ちゃんとお父ちゃんのことも心配である。
「大学を卒業したら、松江に帰って老人ホーム『ひなげし』に就職しようと思う」と、めぐみちゃん。
「ひなげし」では、職員として働きながら看護師の資格をとれる制度があるのだ。
松江の家族も「それがええ」と喜ぶのでありました。
・でもテープを送る
同じ日。石橋さんと康太くんはワイルドダックに居た。
石橋さん曰く「歌手に“限界”を思い知らせるのも、マネージャーの仕事なんだ」
康太くん「デモテープをレコード会社に送って・・・」
石橋さん「体よく追い払われているだけだ!」
芸能界って厳しいっすね。やっぱり。
オクレ兄さんの歌声
康太くんが店を出たのと入れ違いに、今度はめぐみちゃんがやって来た。
石橋さんとめぐみちゃんは、二人で誕生日祝いをする。マスター(Mr.オクレ)が、「石橋くんの持ち込みや」と
ケーキを持ってきた。
「石橋君が医者で、めぐみちゃんは看護婦か。夫婦善哉やな」花も嵐も〜踏み越えて〜♪と歌い出すマスター。
二人揃って否定するが、満更でもないのでは(笑)。
・マネージャー失格?
康太くんはのぞみちゃんのアパートに行き、こちらも二人で誕生日祝い。
しかしのぞみちゃんは「もうアカンのかな・・・」と弱気になる。
「オレは、ずっとのぞみちゃんを支えていく」と康太くん。マネージャーが限界を宣告する前に、本人が察しつつある。
・懸け橋になりたい
その頃、松江の田島家では・・・初枝おばあちゃん(三林京子)が珍しく「三人で飲もう」と、忠さん嘉子さんに
酒をすすめる。
いい感じに酔っぱらったおばあちゃん「あとは二人で・・・」と席を外す。お見合いなんかの「あとは若い人だけで」
じゃないんですから(笑)。
いい感じじゃないのが、忠さんと嘉子さん。
「真喜子さんのことを心に隠してまで、夫婦を続けたくない」と嘉子さんは言う。
忠さんは、突きつけられた離婚届にハンコを押した。「市役所に出してきたら、ワシらは他人じゃ」。
どうするんでしょうね。他人になったところで、実家は隣の家やぞ。
白鳥の湖シジミ王子
幼馴染で、長い付き合いの二人―嘉子さんが中学1年生のある日、宍道湖の遊覧船に乗っていた時に
身を乗り出した拍子に湖に落ちてしまった。
それを助けたのが、当時小学5年生だった忠さん。その時以来、嘉子さんは忠さんを好きになったというのだ。
そんないきさつがあったのか・・・。
思い出話をするうちに、二人はお互いへの思いを再確認。離婚は回避されたのでありました。
・ブランクを埋める
祇園「花むら」では、新たな事件が発生していた。舞妓の花香ちゃん(伊藤麻衣)が失踪したのだ!
花香ちゃんは大阪へ行き、のぞみ@夢花さん姐さんのアパートに押しかけていた。
「舞が上達せえへんのどす」過去の誰かさんみたいな悩みを打ち明ける花香ちゃん。
「夢花さん姐さんが祇園を捨てたせいで、うちは上達できへんのどす」・・・いや、それはそれ・これはこれ、だろ。
甘えたこと言うなよ。尾張名古屋の女なら、もう少し根性出しゃあ。
でもまあ、花香ちゃんのハードルが上がってしまったのも事実。花香ちゃんは「舞の稽古をつけとくれやす」と懇願。
のぞみちゃんは花香ちゃんの前で、久しぶりに「京の四季」を舞う。舞の腕は衰えるどころか、表現力を増していた。
これも人生経験の賜物なのか。
花香ちゃんは「花むら」に戻り、夢花さん姐さんの舞いっぷりを報告した。
・おかんの呼び出し
のぞみちゃんは久乃おかあさんのお見舞いに行く。病室に入ると「M」のCDを聴いているところだった。
「一条はん(夏八木勲)が届けてくれはったんどす」。自分の歌をおかあさんが聴いていてくれたことで、
のぞみちゃんは嬉しいやら、ほっとしたやら。
しかし。久乃おかあさんから「花雪さんと沢田はんが結婚しようとしている」ことを聞かされ、動揺する。
その頃。またのぞみちゃんのドサ回りライブが、京都のキャバレーで開催されることを知っためぐみちゃんは
花雪さんと一緒に楽屋を突撃する。
久しぶりに会う花雪さん姐さんに「再婚せんといて」と意見するのぞみちゃん。
しかし。花雪さんは康太さんに来週の日曜日ののぞみちゃんの予定を聞いた。大阪での営業が予定されていたが
それをキャンセルして「ギャラは出すから『花むら』に来ておくれやす」と出頭命令もとい強制召喚。
ヤマタノオロチの呪縛
めぐみちゃんは改めて「のぞみの『やりたいこと』は歌なのかね?」と訊く。
正確に言うと、のぞみちゃんの『やりたいこと』は「めぐみと一緒に歌うこと」。
めぐみちゃんは居なくなってしまったが「君には歌しか無い」という石橋さんの言葉がひっかかって
歌を捨てられずにいるのである。
・世界一やりたくない修行
日曜日。久しぶりに「花むら」の前に来たのぞみちゃんだが、やっぱり敷居に入りづらい。
促されて入ってみると・・・花雪さんが夢花さんの襟替えの着物一式を用意してくれていた。
久乃おかあさんが「いつか夢花が戻って来る時のために」置いといてくれたのだという。
退院したおかあさんをはじめ、忠さんや嘉子さんも「花むら」にやって来た。
「舞わせてもらいます!」のぞみちゃんは芸妓・夢花として舞を披露する決意を固めた。そして見事に「黒髪」を舞う。
「長い修行やったなあ。お帰り」と久乃おかあさん。
祇園の誇りを捨てなかった夢花さん、祇園に戻ることとなりました。「ご存じ夢花、今後ともよろしゅうお頼ん申します」。
・第2部最終回
2005年、春。
花雪さん姐さんは結局、澤田社長との結婚を丁重にお断りした。
澤田社長は島を1個購入し「フラワースノー」と名付け、プレゼントするつもりだったという―
フラワースノー=花雪かい。
そして。めぐみちゃんは大学を卒業し、松江に帰ることになった。康太くんもマネージャーをやめるという。
最後にシジミジルの4人が揃い、ワイルドダックで「いのちの歌」を熱唱するのであった。
次週、看護実習生・めぐみちゃんと芸妓・夢花さん姐さんの、新たな道が始まる。