愚か者だと笑いますか

今週のNHK連続テレビ小説「だんだん」
最近、“フラレ役ポジション”だった筈の康太くんが頼もしく見えて“男前化”してきているような気が。
それに対し、石橋さんがエラくヘタレに見える(こら)。
・みんなで押し掛けた
2004年7月。祇園「花むら」の久乃おかあさん(藤村志保)が倒れ、京都医科大学付属病院に担ぎ込まれた。
診断結果は「神経性胃炎」。夢花@のぞみちゃん(三倉佳奈)が祇園を飛び出して以来、心労が重なっていたからであろう。
めぐみちゃん(三倉茉奈)と、祇園で真喜子@花雪さん(石田ひかり)に会っていた忠さん(吉田栄作)も駆けつけた。
しばらく入院することになり「花むら」を廃業しようかと言い出す久乃さんに、花雪さんが「自分が女将代行として
頑張る」と宣言。
同時に・・・もし芸妓を辞めて置屋の女将になれば、結婚をすることもできるのだ。
・あれっ?
翌日。忠さんが松江の家に帰って来た。予定より遅くなった理由を嘉子さん(鈴木砂羽)に訊かれて、忠さんは
久乃さんの入院の件を話す。
で。「祇園に居なかった忠さんが、なんで入院の件を知ったかね?」
という嘉子お母さんの素朴な疑問に、忠さんは真喜子さんと一緒に居たことを言える筈もなく。
嘉子お母さんは「めぐみが知らせてくれた」と勝手に思うことにするのであった。
・甘えてしまいそうで
のぞみちゃんと康太くん(久保山知洋)は、サリーミュージックを辞める決意をした。
今後はNozomiのホームページを開設し、ライブチケットの予約もできるようにしたいという。
そんなのぞみちゃんに、めぐみちゃんは久乃さんの病状を報告。お見舞いに行くよう勧めるが
「今はまだ、おかあさんに会われへん」と言う。ソロ歌手としての再出発を成功させたいのと、
自分のせいでおかあさんが倒れてしまった申し訳なさ、と。
・ライバルの不満
「花むら」は花雪さんが女将として切り盛りし、どうにか業務を続けていた。
ある夜。めぐみちゃんの勉強部屋に、花香ちゃん(伊藤麻衣)がやって来た。
花香ちゃんは京舞が上達せず、お師匠さんに叱られてばかり。そしてこの夜のお座敷で一緒だった「萩の」の
涼乃さん(木村文乃)に「あんたは甘すぎる!」と叱責されたという。「夢花さんは自分と戦ってはった」と。
「夢花さん姐さんが居てくれはったら・・・」。涙する花香ちゃん。目の前には、その夢花さんとそっくりのめぐみちゃん。
「私はのぞみにはなれんけど、辛かったらここに来て」優しい言葉をかけるめぐみちゃん。
そこへ、花鶴さん(京野ことみ)がやって来て「めぐみちゃんに甘えたらいかん!」と一喝。そりゃそうだ。
祇園一の絆どす
その花鶴さんと、男衆(おとこし)・奥村のお兄ちゃん(茂山逸平)が恋仲になっている・・・という噂が
祇園に広がりつつあった。
「萩の」の女将さん(押谷かおり)が「花むら」を訪れ、その件を花雪さんに話した。
花雪さんは花鶴さんに真偽のほどを問い質(ただ)すが、花鶴さんはきっぱり否定した。
芸妓と男衆の恋はご法度である。
花鶴さんは奥村のお兄ちゃんと、ある“作戦”を決行した―二人揃って堂々と、久乃さんの病室にお見舞いに行ったのだ。
「芸妓舞妓と男衆は、兄妹みたいなもんや。家族やから、いつも一緒どす」。周囲の噂を否定するためのアピールも兼ねて。
忍び合う恋も、もはやこれまで。
・伏線も忘れずに
松江に行っていた後藤先生(伊武雅刀)が、古巣でもある京都医大病院で久乃さんを見舞う。
と、一条のお祖父ちゃん(夏八木勲)と鉢合わせ。
「久乃さんのためなら、火星に出張してても飛んできます!」火星人みたいな頭の後藤先生が言う。
「お前は来るな!」と悪態で歓迎する一条のお祖父ちゃん。ふと、後藤先生のお洒落なレインコートに目をとめた。
「これや!」“和装にも洋装にも合う、和服のマント”のアイデアを思いついたお祖父ちゃんは、早速デザインを考える。
・どこまでやれるか
ライブハウス「ワイルドダック」で、石橋さん(山口翔悟)と康太くんが顔を合わせた。
のぞみちゃんのためにベストを尽くそうと意気込む康太くんに対し、石橋さんは「大手事務所を辞めた君たちには
再デビューは無理だ」「歌手に限界を宣告するのも、マネージャーの仕事だ」と告げる。
そこへ、のぞみちゃんもやって来た。今後の道のりは険しいだろう、と告げる石橋さんにのぞみちゃんは
「自分たちの道は自分で切り開く」と返すのだった。
・二人をつなげる声がしたのよ
別の日。石橋さんはワイルドダックでめぐみちゃんに会った。そこでも「のぞみちゃんの今後は厳しい」と告げる。
その時「何や君たち。またまたお揃いか?」と声が・・・またしても後藤先生!
「いつもいつもお揃いやなー」と2人をひやかす(笑)。事実そうだけどさ。
後藤先生は久乃さんを見舞ったついでに「松江の病院で働いてくれそうな医療関係者をスカウトしに来た」というのだ。
医師・看護師・作業療法士はもちろん、介護スタッフも欲しい。ならば
「君ら一緒になったらええがな♪」半分本気でしょ、後藤先生(笑)。
・何とは無しに
真喜子さんは、仕事が減ったのぞみちゃんの異変を“母親の勘”で薄々気づいているようだった。
めぐみちゃんは思い切って、のぞみちゃんがサリーミュージックを辞めたことを真喜子さんに伝える。
それでなくても女将業務で心労の重なるこの頃。心配になった真喜子さんは、忠さんに相談すべく電話する。
久乃さんが入院した時、忠さんと真喜子さんが“密会”していたことも知った。親身になって真喜子さんの相談に乗る
忠さんの様子を見て、嘉子お母さんは「やっぱり忠さんの心は真喜子さんにある」と確信する。
・夫婦の溝が決定的に
「家族は最初からそこにあるものではなく、時間をかけてつくっていくもの」と初枝おばあちゃん(三林京子)。
どこぞの東京の養育家庭の里親補助者(20歳)も、そんなこと言ってましたな。
けれど嘉子さんは言う。「私が積み上げてきた20年が、真喜子さんとの2年間に勝てない」。
ついにブチ切れた嘉子さん、忠さんに「そんなに真喜子さんのことが気になるなら、京都に行ったらいい!」と言い放つ。
ああ・・・やっちまったな。
小泉八雲の妻の名前で
めぐみちゃんは「琥珀苑」の高林さん(辻沢響江)に、松江に居る娘・節ちゃん(西本利久)のことを話す。
小学生になった節ちゃんは、おしゃまな、しっかり者の女の子に成長した・・・と。
それを高林さんは「もうやめて」と制した。いや、節ちゃんが嫌いなわけじゃない。話を聞けば聞くほど会いたくなり、
恋しくなり辛くなるのだ。
「でも、会わないままじゃ時間は取り戻せない」と、めぐみちゃんに説得されて、高林さんはようやく夫・ヘルン先生
曾我廼家八十吉)と節ちゃんに会う決心がついた。
実の母親と18年間離れていた人が言うんだから、確かですわな。
・9年を取り戻せ
そして松江の父娘が、琥珀苑にやって来た。
「この人は、せっちゃんのお母さんです」とヘルン先生。「少しずつ、せっちゃんのことを教えてあげてください」
という父の言葉に、節ちゃんは「いいよ」と返事。ううっ、節ちゃん優しいなあー。
両親にサンドイッチ状態で抱きしめられ、若干苦しそうな節ちゃんでありました(笑)。
・お金持ちのせいで
ある日。花雪さんが「花むら」のお客さんに頼まれて手配した飛行機のチケットが、オーバーブッキングになってしまった。
困っている所をサブライド澤田社長(平岳大)に相談したところ、その場で電話一本。代わりのチケットを手配した。
「こういう時のために余分に押さえてある」と澤田社長。
ある意味、それが世間のオーバーブッキングの原因か(笑)。
「困った時は力になります」という澤田社長に、ついて行くべきか・・・と、花雪さんの心は揺れ動く。
・昼メロにありがちな雷鳴が
一方、めぐみちゃんと石橋さんはNozomiのサイトで、のぞみちゃんが近々京都のキャバレーで営業することを知る。
のぞみちゃんは歌手を続けてはいるものの・・・現実には場末のキャバレーで酔っぱらい相手に歌う仕事ばかりだった。
歌い終えて控え室に居るのぞみちゃんの元に、めぐみちゃんと石橋さんが現れた。
「こんな所で歌うぐらいなら歌手を辞めるべきだ」と説得する石橋さんに「君には歌しか無い、と言われたので
歌を捨てたくはない」とのぞみちゃんは気丈に言う。
・チョコレート色の線ではない
健太郎くん(木咲直人)が帰宅すると・・・嘉子お母さんがシジミコロッケや作り置きの料理を大量に用意していた。
「何かね?これ」と訊くと「作っておくと便利だが」とだけ。
翌日・・・朝から嘉子お母さんが居ない!
置いてあった紙切れには緑色の線。離婚届だ!バレンタインデー(放送日が2月14日)らしからぬ急展開!
松江の隣近所が大騒ぎになっている頃、嘉子お母さんは祇園に居た。
「花むら」の玄関先で迎えた花雪さんは、めぐみちゃんに会いに来たのかと思ったが・・・そうではなかった。
真喜子さんと話がしたい、という嘉子さん。「忠さんと離婚しようと思っている」と衝撃発言!!
次週、忠さんは離婚届にハンコをつくのか??