あなたの居ない右側に

今週のNHK連続テレビ小説「だんだん」
まんてん」みたいに、登場人物それぞれの“青春群像劇”みたいになってきました。
・完全解散
2004年4月。京都・祇園が「都をどり」の季節を迎える頃。
SWEET JUNO解散コンサート(と、もろもろの後始末)が終わり、めぐみちゃん(三倉茉奈)は大学に復学。
のぞみちゃん(三倉佳奈)はソロ歌手「Nozomi」として再デビュー。
石橋さん(山口翔悟)はSWEET JUNO電撃解散の後始末が終わった後、サリーミュージックを退職。住まいも引き払って
音信不通になってしまった。「本格的に行方不明や」と「ワイルドダック」のマスター(Mr.オクレ)は言う。
結局石橋さんは「めぐみちゃんをさらったヤマタノオロチ」で終わってしまったのか・・・?
そのあとを受けて、康太くん(久保山知洋)が、SWEET JUNOの付き人からNozomiのマネージャーに昇格した。
・許してはもらえない
久しぶりに「ワイルドダック」にやって来ためぐみちゃん。イーリンちゃん(チェン・チュー)は最近また
俊くん(東島悠起)が大学をサボりがちになっていることにご立腹だ。
と。店内に居た若者が、めぐみちゃんの存在に気付いた。「SWEET JUNOのめぐみちゃんですよね?」。
「なんで解散したん?好きやったのに」「やっぱり週刊誌に書いてある通り?」根も葉もない噂について
根掘り葉掘り聞かれる。
あまりの鬱陶しさにブチ切れたイーリンちゃんが中国語でまくしたてて撃退。
「学校からの行き帰り、守ったるさかいナ」。
かつてのトップアイドルである以上、世間の目はしばらく放っておかないだろう。
・道は険しい
一方、のぞみちゃんも再デビューしたものの、SWEET JUNOの影から脱却できては居ない。
ラジオに出演すれば「SWEET JUNO解散の真相が知りたい」と追及され、週刊誌にもあること無いこと無い事無い事
書かれている。
竹中部長(円広志)曰く、のぞみちゃんは「『元SWEET JUNOのNozomi』だから売れている」。ソロでは意味が無いというのだ。
そんなのぞみちゃんに衣川先生(森公美子)は「あなたが本気なら、私は出来る限り協力する」と、再出発を支援する。
・新たな毒舌老人
めぐみちゃんは老人ホーム「琥珀苑」のボランティアにも復帰した。
毒舌老女・須賀さん(正司花江)をはじめ、入所者の皆さんはめぐみちゃんとの再会を喜ぶ。
すると新入りの老女・篠崎さん(千草英子)が出現。めぐみちゃんを見るなり一言
「元スイートジュノの人ざましょ?」。
篠崎さんは東京で長年「キャリアウーマンとして第一線で働いていた」というおばあさんだ。
今時珍しい「○○ざます」という言葉づかいをする人。BKドラマで久々に見る「イヤミな東京弁キャラ」登場。
その篠崎さんは週刊誌を読んだらしく「あなたのわがままで解散したんざましょ?残された方の人が、かわいそう」と
めぐみちゃんに容赦なく攻撃(口撃?)。ここにも波紋が広がっていた。
・じいちゃんの感激(その1)
一条のお祖父ちゃん(夏八木勲)の店「呉服いち條」に、のぞみちゃんがやって来た。
発売されたばかりのソロデビュー曲「M」のCDを届けに来たのだ。そして「CDが売れてお金が入ったら、お店の再建に
役立てて欲しい」と言う。孫娘の気持ちに、お祖父ちゃんは感激ひとしお。
その頃。祇園「花むら」では、「篤姫」の徳川慶喜・・・もとい。IT業界で急成長している会社「サブライド」の社長・
澤田悠一(平岳大)という人が、花雪さん(石田ひかり)を名指しするようになっていた。
・じいちゃんの感激(その2)
田島家の隣の出雲そば店「まつもと」。
観光客とおぼしき初老の男性が、「杜甫」を一杯やっていた。
忠さん(吉田栄作)がやって来た時、振り向いたその顔は・・・後藤先生(伊武雅刀)!
この春から、松江の病院の産婦人科医として勤務し始めたのだ。
そば爺(石倉三郎)も、(血の繋がりは無いとは言え)可愛い双子の孫を取り上げた主治医に会えて大喜び。
「のぞみとめぐみが、わしの孫で。わしはおじいちゃんで・・・ややこしいのう」。落ち着いて(笑)。
・「どこでもドアの人」っぽい
「花むら」の常連客となりつつある澤田社長は「呉服いち條」の再建に力を貸す、と花雪さんに言う。
その上「サリーミュージックを買収して、娘さんを『紅白歌合戦』に出場させることだってできる」とも。
「夢は『見るもの』じゃなく『実現させるもの』です」。四次元ポケットにお金が山盛り入ってますからね(笑)。
そればかりではない。「松江のシジミをインターネットで直送販売する計画がある」というのだ。
そこで「田島忠さんにお会いしたい」と、忠さんの名前をピンポイントで指名。お座敷での面会がセッティングされた。
どうやら澤田社長は、花雪さんと結婚することを考えているらしい。その前に彼女の
元夫である男に会ってみたいというのが、本来の目的なのであろう。
・こうなったら買収しますか
サリーミュージックで、康太くんは竹中部長に「のぞみちゃんにオリジナル曲を歌わせたい」と直談判。
しかしいつも通り「まだ早い」との返答。それどころか「ソロでは限界が見えてきた」という予測。
そんな折、のぞみちゃんにグルメ番組の出演依頼が来た。「んー、おいしいー♪」グルメレポートの練習に励む。
順調にB級タレントへの道を進んでいる・・・。
・やがて固い絆へと
「澤田社長と真喜子お母さんが結婚するも知れない」と心配になっためぐみちゃんは、思い切ってのぞみちゃんに連絡。
顔を合せづらかった二人だが、何となくお互いのことを考えていた―和解したい、という思いと、変な胸騒ぎと。
SWEET JUNOの解散以来、久しぶりに大阪のマンションに来ためぐみちゃん。お母さんの件を相談すると
「お母ちゃんは、今でもお父ちゃんのことを好きな筈や」のぞみちゃんはそう言いきった。他の人と再婚するなんて
あり得ない、という確信があった。
目の前の悩みもあるが、そのおかげで?双子は和解するのであった。
・原点はここに
単位がかなり残っているものの、めぐみちゃんは洛北大学の4回生に進級。老人ホームへの就職活動を始めた。
大学の就職課に、松江の老人ホーム「ひなげし」からの求人票が来ているのを発見。懐かしい思い出がよみがえる―
そうです。高校3年生のときにシジミジルのライブを開催し、めぐみちゃんが介護福祉士を目指すきっかけとなった場所。
もちろん、ここも就職先の候補にリストアップ。
・ビジネスパートナーとして
忠さんは京都へ行き、「花むら」で澤田社長と面会。商売の話をする前に、澤田社長はボクシングの話を始めた。
これもどこで調べたのか、忠さんが元・西日本新人王だったことに触れ「全階級統合戦」をやってみたい、という話。
「ずいぶんスケールのでかい話ですね」驚く忠さん。澤田社長は自信に満ちていた。
で。本題である「シジミをインターネットで通信販売する」件に関しては「松江の漁協に話を通してから」と
忠さんは返事をする。
・アイ○ルマスターになり損なった男
祇園に来た忠さんと一緒に、めぐみちゃんは松江に帰省。田島家でシジミ料理を食べ、久々に心安らぐのでありました。
今回の松江でのスケジュールには「ひなげし」の訪問も組み込まれている。
その「ひなげし」に出かける直前、めぐみちゃんの携帯が鳴った―石橋さんからだった。
松江に居ること、これから老人ホームに行くことを告げると、石橋さんは一方的に電話を切ってしまった。
どこに居るかぐらい、教えてくれればいいのに・・・。
・引き寄せられたか
めぐみちゃんが到着すると、介護福祉士の芦田さん(中島ひろ子)が出迎えた。シジミジルのことを覚えていてくれたのだ。
芦田さんや入所者の皆さんは、地元のスターの来訪を大歓迎。また歌って欲しいと頼まれる。
備品のギターを手に、めぐみちゃんが「いのちの歌」を歌っていると・・・そこに石橋さんが現れた!
次週、久乃おかあさん倒れる!?お医者様は居ませんかー!
・今週のイケメン
今回から、IT企業のやり手社長・澤田悠一役で登場の平岳大さん。
舞台にドラマに活躍中する二枚目役者、ご両親は父“カンゴロンゴ”こと平幹二朗さん、母は女優・佐久間良子さんという
サラブレッド。
そして岳大さん、実は双子の妹さんがいらっしゃるそうで。「ふたごでバンザイ」に写真出して下さい(違)。