この世の涯(は)てで恋を歌う双子・JUNO

今週のNHK連続テレビ小説「だんだん」
受験シーズン本番の昨今。双子のヒロインめぐみ&のぞみ役の三倉茉奈・佳奈姉妹は、我が地方の「野田塾」という
学習塾のCMに出演している。
(2005年から愛知に住み始めたワテが知る限り)何年か前から出ているのだが・・・初期の頃は“現役の学生・受験生”
という感じだったマナカナも、リアルで大学を卒業した現在は“双子の美人講師”といった雰囲気。
もし本当にこんな美人の先生が居たら、サボらずに塾通いしたくなるよな(笑)。
・引導を渡す
ローカル話はさておき。ドラマ本編は、衝撃の展開を迎えた。
「ワイルドダック」でのSJライブの直後、石橋さん(山口翔悟)から「SJを解散する」という言葉が出た。
他のバンドへの引き抜き話があった俊くん(東島悠起)は「ギタリストとして評価されている」としながらも
康太くん(久保山知洋)には「音楽の世界で生きていく才能は無い」とバッサリ。
スサノオノミコト、撃沈
めぐみちゃん(三倉茉奈)も、のぞみちゃん(三倉佳奈)も当然反発。二人だけのメジャーデビューはあり得ないと主張。
しかし。康太くんは石橋さんの言葉を受け入れ、身を引く決意をした。
松江に戻った康太くんを、父・山田船長(佐川満男)をはじめ周囲の人々が気遣う。しかし何だか
腫れものに触るような状態で、康太くんもやりにくい。
・かわいい女神
双子姉妹にとって、シジミジルの仲間との別れは辛かった。しかし、前向きに考えようということで
歌手としての“新たな一歩”を踏み出す決意を固めた。
後日。サリーミュージックの上層部を交えて、新生SJの戦略会議が行われた。
石橋さんのプレゼンで発表された、新しいグループ名は「SWEET JUNO(スイート・ジュノ)」。
“家庭の守り神”と呼ばれるローマ神話の女神・ユノ(JUNO)のように、家族や大切な人の絆を歌で結びたい・・・
という願いを込めた名前だと説明する。
一応「SJ」の名前は残しておいてくれたのだ(笑)。Jは「JET」とか「JAPAN」じゃダメですか(違)。
・ごまかしが出来ない
新生「SWEET JUNO」としてのボイストレーニングが始まろうという時、衣川先生(森公美子)から
「SWEET JUNOにギターは要らない」との宣告が。めぐみちゃんは持参したギターを外すように言われる。
ギター無しで歌っても、つい手がギターを弾く動きになってしまっている。しかも時々、音程が外れる。
弦楽器の弾き語りって結構、歌が調子っ外れでもごまかしが効くのよね(ウクレラーの呟き)。
その上。アイドル風の振付を覚えなければいけないので、これもまたひと苦労だ。
・「芸歴10年以上」っぽく
SWEET JUNOのデビューシングル曲は「赤いスイートピー」。姉妹を結びつけた、思い出の歌だ。
さらに。CD発売に合わせ、SWEET JUNOが人気音楽番組「Sound 9」に生出演することが決定。
全国放送の番組なので、松江の人たちにも姉妹の活躍を見せられる時が来た
祇園の皆さんはお座敷の時間なので、リアルタイムで見るのは無理なのだが)。
レコーディングにジャケット写真撮影と、ハードスケジュールの日々が続く
(新人アーティストの割には、写真撮影のポージングが堂々としているが=笑)。
・離れていても
4月22日、テレビ出演の前日。双子が仕事を終えて帰宅すると、アパートの玄関先に大きな紙袋が。
中には重箱に入ったきれいなお弁当と、真喜子@花雪さん(石田ひかり)からの手紙が入っていた。
「居てもたっても居られず、作ってしまいました」花雪さんも「都をどり」で忙しい中、早起きしてお弁当を作ってくれたのだ。
めぐみ「お母さんに、お礼の電話する?」
のぞみ「やめとく・・・今お母ちゃんの声聞いたら、甘えてしまいそうや」
おいしいお弁当を、もりもり食べる双子。母の愛情は、何よりの栄養です。
・司会は増田英彦さん
翌日。松江の田島家にみんなが集まり、SWEET JUNOの出番を固唾をのんで見守る。ある意味、本人たちより緊張している(笑)。
注目の新人として、二人がいよいよ登場。「赤いスイートピー」を熱唱。
このテレビ出演を機に、SWEET JUNOの注目度は更にアップ。CDはヒットチャート上位に入り、トントン拍子にスター街道を
突き進むのでありました。
・あのフラグが
SWEET JUNOはテレビ出演や雑誌の取材に大忙し。東京と大阪を往復し、分刻みのスケジュールをこなしていた。
そんな中。楽屋に小さな鉢植え花が届いた―琥珀苑の毒舌コンビ・藪田さん(西岡慶子)と須賀さん(正司花江
からだった。
「また琥珀苑で歌って欲しい」という入所者の皆さんに、必ず歌いに行くと約束していためぐみちゃん。
石橋さんに「琥珀苑に行きたい」と相談するも「スターである君たちが行くと(他の追っかけファンも押し寄せて)
迷惑になる」と諭される。
スターとして成功すればするほど、自由がきかなくなる宿命。めぐみちゃんは心苦しくなるのであった。
・毒づくのやめなはれ
めぐみちゃんが琥珀苑に連絡したところ、その薮田さんが風邪をこじらせて入院したという知らせが。
お見舞いに駆け付けたいが、スケジュールにとてもそんな余裕がない。
薮田さんはシジミジルに会える日を楽しみにしながら、病床で巾着袋を縫っていた。
体は動かないが、脳と口は達者なのである(笑)。
・女神のメイク
SWEET JUNOの第3弾CDは、ピンク・レディーの「渚のシンドバッド」これが化粧品会社のCMタイアップ曲に決まった。
艶やかな歌声を聴かせる双子を見て、松江の皆さんは「清純派のほうがいいのに」と複雑な顔。
節ちゃん(西本利久)曰く「娘は成長するものよ」。そりゃ、生まれながらに“女”ですもんね。変身もするわ。
しかも。SWEET JUNOの人気を受け、ファーストアルバムが制作されることが決定。
レコーディングのスケジュールが決まり、二人は完全に拘束されることになる。
その前に薮田さんのお見舞いに行きたい、と言い出すめぐみちゃん。しかし石橋さんは「君が抜けると、期間内に
収録できない曲も出るかも知れない」ということを告げる―事実上のNOの返答だ。
・ひとりぼっちの夜
というわけで。レコーディングが予定通り開始された。これが終われば、琥珀苑に行ける。
休憩時間にめぐみちゃんが携帯電話を見てみると・・・留守電にメッセージが入っていた。
高林さん(辻沢響江)の声で「今日、薮田さんが亡くならはりました」。
悲しみをこらえ、薮田さんが聴きたいといっていた「上を向いて歩こう」を歌うめぐみちゃん。
その気丈さに胸を打たれる石橋さんとのぞみちゃんでありました。
次週、いよいよSWEET JUNOコンサートツアー。そして突然の解散宣言!?