美声の秘訣は「朝バナナ」?愛のスパルタ歌唱塾!

今週のNHK連続テレビ小説「だんだん」。年内最後の週、つまりは前半戦終了です。
・引っ越しました
2002年6月のある朝。目を覚ましためぐみちゃん(三倉茉奈)、一言「ここはどこ!?」
その横で。先に起きていたのぞみちゃん(三倉佳奈)が、朝食の用意をしていた。
そうだ、「花むら」を出て、大阪のアパートでのぞみと二人暮らしを始めたんだった・・・。
姉妹と康太くん(久保山知洋)、俊くん(東島悠起)はサリーミュージックと育成契約を交わし、
本格的メジャーデビューに備えることになったのだ。
めぐみちゃんは大阪から洛北大学に通い、歌手と学生生活の両立を目指す。
・プロモーション大作戦
石橋さん(山口翔悟)は、シジミジルを竹中部長(円広志)に紹介。竹中部長は全面バックアップを約束し、なおかつ
メンバーも努力と精進を怠らないようにと激励する。
また石橋さんは「これ以降シジミジルは、人前で歌ってはいけない」と言い渡す。というのも、デビューの際には
“謎の覆面ユニット”「SJ」という名義で売り出し「メンバーの人数も、双子が居ることも秘密」
にして、聴く人の関心を惹(ひ)いた上で“顔出しライブ”を行う・・・という作戦で行くからだ。考えたな(笑)。
祇園のご飯ではない
その日。めぐみちゃんが大学から帰宅すると、引っ越し荷物はすっかり片付いて、食卓には御馳走が並んでいた。
「自活を始めたお祝いに」と、のぞみちゃんが奮発して買いこんだのだが・・・その総額は
福沢諭吉の一人分を越えていた。生活費が早くもピンチである(笑)。
のぞみちゃんはまず、祇園の金銭感覚を捨てることから始めなきゃいかんのか・・・。
・夜8時には就寝(違)
いよいよ、ボーカルの双子のボイスレッスンが始まった。ボイストレーナー衣川先生(森公美子)の猛特訓が始まる。
のぞみちゃんは京舞で鍛えられているので、姿勢が良く発声も強い。楽譜が読めないけれど、曲を聴いてすぐ覚えられる。
生活の基礎はできていないが、芸の基礎は完璧(笑)。
それに対し。めぐみちゃんは今まで我流で「自分に楽なように声を出してきた」ので、発声がイマイチ弱い。
双子でも、育った環境や習い事によってこれだけの違いが出るのだ。
今後、腹式呼吸の訓練をするよう言われるめぐみちゃん。「朝にバナナを食べなさい」
とは言われなかったかね(違)。
シジミパワーで頑張って
その後。めぐみちゃんは学校の授業と「琥珀苑」での介護ボランティアに、のぞみちゃんは歌の自主練習とアルバイト探しに、
それぞれ時間を使う。
一週間後・・・練習不足の否めないめぐみちゃんに、衣川先生の容赦ない叱責が。「何にも変わってない」。
凹みまくるめぐみちゃんに、のぞみちゃんは「嘉子さん(鈴木砂羽)直伝のシジミの味噌汁」を作って食べさせた。
シジミ宍道湖産じゃないけれど、懐かしい故郷の味に少しだけ元気を取り戻すのだった。
・厚遇いたします
めぐみちゃんは琥珀苑の施設長・高林さん(辻沢響江)に、「ボランティアをやめて、アルバイト職員になりたい」と
交渉する。が、アルバイトになると毎日出勤しなければならなくなるということで、やむなく断念。
のぞみちゃんもアルバイトを探していたところ・・・康太くんから、「ワイルドダック」のマスター(Mr.オクレ)が
「ウチで働かないか」と言っていると聞き、そのまま働くことに。営業時間外は店で練習してもいい、というおまけ付き。
・磨きたい
連日、双子姉妹を厳しく指導する衣川先生。しかしそれも、二人の才能を見抜いているからこそ。
基礎が出来ていて「素材として優秀」なのは、のぞみちゃんの方だが・・・めぐみちゃんにも“既存の枠に嵌(は)まらない
魅力”がある、と衣川先生は指摘する。
・忘れかけた名前が
双子のアパートを、一条のお祖父ちゃん(夏八木勲)が訪ねてきた。元気そうな孫娘の姿に、お祖父ちゃんは目を細める。
京都へ帰るお祖父ちゃんを、のぞみちゃんは駅まで送る。その帰り道で
「いやー。夢花ちゃーん!」聞き覚えのある声が―洋服姿の花鶴さん(京野ことみ)だった!
何故か、男衆(おとこし=舞妓・芸妓の着付けをする人)の奥村のお兄ちゃん(茂山逸平)も一緒である。
・もっと活躍してくれ
男衆と舞妓・芸妓が恋仲になることは、ご法度である。しかし花鶴さんが元彼こと“馬の脚”に失恋したところを
奥村のお兄ちゃんが支えてくれたのがきっかけで「そういう仲」になったらしい。
花鶴さんはのぞみちゃんに口止めをすると同時に、ある“マル秘情報”を教える。それは「一条の呉服屋さんの経営が
傾いている」と、ご贔屓さんである地元の金融機関の偉いさんから聞いた・・・という話だ。
さっきまで一緒だったお祖父ちゃんに、そんなそぶりは無かった。のぞみちゃんは改めて、歌手デビューしてお祖父ちゃんを
元気づけたいと思うのであった。
ところで。朝ドラというのは、イケメン男優の活躍によって支えられる―茂山逸平さんの活躍する場面を、もっと見たいんだけどなあ。
ちりとてちん」で活躍した兄・茂山宗彦さんに、負けてはいられない(おい)。
・それぞれのポジション
2ヶ月後。いよいよSJの初レコーディングが決定した。デビュー曲はザ・ピーナッツの「恋のバカンス」。そして
レコーディングの日は、双子の誕生日でもある8月16日。
これまでの練習の具合から、メインボーカルはのぞみちゃんが務めるものだとメンバー(本人含む)は信じていた。
が!石橋さんは「メインボーカルはめぐみ」だと宣言した!
姉妹は揃って困惑した。まるでスポ根漫画にありがちな、登場人物が「自分がエースに抜擢されると
思っていたら、別の奴がエースに指名された」ような展開である(意味不明)。
石橋さんの考える「ベストな選択」に従う、という意思を示したのぞみちゃんだったが・・・やはり悔しさは隠しきれない。
その胸の内を、めぐみちゃんに吐露する―めぐみちゃんも自分がメインになるとは思っていなかったが、のぞみちゃんのためにも
頑張ると誓うのだった(これも「ありがち」?)。
・大文字さんにお願い
そしてレコーディング前日、8月15日。めぐみ&のぞみの20歳の誕生祝いと壮行会を兼ねてパーティーが開かれた
(放送された日が25日なので、世間のクリスマスパーティームードにも乗った感じ)。
日付が変わると20歳だから、ビールやお酒を飲んでもいいんだけど・・・のどに良くなさそうなので、やっぱり
遠慮するのであった(正解)。
パーティーの最中、のぞみちゃんの携帯電話が鳴った。母・真喜子@花雪さん(石田ひかり)からの、お祝いの電話だった。
のぞみちゃんは一条のお祖父ちゃんの件を「会って話したい」と告げた。
・謎のユニット、始動。
そして迎えた、初レコーディングの日。
めぐみちゃんは緊張から、うまく歌えなくなる。が、石橋さんの「聴いてくれる人のことをイメージして」という
アドバイスを受け、いい歌声を出すことが出来た。
こうしてレコーディングは無事終了。のぞみちゃんは花雪さんに会ってそれを報告し、一条呉服店の件も話した。
花雪さんは一条のお祖父ちゃんを訪ね、本当なのかと訊いてみたら・・・店をたたもうかと思っている、と
あっさり認めた(笑)。
しかし。久乃さん(藤村志保)には内緒にしていて欲しい、と言う―心配はかけたくない、と。
・ON WAVE!
石橋さんは出来上がったデモCDを、AM局・京阪ラジオに持ち込み。ラジオ番組で流れることになった。
このラジオ番組のタイトルジングルが、何となく「ちりとてちん」の
「徒然亭小草若の底抜け底抜け色男が通る」を思い出させる(笑)。
そしてついに、“謎のユニット”SJが歌う「恋のバカンス」が流れ始めた。「花むら」に、ワイルドダックに、琥珀苑に、
SJの歌声が届いた。
作戦通り「誰が歌っているのか」という問い合わせとリクエストが番組に殺到、SJの人気が上昇する。
・縁はなかなか切れなくて
京都で開かれる島根県物産展のため、忠さん(吉田栄作)と石井酒造の七代目(阿南健治)がやって来た。
島根県の海産物と、石井酒造の「花舞」を祇園に売り込むべく、二人は「花むら」を訪問。「花舞」を試しに
置いてもらえることになり、七代目は大喜び。
忠さんはそのついでに大阪に立ち寄り、娘たちの住むアパート・・・の前まで来たが、そのまま帰ってしまった。
素直じゃないんだから、このお父さんは(笑)。
そして。いよいよ「恋のバカンス」のCDが発売されることになる!次週(といっても来年)、いよいよスターへの道が!?
・朝から元気!
今週から登場のモリクミこと森公美子さん。かつて連続テレビ小説「さくら」(2002年)で、やはり音楽の先生兼
声楽家役でご登場。
彼女のパワフルな歌声を聴くと、元気が出ます。今後も衣川先生のスパルタ指導は続くのだそうで・・・。