大脱走!人生リセットの旅

今週のNHK連続テレビ小説「だんだん」
今週のタイトル「心の旅」はチューリップの名曲ですが、吉田栄作さんもカバーしていました。
・自主廃業
忠さん(吉田栄作)がボクシングの試合を終えて、無事松江の家に生還。初枝おばあちゃん(三林京子)は泣いて喜ぶ。
しかし、喜びも束の間。田島家の電話が鳴り、京都「花むら」から衝撃的な報告が来た。
夢花@のぞみちゃん(三倉佳奈)が「芸妓になるのをやめる」と宣言、舞妓を廃業して出て行ったというのだ。
忠さんは夢花さんに立派な芸妓になって欲しいと願って、ボクシングの試合に臨んだのに・・・。
・同じ顔でもすぐわかる
一ヶ月後、学生の春休みも近い2002年3月。早朝の宍道湖で、忠さんと一緒にシジミ漁に出ているめぐみちゃん(三倉茉奈
・・・ではなく。のぞみちゃんの姿が!?
のぞみちゃんが祇園を飛び出して最初に向かった先は、松江の父の元だったのだ。引き離される前の赤ん坊の頃に
戻りたいと思った時、会いたくなったからだという。
その日から田島家に居候してシジミ漁を手伝ったり、そば爺(石倉三郎)の店で接客をしたりして過ごしている。
しかし。自分の道を見出したい、と言って出てきたものの・・・祇園のことが気にかかる。
・母の本心
その頃、京都では・・・真喜子@花雪さん(石田ひかり)が、夢花さん脱走のお詫びをするため御贔屓さんを回っていた。
夢花さんに「親子の縁は切れたままや」と言い渡したものの。どこでどうしているのかは心配である。
と。置き屋の物干しに、夢花さんが居た。「のぞみー!いつ帰ってたん?」顔をほころばせた真喜子さん。だが実は
「私はのぞみじゃないけん」たまたま夢花さんの浴衣を借りていためぐみちゃんだった。真喜子さん残念(泣)。
めぐみちゃんの大学は春休みに入ったが、松江への帰省は取りやめる。真喜子さんのことが心配で京都を離れられないのだ。
・放っておいても大丈夫
ライブハウス「ワイルドダック」では、のぞみちゃんの脱走によりシジミジルの出演予定がキャンセルとなった。
石橋さん(山口翔悟)はそれでも「のぞみちゃんは戻ってくる」と宣言した―
めぐみちゃんとのぞみちゃん、離れ離れだった双子を結びつけたのは『音楽』だった。音楽がある限り、ふたりはまた
一緒に歌うことになるだろう・・・と。
・二つの人格
居なくなった夢花さんのことが心配で仕方ない花雪さん。春の「都をどり」に向けた舞の稽古にも、身が入らない。
心配のあまり、思わず田島家に電話してしまうのだが・・・電話に出た忠さんに
「二度と祇園に帰って来たらあかん」と、のぞみちゃんへの伝言を頼むのであった。
母・一条真喜子としての心を、芸妓・花雪としての心が必死で封印しようとしていた。
ちなみに。このブログでは「○○@△△」と、芸名と本名を@マークで繋ぐ表記をしている(「ちりとてちん」でもそうでした)。
何となく、ヒーローや魔女っ子の「変身前@変身後(あるいは逆)」のような感覚で(意味不明だ)。
・19歳の自転車練習
健太郎くん(木咲直人)も春休みに入り、学校をサボっていた分を取り返すべく勉強する。
で。宍道湖にサイクリングに行こうと誘われたのぞみちゃんだが・・・ためらうそぶりを見せる。
嫌なのかと思いきや「自転車に乗ったことおへん」。
祇園では生活範囲が狭かったので、自転車に乗る必要も無かったのだ。確かに。自分で区役所に行ったことすら
無かったんだものな(笑)。
というわけで。忠さんが自転車の特訓をする。のぞみちゃん、本当に小さい子供になったみたいだ。
・1か月ぶりの電話は
のぞみちゃんは「自分の道を見つける第一歩」として外で働こうと思い、就職情報誌や新聞の求人欄を見るが・・・
大半(というかほとんど全て)が高卒以上の学歴を要する。
その日。めぐみちゃんの携帯に、のぞみちゃんから久しぶりに電話が入った。
のぞみちゃんが呟いた悩み事は・・・「学歴がないと、何もでけしまへん」。確かに。
・めぐみちゃんも子供に戻る
再び京都。過労が重なった花雪さんは「都をどり」の舞の稽古中に倒れてしまった。
看病するめぐみちゃんに花雪さんは、のぞみちゃんが小さかった頃に円山公園でお花見をした思い出を話す。
めぐみちゃんは重箱に花見弁当を作り、産みの母と二人でささやかなお花見をするのであった。
・金髪ヤンキーはどこ行った
この春から高校3年生になる健太郎くん。のぞみちゃんに「高校卒業後は大学に行くつもり」だと話した。
水産学部で勉強し、宍道湖の水質環境を良くしたいというのだ。
やはりシジミ漁師で、宍道湖淡水化反対運動に参加していた祖父・宗助じいちゃん(岸部一徳)の遺志を継ぎ、
宍道湖の豊かな自然を守りたいという思いも込められている。
忠さんのボクシング挑戦は、のぞみちゃんには皮肉な結果となったが、健太郎くんには前向きに進路を考えるきっかけと
なったようだ。
・招かれざる客
学歴が無いと、社会に出るのは難しい。落ち込むのぞみちゃんに、同じく中卒の忠さんは「それでも道はある」と励ます。
そうなると。やっぱり歌手デビューか?
そんな折、出雲そば屋に石橋さんが現れる。
「旬を逃してはいけない」と、相変わらず説得の手を緩めない。のぞみちゃんは「自分の道は自分で探します」と、
やんわり断るのであった。
酒税法違反
出雲そば屋はいつも閑散としているので、本当ならアルバイトの手は必要ない。新しい働き口を探すのぞみちゃんに、
石井酒造の真弓さん(河合美智子)から、出荷の手伝いのアルバイトを頼まれる。
初日から張り切って働くのぞみちゃんだったが・・・出荷する本数を間違えてしまい、配送業者に連絡して全部戻す羽目に
(お酒は出荷本数を税務署に申告する義務があるため、帳尻が合っていないといけないのだ)。
「すんまへん!」のぞみちゃんは平謝り、大失態にますます落ち込むのであった。
・特殊は特殊だが
忠さんはのぞみちゃんの今後について話し合うべく「花むら」に行こうとする。が、そこで初枝おばあちゃん(三林京子)が
自分が行くと言い出した。
祇園の世界について「特殊な場所」という偏見を持っている初枝おばあちゃん、果たして・・・?
・花街の母たるもの
「花むら」に乗り込んだ初枝さんに、久乃さん(藤村志保)は「もう二度と祇園に戻ってくるな、と夢花に伝えて下さい」という。
その突き放した態度に、初枝さんは憤慨した―あまりにも冷たいじゃないですか、と。
しかし。祇園の掟とは、決して冷たいばかりではない。それを初枝さんに理解してもらうべく、久乃さんと
一条のお祖父ちゃん(夏八木勲)は、ある作戦を決行した。
・母の情けは
翌日。島根に帰る前、初枝さんは「花むら」のお座敷に招かれた。
祇園の芸妓や舞妓が日々精進し、真剣に生きているということを見せたいという久乃さんの思いからだった。
花雪さんが「黒髪」の舞を披露する。が、途中で「すんまへん」と泣き崩れてしまった。
夢花さんのことが頭から離れず、完璧な舞を見せることができないというのだ。
初枝さんは花雪さんの中の“母・真喜子”の思いに胸を打たれ、祇園へのわだかまりを解消したのでありました。
・これからは自前で
その後。久乃さんはめぐみちゃんに「春休みの間に『花むら』から出て行くように」言い渡す。
「えっ?」初枝おばあちゃんは確かにそんなことを言っていたのだが・・・決定は田島家に任された筈。
思いがけない通告。次週、双子を引き合わせるフォースが発動!?