「だんだん」と「おおきに」

今週から始まったNHK連続テレビ小説「だんだん」
マナカナこと三倉茉奈・佳奈姉妹が「ふたりっ子」以来12年ぶりのヒロインとして登場。
今まで一緒に仕事をすることが多かった二人が「お互いの存在を知らずに育った双子の姉妹」という難しい役柄に挑戦する。
難しいながらも・・・お二人とも演技力のレベルが高いので、安心して見ていられます(何)。
・ここまで違うか
別々の人生を歩んできたという設定なので“中の人”もそれぞれ別々に訓練を受けた―
茉奈ちゃんは島根県松江市の女子高生・田島めぐみ役。出雲弁の他、ミュージシャン志望ということでギターを特訓。
佳奈ちゃんは京都・祇園の舞妓「夢花」こと一条のぞみ役。京都弁と舞妓の所作、京舞のお稽古を積んだという。
お互い、このような「別々の仕事」をすることが無かったので、今回のドラマは「大きな挑戦」であり「画期的な試み」。
出雲大社の女神(ミューズ)さま
オープニングタイトルは、島根と京都の名物が色とりどり、次々に出て来る楽しいCG画。前々作「ちりとてちん」の
“実写加工CGタイトル”と同じ技術なのかな?
竹内まりやさんのナレーションも、しっとりと落ち着いた語り口で良いです。
その竹内さんが歌う主題歌「縁の糸」の歌詞が、ドラマのストーリーをよく表していてわかりやすく、覚えやすい(笑)。
・「シジミジル」と「ミノキシジル」って似てませんか
物語のスタートは、2000年の夏。
高校3年生のめぐみちゃんは、そろそろ進路希望の紙を提出しなければならない。
宍道湖シジミ漁師をしている父・忠さん(吉田栄作)に「(仲間と組んだバンド“シジミジル”で)ミュージシャンに
なりたい」と相談したが、反対されてしまった。
しかし。一昔前なら「親の反対を押し切って夢を追う」という役柄をやっていたであろう吉田栄作が「娘を心配する親」の
役柄になるとは。時は流れたねえ(しみじみ)。
・花街の母
一方。のぞみ@夢花さんは祇園の舞妓はんとして、お稽古にお座敷に忙しい日々を送っていた。
8月のある日。ごひいきの呉服デザイナーからのお名指しで、夢花さんは島根・出雲大社の着物展示即売会のお手伝いに
行くことになる。
夢花さんの母・真喜子@花雪さん(石田ひかり)は「島根県」と聞いて狼狽し、“足止め工作”で夢花さんを行かせまいと
するのだが・・・その足止めがことごとく崩壊、夢花さんは出雲へと導かれた。
かつて「ひらり」でヒロイン役だった石田ひかりさんの芸妓姿が、また妖艶で良いです。
ワテは「ふたりっ子」も「ひらり」も見ていなかったので、当時のひかりさんやマナカナちゃんの姿を知らないのですが。
同作品をご覧になっていた皆さんの中には、それぞれ女優さんの成長に感動されている方も多いとか。
・どこぞのダンスチームみたい
ある日。シジミジルに、大手芸能プロ「サリーミュージック」のマネージャー・石橋さん(山口翔悟)が声をかけた。
山口翔悟さんといえば、東海テレビ/フジテレビ系の昼メロドラマ「麗わしき鬼」で“義姉に思いを寄せる義弟”役
だったイメージが)
石橋さんは本来、路上ライブ一番人気の歌い手・チャコさん(六子)をスカウトしに来たのだった(しかし断られた)。
その後。シジミジルを見て、めぐみちゃんだけをスカウトしたいと言ってきた。しかし「今の仲間と一緒じゃなきゃ
意味がない」と、めぐみちゃんはスカウトを拒否する。
そして2000年8月16日。縁結びの神様である出雲大社で、めぐみちゃんと夢花さんは出会ってしまった。
折しもその日は、二人とも18歳の誕生日。
・災厄(わざわい)の底に希望(のぞみ)が
二人はその夜の松江城・路上ライブで「赤いスイートピー」を歌い、初対面の筈なのに奇跡のハモりを実現した。
気持ちよく歌うことが出来たのだが・・・夢花さんは、めぐみちゃんの元から逃げるように立ち去ってしまった。
夢花さんにとっては二人の出会いが、開けてはいけない“パンドラの箱”のように思えたのだ(とりあえず、箱を開けて
最初に出た災いは“東京から来た、怪しい芸能スカウトマン”だったようだ=笑)。
天は彼女らに、どんなシナリオを用意しているのか。一週目からハラハラドキドキ、目が離せないぜっ!
・勝手に写真送らないでね
「だんだん」のエンディング5秒は「ふたごでバンザイ」。年齢・性別さまざまな双子兄弟姉妹の写真を紹介するらしい。
これって一般募集したのかな?それとも、どこぞのモデル事務所に登録されてる子役さんたち?と思ったら。
オフィシャルサイトによると「双子・三つ子・四つ子・五つ子の子育てを支援する団体『ツインマザースクラブ』の
ご協力で提供」された写真とのこと。今のところ、一般募集の予定は無いそうで。