家族とは、父親とは

NHK連続テレビ小説「瞳」。今日になってから、一週間分まとめて見ました。
今週は前半と後半で物語の雰囲気がぜんぜん違う(笑)。
・つれないのね
前半は、児童相談センターの紹介で一本木家にやって来た4歳児・さらちゃん(松本春姫)のお話。
お母さんが病気で入院することになり、一週間の予定でショートステイするのだ。
さらちゃんは元気でお行儀も良く、瞳ちゃん(榮倉奈々)や明くん(吉武怜朗)、友梨亜ちゃん(森迫永依)と
すぐ仲良くなった。
が・・・何故か勝太郎じいちゃん(西田敏行)には、懐いてくれない。お父さんを亡くして、母ひとり子ひとりの生活を
しているせいか“大人の男の人”が居る環境に慣れていないのだ。
・意表をついて
それでも一緒に食事をしたり遊んだりと、楽しく過ごすうちに打ち解けてくる。こうして一日が終わり、ひと安心・・・
と思って布団に入ったら
「うえ〜ん!」さらちゃんがお母さんを恋しがり、夜泣きしてしまったのだ。
おかげで瞳ちゃんたちは一睡もできず。先が思いやられる・・・。
・十数年ぶりの仕事
百子お母さん(飯島直子)と食事をする約束をしていた瞳ちゃん。眠くてそれどころではないので、断りの電話を入れる。
と、その夜。一本木家に百子さんがやって来た。何が起きているかを察したのだ。
そして今夜も、さらちゃんの夜泣きが始まった。そこで百子お母さんの出番!童謡「春よ来い」を枕元で歌ってやると、
さらちゃんは安心して眠ってしまった。さすがベテラン(笑)。
・歩き始めた瞳ちゃん
百子お母さんは瞳ちゃんに「あんたにも『春よ来い』を歌ったのよ」と言う。
瞳ちゃん、その事は覚えていなかったが・・・5歳の誕生日のことは、強く記憶に残っていた。
帰りが遅かった父・長瀬さん(勝村政信)をずーっと待っていた瞳ちゃん。夜遅く、お父さんが誕生日プレゼントを持って
帰って来た時は、ものすごく嬉しかった・・・と。
百子さんと長瀬さんの関係は終わっていても、瞳ちゃんにとってのお父さんの存在は大きいのである。
・男親の存在って
さらちゃんの夜泣きはおさまり、数日が経つ頃には勝太郎じいちゃんにも懐くようになった。
こうなると、別れがつらい(泣)。さらちゃんが来て一週間、お母さん(しほまゆこ)が無事退院して迎えに来た。
「また、いつでもおいで」一本木家はさらちゃんを交えて、みんなで記念撮影をする。カメラを構えて家族を覗き込んだ
百子お母さんは“家族”について考え直し、これまで避けていた長瀬さんとの再会を決意するのだった。
・見られたー!!
で。ここから後半。百子さんは長瀬さんを銀座のカフェ「アマルコルド」に呼び出し、とうとう元夫婦が直接対決。
長瀬さんはひたすら、百子さんと瞳ちゃん、それに勝太郎じいちゃんに謝罪したいと言ってきた。
一本木家の敷居を跨げるのかどうかはわからない。が、きちんとした形で謝りたい。
と。たまたま同じ店に、勇蔵さん(安田顕)と恵子姐さん(宇野実彩子)が居合わせて、元夫婦を目撃!
・剥がされたー!
長瀬さんの顔に見覚えがある勇蔵さんは、そのことを父・勇次郎さん(前田吟)に相談。
「復縁とかは無いだろうけど・・・」3人は勝太郎じいちゃんが居ない間に、一本木洋品店のレジにある家族写真の
アルバムを引っ張り出した。
そこで例の「¥0」の値札を剥がすと・・・間違いなく、同じ顔が出てきた。
「何してんの?」そこへ勝太郎じいちゃんが戻って来た!結局、百子さんと長瀬さんが会っていることがバレてしまう。
・祭りの前は人が変わる
なんであんな男に会う必要があるのか。勝太郎じいちゃんとしては理解できない。そりゃそうだ。さらにじいちゃんは、
百子さんが駆け落ち同然の結婚をしたことも責める。
しかし。百子さんにも言い分はある。「お父さんと、もっと話したかったわよ」。
小さい頃から祭りのことや仕事のことばっかりで、寂しい思いをすることもあった。思いもよらぬ百子さんの言葉に、
勝太郎じいちゃんは絶句するのであった。実は自分も、長瀬と同じ種類の過ちをしていた・・・という事実に。
・意外な生い立ち
翌日、森本食堂。悩みが増大した瞳ちゃんに、KENさん(眞木大輔)は自分の父親の話をした。
KENさんの実家は、川崎で豆腐屋を営んでいる。毎朝早くから豆腐を作るお父さんを見て、自分も将来店を手伝いたいと
思っていたKENさん。
高校生になった時「店を継ぎたい」と申し出たが・・・店は長男であるお兄さんが継ぐことになっている、と断られた。
それ以来、KENさんは実家と疎遠になっているという。
それでも。実家を出た今も、家族は自分の心の支えになっている。心のどこかに「家族」がある、というのも事実。
それを聞いた瞳ちゃんは、自分も「家族」を取り戻す決心をするのだった。
・ピンチの時こそ
後日。瞳ちゃんはNWデザイン社に行き、長瀬さんに面会しようとした。
「誰も居ないのかな?」と思ったら。会社の奥で、長瀬さんが熱を出して倒れていた!!
瞳ちゃんは長瀬さんをアパートまで運び、最低限の手当てと看病をした。しかし一本木家の食事当番なので、夕刻には
帰らなければならない。瞳ちゃんは百子お母さんに助けを求め、来てもらうことができた。
・意味を求めるな
何となく気まずい中、元夫婦は語り合う。
「私たちの結婚って、何の意味があったんだろう」。
が!その言葉を、戻って来た瞳ちゃんが立ち聞きしてしまった!
「お父さんとお母さんが居なかったら、私は生まれなかった。それを『意味がなかった』なんて言わないで!」と一喝!
子供に言っちゃいけない言葉でしたね(泣)。
次週、いよいよ「家族を取り戻す」ために戦います。