ゆるキャラの祭典、再び

TVチャンピオン2」(テレビ東京系)今週は「第2回ゆるキャラ王選手権」!待ってました!
前回の開催から2年半の歳月を経て、日本全国の“ゆるキャラの祭典”が帰って来たー!
・ブームの火付け役?
ゆるキャラ」とは・・・地方自治体、レジャー施設、町おこしのイベントなどに登場するオリジナルキャラクター。
「コンセプトもデザインも、すべてがゆるーく、見るものを脱力させる」(はてなキーワードの説明より)。
そうです。2年ぐらい前までは「ゆるキャラ」といえば「ヘタウマなデザイン」「可愛いようで微妙に可愛くない」
などなど、手作り感あふれる「緩(ゆる)さ」が売りでした。
が!「ゆるキャラ王選手権」の放送以来、日本全国に“ゆるキャラブーム”の風が吹き始め、滋賀県彦根城の「ひこにゃん
のような全国区の人気者も登場。「こんなものにまで?」と思うようなキャラクターも制作されるようになった。
・新勢力登場
で。第2回の今回は、審査委員長・みうらじゅんさんをはじめとする審査委員がゆる〜い審査で適当に厳正な抽選で
合計22体のキャラクターを選出。ゆるキャラ日本一の座を賭けて戦うことになった。
前回出場選手の中から「たら丸」(北海道岩内町)「いーね君」(JA全農広島)「じーも」(北九州市門司区)など、
人気を集めたキャラクターが再び登場。
その他「ひこにゃん」(滋賀県彦根市)、「唐ワンくん」(佐賀県唐津市)、「いが☆グリオ」(三重県伊賀市)など、
2006年当時生まれていなかったキャラクターが大半を占めていたようだ。
・出尽くしたのか
個人的には・・・のじぎく兵庫国体の「はばタン」が選出されなかったのが残念である(笑)。
フェニックス(不死鳥)なのにヒヨコ呼ばわりされる、ゆる〜いルックス。国体の野球の試合前“ハンカチ王子”こと
早稲田実業高の斎藤佑樹投手(現・早稲田大学)が「はばタンハンカチ」を買ってくれたことで、有名になった。
そういえば、今回選出の選手に“国体キャラクター”がほとんど居なかったように思う。何か事情があるのか?
・今年もポロリ
閑話休題、そして本題。審査員のリリー・フランキーさんが、遅刻して登場(このへんも緩いらしい)。
ステージ1は「ゆるキャラ3種競技」。
厳選されたゆるキャラの皆さんは、それぞれ3グループに分かれて「扇風機40メートル走」「トランポリンジャンプ」
紙風船ごっこ」の3種類の競技に挑む。
しかしながら、皆さん身体の構造や材質の都合上“身体能力”に差がある。激しい運動は苦手・・・というキャラクターは
競技に敗れても“ゆる〜い魅力”をアピールできていれば、「審査員救済枠」で次のステージに進むことができる。
・名物!強風競走
出ました!前回、感動と爆笑を誘った「40メートルダッシュ」!巨大扇風機が風速30メートルの逆風を吹きつける中、
全力疾走でゴールを目指す(一生懸命走っている姿が、また可愛いやらおかしいやら)。
勢い余って“中身”の足が見えたり、ボディのパーツが取れたりといったハプニングも(笑)。
前回はバルーンタイプの体を持つ「いーね君」が強風に煽られて変形、ゆる〜い魅力を振りまいたが・・・今回は
同じくバルーンの「コシロちゃん」(愛媛県・こどもの城)の体がイナバウアー状態に!いいぞ、その緩さ!
・飛べ!トランポリン
続いて「ゆるキャラトランポリンジャンプ」。トランポリンを使い、跳び箱ほどの高さの台に飛び乗れば勝利。
ゆるキャラの身体形状と中の人の度胸によって、かなり成功率が左右される競技。命がけである(汗)。
中には勢い余って跳馬のように飛び越えてしまう選手も。
なかなか成功できる選手が出ない中。身体がソフトな素材の「としぼう」(東京都豊島区)が、腹這いで台によじ登って
強引に成功させた。「迂闊にも感動してしまいました」(リリー・フランキーさん)。
・突撃!となりの801ちゃん
それ以降、自力到達する選手が続出。しかしトランポリンでのジャンプは、なかなか成功しない。
そんな中。抜群の身体能力を見せたのが「801ちゃん」(京都府・御園橋801商店街)。
最近人気の漫画「となりの801ちゃん」(小島アジコ・作)にも“腐女子(=ホモ漫画好き女性)の、化けの皮が剥がれた姿”
として出演している。商店街の「801ちゃん」が先に存在したのか…知らなんだ。
で。801ちゃんは長ーい足で助走をつけ、身軽な体でジャーーンプ!見事成功!
エス!モエス!テラモエス!!(→「となりの801ちゃん」風に喜んでみる)
・死闘!リアル鬼ごっこ
そして「ゆるキャラ風船鬼ごっこ」。ゆるキャラの皆さんは背中に紙風船をつけ、“鬼”にそれを割られないよう逃げる。
最後まで残った選手と「逃げっぷりが芸術的だった」と判断される選手が、次のステージに進出。
(つーか。人気のあるキャラクターはすぐ捕まるから、「最後まで残る」というのは人気のない証拠!?)。
ゆるキャラを追いかける“鬼”は、川崎市の保育園「ウパウパハウス」の園児の皆さん。ハリセンを持って手加減無く
襲いかかる姿は、まさに鬼そのもの。ゆるキャラを必要以上にいじめるな!
人気者のひこにゃんは、さすがに速攻で包囲されてアウト。いーね君はくるくる回転して、急所を突かせない。
ヒールキャラの「たら丸」は、凶器のアスパラガスで逆に園児を襲う始末(笑)。
・勝敗は関係なし
各ゲーム、成績上位の選手10体と「審査員救済枠」2体が次のステージに進出。
ステージ2は「ゆるキャラフットボール」。1チーム6人で、サッカーの試合をやる。
これも身体能力の問題があるので、プレーそのものよりも「芸術的な動きを見せる」ことが評価の基準。
・RED and BLUE
青組はFWに「たら丸」「カブニ」(岡山県笠岡市カブトガニ博物館)「唐ワンくん」、DFに「としぼう」
「赤ふん坊や」(福井県高浜町)、GKに「わたる」(本州四国高速道路)を配した3-2-1の布陣。
たら丸のラフプレーと、ぬりかべ状態のキーパー・わたるの動きが鍵か。
対する赤組はFW「いが☆グリオ」「801ちゃん」「ハンタマくん」(ハンターマウンテン塩原スキー場)「ひこにゃん」、
DF「いーね君」、GK「コシロちゃん」という
岡田ジャパンFLAT4のような陣形。身体能力の高い801ちゃんとグリオが得点を狙う、攻めのフォーメーション。
・やりたい放題
試合開始・・・が、ボールを取り合っている姿はまるでおしくらまんじゅう!
予想通り(?)たら丸が積極果敢に攻めて、青組がボールを支配。キーパーチャージされたコシロちゃんの頭が傾いだ(笑)。
結局、終わってみれば3−0で青組の圧勝!
みうら先生曰く「サッカーはほとんど見ないけど、これなら見たい」確かに!
決勝進出は「ひこにゃん」「801ちゃん」「わたる」「としぼう」「たら丸」「いが☆グリオ」「唐ワンくん」「いーね君」
「コシロちゃん」の9体に決定。
・勝つために
勝戦は「ゆるキャラバトルロイヤル」!四角い土俵の上で、9体一斉に相撲をとる。
バトルロイヤルの末、頑丈な「たら丸」「わたる」とバルーンタイプの「いーね君」「コシロちゃん」、4体が残った。
この時点で「たら丸包囲網」として他の3体が結束!
しかし!コシロちゃんといーね君が、たら丸のパワーで押し出された!
決勝は、たら丸とわたるのタイマン勝負。前回決勝に残りながら、たら丸に倒されたわたる―今回はリベンジを期し、
なかなか倒れない。さすが橋脚の体である。
わたるはたら丸を横から押し倒しにかかる。踏ん張って粘るたら丸。わたるは諦めず押し続け、浴びせ倒しを食らわせた!
2年越しのリベンジを果たし、わたるは“日本一のゆるキャラ”の座を手にした。
・最後のチャンピオン
16年続いた「TVチャンピオン」も、来週が最終回。でも何故か「リフォームして欲しい家・募集」とか「愛犬をしつけて
もらいたい飼い主・募集」といったお知らせがあるぞ?後釜はどうなるのかな?
それにしても。最終回の前に「ゆるキャラ王選手権」の第2回が見られて良かった。本当に。
いつか、また単発スペシャルでやってください。ゆるキャラブームが続く限り。