ながーい目で見て下さい

今週のNHK連続テレビ小説「瞳」
先週のお見合い妨害騒動をきっかけに、カップル成立した勇蔵さん(安田顕)と恵子姐さん(宇野実彩子)。
ラブラブぶりを、これでもか!と見せつける。
恵子姐さんが作ってくれたお弁当を「森本食堂」で開き、自慢する勇蔵さん。いつもの定食を注文する気はまったくない。
で、森本弟@正ちゃん(高田延彦)に「注文しろよぉ!」と一喝される(笑)。
・大会にでも出ますか?
“境野さん”改め涼子ちゃん(山口愛)がダンス部の練習に来るようになり、友梨亜ちゃん(森迫永依)もひと安心。
ダンスが楽しくなってきたところで「誰かに見てもらいたい」「発表の場が欲しい」という意見が出てきた。
瞳ちゃん(榮倉奈々)が目指していたDANCE BEATみたいな“目標”があれば・・・というわけだ。
・口コミで依頼が
そんなある日。一本木家に、ウメさん(菅井きん)と、月島の老人会「お元気倶楽部(仮)」の村松会長(歌澤寅右衛門)、
それに町医者の友永先生(梅野泰靖)がやって来た。
村松さんは瞳ちゃんに「ヒップホップダンスを教えて欲しい」と言う。
お元気倶楽部は「ほほえみ幼稚園」の子供たちと交流があり、そこで「まゆげねこダンス」の噂を聞いたという。
で。今度の交流会の出し物で、ヒップホップを踊ってみたいというのだ。
フォークダンスっぽく
チームドクターの友永先生も「老人の皆さんが、楽しく体を動かせるようにしたい」と乗り気。
何せヒップホップは激しい運動なので、老人の皆さんにやらせるのには抵抗があったが・・・瞳ちゃんの発案で
月島東中学校のダンス部と一緒に「まゆげねこ」を練習することに。老人でも出来るようアレンジした振付けで、
部員4人+じいちゃんばあちゃん4人が楽しく練習する。
・モンスター(グランド)ペアレント
瞳ちゃんが出かけようとしたところ、玄関先に一人の小松の親分さん・・・もとい、老紳士がやって来た。
老紳士は瞳ちゃんを捕まえるなり、一方的に喋り出した。「私はあのヒップホップというのが、大嫌いでして」。
彼は以前、とある会社の総務部に在籍していた。その当時、夜な夜な会社の前にヒップホップを練習する若者がたむろして
迷惑していたという。
ヒップホップは不良じゃないし、と反論したかった瞳ちゃんだが。それ以前に「・・・どちら様ですか?」
この老紳士、実は涼子ちゃんの祖父・境野敏明さん(小松政夫)だったのだ!
「ウチの孫にはヒップホップなんかやらせません!」といって、一方的に涼子ちゃんの練習参加を禁止してしまった。
更にはおげんき倶楽部の皆さんをも「若者に迎合して。みっともない」とこき下ろす始末。
・居場所がないの
居酒屋「まつり」のマリさん(木の実ナナ)の証言によると。敏明さんはサラリーマン時代、よく部下を連れて「まつり」
にも飲みに来ていたらしい。
それが定年退職してから、昔の部下を誘っても来なくなった。第二の人生で世話になるべき老人会にも、馴染めずにいる。
典型的な会社人間だ。
・・・つーか。そういう爺さんなら、孫がどんな部活をやってもイチャモンつけそうな気がする(笑)。
同じ頃。百子お母さん(飯島直子)が、瞳ちゃんに手料理を振る舞った。
「そろそろ『仕事以外の趣味が欲しい』と思って」料理を習い始めたというのだ。会社人間にならないようにね。
・理解されない
KENさん(眞木大輔)は「昔はもっと(ヒップホップに対する風当たりが)キツかったよ」と言う。
森本兄@大介さん(おかやまはじめ)も、ヒップホップダンサーだという瞳ちゃんがバイトに来た時は
「エラい(変わった)のを雇っちゃったな、と思った」と振り返る。しかし真面目な仕事ぶりを見て、偏見は無くなったのだ。
恵子姐さんも最初は「ダンスも里子の世話も、遊びでやるな」と厳しい姿勢だったし。
ヒップホップに対して理解のある人は、少なかったようで。でも瞳ちゃんの頑張りで、周囲の理解を得た。
・・・視聴者の理解は得られなかったけどな(死)。
・知らないっ!知らないっ!
またしても、涼子ちゃんが練習に来なくなってしまった。友梨亜ちゃんも笑顔が消え「せっかく友達になれたのに」と悲しむ。
ある日。今度は涼子ちゃんの母・貴代美さん(山下容莉枝)が、一本木家を訪れた。
また怒られるのかと思いきや。お母さんは「涼子を応援したい」とのこと。お父さんはどうなんですか?
「元部下で婿養子なので(=敏明さんが貴代美さんの実父)」敏明さんに頭が上がらないらしい。戦力外か。
今はひとまず娘を休部させたい、とお母さんは告げるのであった。じゃ、いつになったら参加できるんだ・・・?
・もーイヤ!こんな生活
ダンスのことでおじいちゃんとお母さんが喧嘩するので、板挟みになった涼子ちゃんは「私がダンスやんなきゃいいんだよ」
と涙した。友梨亜ちゃんはそれを勝太郎じいちゃん(西田敏行)と瞳ちゃんに話すと、泣き出してしまった。
「おじいちゃんに抗議してやる!」と憤慨する瞳ちゃん。しかし、勝太郎じいちゃんはそれを制した―今抗議したら
問題がこじれるだけだ、と。
そして。友梨亜ちゃんには「偉いなー」と、友達思いのところを褒めてやるのだった。それが功を奏し、翌日には
元気を取り戻す友梨亜ちゃんであった。さすがです、勝太郎じいちゃん。
・ダンスの力を信じる
翌日。中学校から瞳ちゃんに電話が来た。「敏明さんが『きちんと話し合いたい』と言って来た」というのだ。
瞳ちゃんと藤田先生(古舘寛治)は、学校で敏明さんに面会する。
敏明さん曰く「もっとマシなスポーツをやればいいのに」。あら。ヒップホップ以外ならいいんですか。
頑として孫のダンス練習参加を認めないおじいちゃんに、瞳ちゃんは「今度の交流会のダンスを見て下さい」と訴える。
「ダンスには“力”があるんです」人を元気にする力。笑顔にする力が。
藤田先生も「ダンス部に入ってから、消極的だった境野さんが笑うようになったんです」と言い、練習復帰を求める。
「・・・一度だけですよ」敏明さんは、渋々了承した。
「笑うようになった」という言葉に、敏明さんは一瞬“ピクッ”としていたぞ(笑)。
・スポ根的に
涼子ちゃんは、交流会に向けた練習に参加できることになった。しかし「失敗したらどうしよう・・・やっぱり、
やらない方がいいよ」と、また消極的になりつつある。
しかし。そんな彼女を、部員とお元気老人が全力で励ますのであった。
悪い結果に終わるなら。やらないで後悔するより、やるだけやって後悔する方がいいに決まってる。
・静かなるマジギレ
いよいよ交流会当日。敏明さんも約束通り、見に来ている・・・!
しかし。相変わらずの批判的な姿勢で、お元気倶楽部の皆さんにも食ってかかった。
その時「みんなのことを悪く言わないで!」涼子ちゃんが敏明おじいちゃんを一喝!
キター!クリティカルヒット孫娘に叱られるのは、おじいちゃんにはこたえるのだ(笑)。
・Let's dance!
マジックや合唱といった出し物に続き「まゆげねこ」の出番がやって来た。
メンバーはこれまでの練習の成果をフルに発揮。踊り終えた途端、子供たちから「もう一回!もう一回!」とアンコールが。
1曲しか練習していないので、次は「ぐちゃぐちゃダンス」。瞳ちゃんは観客に参加を呼びかけ、みんなで自由に踊り出す。
まゆげねこステージ、今日も大盛況!が、しかし肝心の敏明さんは立ち去ってしまった―涼子ちゃんを練習に
参加させるか否か、その返事をすることも無く。
・どうかひとつ!
翌日。瞳ちゃんとダンス部の部員は、野外練習のため佃の公園に集まっていた。
涼子ちゃんにも声をかけたが、まだ来ない・・・やっぱりおじいちゃんが、許してくれなかったのかな?
と思ったら。涼子ちゃんと敏明さんが一緒にやって来たのだ。
敏明さんは瞳ちゃんに、これまでの非礼を詫びた。瞳ちゃんの方も「生意気言ってすいません」と頭を下げたが
「生意気なぐらいでいいんです」と敏明さん。「近頃の若者は、自分の意見を言えない奴が多すぎる」。
そして。ついには敏明さんが「ダンスをやりたい」と言い出し、合流したお元気倶楽部の皆さんとまゆげねこダンスを
踊ることになった。
おじいちゃん結構ノリノリで(笑)。「本来は明るい人だった」というキャラクターが、垣間見えるシーンでありました。
・教える側へ
“ダンスの力”―それをもっと、人々の生活に役立てたい。喜びを、多くの人と分かち合いたい。
瞳ちゃんは勝太郎じいちゃんに「自分のダンススタジオを設立したい」と、将来の目標を語った。
金曜日(第131話)の時点で、懸案事項は解決。じゃ土曜日はどうなるんだろ?
・和解したらしい
その土曜日(第132話)は、百子お母さんの家で開催されたホームパーティーのお話。
“娘”である恵子姐さんに恋人ができて(しかもそれが勇蔵さんで、という)複雑な心境の勝太郎じいちゃんだったが。
実の娘である百子さんの手料理を食べて、心が和むのでありました。
あら?こっちも、もう解決ですか?・・・と思ったら。この後に、最後の山が待っていた。
・つながっているのか?
ある日。神社に参拝した瞳ちゃんは、社務所から出てきた男性を見て足を止めた。
「お父さん・・・?」似ていました。瞳ちゃんのお父さんに。
そうです。その男性は、13年間も会っていなかった「神輿をかつげなかった」
父親・長瀬渡(勝村政信)だったのです!
次週、父と娘の直接対決!?
長らく“秘密状態”だった長瀬さん役は、勝村政信さんか・・・勝村さんの出てたNHKの番組「つながるテレビ@ヒューマン」が
今も続いていたら、宣伝してもらえたかも知れないのだが(それは無い)。
・今週の訂正
ほほえみ幼稚園で交流会が開催される話(第131話)で、前回登場時「木島保育士」「水野保育士」となっていた役名が
「木島先生」「水野先生」に変わっていた。やっぱり視聴者から「幼稚園に居るのは『保育士』じゃなくて『先生』だ」
という総攻撃指摘があった?