2008上半期日経ヒット商品ランキング

今年もやってまいりました。「日経MJ」の「2008上半期ヒット商品番付」。
昨年同紙を入手したのと同じコンビニまで、今年も買いに行く。
・浪費から引き締めに
今期のキーワードは「家計もお腹も引き締め」ということで、横綱は「プライベートブランド食品」「糖質・糖類ゼロ」。
昨年番付入りした“穿いて歩くだけでシェイプアップする下着”「おなかウォーカー」(ワコール)の男性版にあたる
「クロスウォーカー」(同社)や、エクササイズブームで「マラソングッズ」も前頭に。
また「三井アウトレットパーク入間」「電動自転車」「電球型蛍光灯」「カーボンオフセット」など、エコロジー&エコノミーな
商品が並んだ。
「引き締め」「省エネ」「ダイエット」「計量化・薄型」が目立つが、中身がしっかり詰まっているのだ。
・入ると思ったんだが
個人的には番付入りを予想していた「鉄道博物館」が入っていないのがちょっと。任天堂Wii Fit」は前頭4枚目。
番付入りした商品を見ていると・・・「我が家じゃ前から使ってるよ。今更ヒットしてるの?」というものが、いくつかある。
「時代が我らに追いついた」と思ってます(何を偉そうに)。

横綱:東「プライベートブランド食品」西:「糖質・糖類ゼロ」

プライベートブランド」は「トップバリュ」(イオン)「セブンプレミアム」(セブン&アイ)「e-price」(ユニー)
「セービング」(ダイエー)など、スーパーの独自商品。コストを省いて格安で提供されているが、中身は一流メーカー製。
トップバリュ」の無糖炭酸水には、毎日世話になってますねー。焼酎割り用に。
麒麟ZERO」(キリンビール)や「ワンダ ゼロマックス」(アサヒ飲料)など、糖質ゼロの酒類・飲料も大ヒット。
−「『糖質』と『糖類』って、どう違うんですか?」
日経MJの記事によると「『糖類』は『糖質』の一部で、砂糖や果糖など「口に入れると甘く感じるもの。
『糖質』は砂糖以外に、でんぷんや糖アルコールを含む」のだそうで。「糖質ゼロ」は原材料が制限されるため、開発が難しい。
企業努力、高く評価します。

大関「5万円ノートパソコン」「ブランド携帯電話」

台湾のASUSが発売した、A5サイズのノートパソコン。5万円のノートパソコンってどんなんだろう・・・と思いましたが。
省けるところを徹底的に省いた、という感じですな。
「ブランド携帯」っていうから「プラダフォン」のことかと思ったら・・・「AQUOSケータイ」や「サイバーショット携帯」など、
メーカーの商品ブランドを生かした携帯のことだったんですね。ブランド名は、その機能を雄弁に語る。

関脇「カーボンオフセット」「銀聯

カーボンオフセット」は、いわば「CO2排出の罪滅ぼし」。企業が売上の一部をはたいて植林の苗木を購入、製品の製造や
輸送で出した分のCO2吸収にあてる・・・というもの。
銀聯(China union pay)」は、中国の銀行が加盟する決済システム。三井住友銀行が日本初の銀聯カードの募集を始めた。
銀座や秋葉原に押し寄せる中国人観光客の皆さんが、デビットカードの要領でお買い物に使う。DUTY FREEで買いまくれ!

小結「電球型蛍光灯」「コナカのシャワークリーニングスーツ」

電球型蛍光灯は白熱電球に比べて価格は高いが、電気代や寿命を考えると安上がり。国の地球温暖化対策として「2012年までに
家庭用白熱電球を廃止する」方針が発表され、一部の電球メーカーは「白熱電球の生産打ち切り・縮小」を発表した。
クリーニング代節約にもなる「シャワーで流せるスーツ」いいですね!学校の制服で、この機能があったら良かったのになー(笑)。

前頭:知ってるものから順に

今回も実際の発表とは順番が異なります。
Wii Fit任天堂
毎日やってます。バランス年齢は20代。「アナタの体は結構お若い」といわれて、いい気になってますよ♪
「電動自転車」
電動アシスト自転車ヤマハPAS)に、もう6年も乗ってます。最新型のは、だいぶ軽量化しているようで。
ただし。今回番付入りしたのが「電動アシスト自転車」なのか「完全電動自転車」なのかを、はっきりしていただきたい。

電動アシスト=「人力で漕ぐ力と電動の推進力の比が1:1以下であること」が条件
完全電動自転車=道路交通法上「原動機付自転車」にあたり、公道で乗るには免許が必要

かつてホンダあたりが開発したこともあった、完全電動自転車。無免許で完全電動自転車に乗っている人が、最近居るとか居ないとか。
篤姫
大河ドラマ毎週見てます。本格時代劇ファンには人気無さそうだが、女性層の人気を掴んだ。
篤姫役の宮崎あおいちゃん可愛いし、“うつけ”と“男前”のフォルムを使い分ける徳川家定役の堺雅人さんの熱演にも注目。
篤姫の故郷・鹿児島県が観光客に人気。
「ミルクシーフードヌードル」日清食品
「ホットミルクでシーフードヌードルを作ると美味い」コレ考えた人は偉い!と思う。ボリューム感があるんですよ。
「クロレッツアイス」キャドバリージャパン)
液体ミント入りガム。噛み潰して「じゅわっ」と出るミントの爽やかさは圧倒的で、インパクトあり。
おバカキャラピン芸人
「クイズ!!ヘキサゴンII」(フジテレビ系)などで、おバカキャラの皆さんが人気。羞恥心のグッズが売り切れ続出だそうで。
ピン芸人」はエド・はるみさんのことらしい。ホップステップ、ジャンピン・グー!
「ジェロ」
演歌界に、氷川きよし以来のスター登場。黒人なのに“ド演歌”。アメリカ人の“SOUL”と日本人の“魂”を持ち合わせる男。
年末の紅白歌合戦に出て欲しい。
「ケシポン」プラスステーショナリー
ダイレクトメールをゴミ箱に捨てる前に、住所氏名のところにスタンプすると・・・アルファベットがぎっしり並ぶ印面で
かき消され、元の字が読み取れなくなります。破って捨てるより簡単。
クルトガ三菱鉛筆
芯が回転し、常に尖った状態で書けるシャープペンシル。芯が太くなってくるのって、結構気になるよなー。
モッフルメーカー」三栄コーポレーション
お餅をワッフル状に焼く機械。小麦の価格上昇で、米飯&餅の需要がアップするとともに人気上昇。欲しい!
絶品チーズバーガーロッテリア
モスバーガーあたりが出す“高級志向のハンバーガー”と、マクドナルドのメガマックの両方を合わせた感じ。
最近ロッテリアにも行ってないなー。贅沢したい。
ユニクロのブラトップ」
ブラカップ内臓のキャミソール。貧乳でも着られるなら買いたい。
「地下鉄新線」
横浜市営地下鉄グリーンラインに一度は乗っておきたい。東京メトロ副都心線、トラブル続きで残念賞候補。
「バブリーバブルバス」バンダイ
“札束風呂”気分が味わえる入浴剤。姉妹品のあぶらとり紙「拭沢油吉」も登場。次は“札束布団”なんていかが。
「めぐりズム・蒸気でホットアイマスク」花王
酷使する目をいたわりましょう。デコ冷たいのに目ぇ温(ぬく)いー!(by有野課長)
「香りつづくトップ」(ライオン)
倉木麻衣ちゃんがカーペンターズの「Top of the World」を歌うCMでおなじみ。香りが3日もつって、スゴい。
「クリアフォース」ダイキン工業
一台で加湿・除湿・脱臭・集塵の四役をこなすエア・コーディネーター。CMに「クリアぴちょんくん」が登場。
デジタルフォトフレーム
デジカメで撮った写真をとりこみ、スライドショーもできる「未来の写真立て」。いいなコレ。
「マラソングッズ」
東京マラソンやメタボリック対策で人気。年々、機能性もオシャレ度もアップしている。
「クロスウォーカー」(ワコール)
太ももを刺激して、歩くだけでシェイプアップできるモモヒキ。女性用の「おなかウォーカー」登場当時から
「男性用を作って!」という要望が殺到。最初は「エクサウォーカー」の名で、健康保険組合を通じて通信販売されていた。
「モンスターハンターポータブル2ndG」カプコン
「モンハン」シリーズのPSP用新作。ライバルの「ニンテンドーDS」が国民に行き渡って飽和状態になりつつある今、
PSP本体の売上を押し上げている。
「ペンズギア」タカラトミー
「ペンスピニング(ペン回し)競技」専用のペン。動画投稿サイトには、世界中の愛好者の“スゴ技”が出ている。
蟹工船
小林多喜二・作。昭和初期のプロレタリア文学が、今何故か若者に人気。酷使される労働者の姿は、昔も今も変わらず。
「夢をかなえるゾウ」
自己啓発書籍。作者は「ウケる技術」「温厚な上司の怒らせ方」の水野敬也さん。
インドの幸運の神(何故か関西弁を喋る)ガネーシャが、主人公の会社員“僕”に「成功の秘訣」を教える。
三井アウトレットパーク入間」
埼玉・入間市に出現した巨大アウトレットモール。三井不動産のアウトレットといえば、わが地方では「ジャズドリーム長島」。
三井不動産ららぽーとグループ関連なら、来年ららぽーと甲子園に開業予定の「キッザニア関西」にも期待。
エアバスA380
総二階建て旅客機。テレビニュースで見ましたけど・・・でかっ!てな感じです。
JAL国内線ファーストクラス」
出張ビジネスマンの中には、自腹を切ってアップグレードする方も居るとか。JAL再建の起爆剤となるか。
青山テルマ
「ここにいるよ」「そばにいるね」を歌ってる人。彼女のファッションを真似る「テルマー」が増えているらしい。

その他各賞

技能賞は超薄型パソコンMacBook Air。DVDドライブを省いた、世界最薄ノートパソコン。
話題賞はレーザーレーサー北京五輪で競泳選手が身につける魔法の水着に、アマチュアスイマーも熱い視線。
そして残念賞は「ガソリン」「冷凍ギョーザ」。ガソリン値上がりしちゃあ、車使う気にもなりません。
ただし。この2つの残念賞アイテムは、新たな商機を生みだしているのも確かだ。
ガソリン価格高騰で自動車通勤をやめた人々が、自転車通勤を始めるため新しい電動自転車を購入したり。
冷凍餃子をやめて手作りするため「餃子の皮」や「餃子の具用・手動フードプロセッサー」が売れたり。