全速前進!全力中年

ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)の「ソーラーカー日本一周ひとふで書きの旅」。ソーラーカー「だん吉」が
愛知県を走行している間、このブログでもレビューで足取りを追うことにしました。
・サーフィンじゃありません
春らしいポカポカ陽気の中、弥富市を出発したソーラーカー・だん吉。今回のドライバーは城島茂長瀬智也
伊勢湾岸を東へ進み、弥富市名古屋市の間に挟まれた飛島(とびしま)村へ。
飛島埠頭には大量の丸太が浮かんでいて「でっかい筏(いかだ)みたいやな」。ここは材木を集めておく貯木(ちょぼく)場。
よく見ると。丸太に乗って棹を差し、水上を自在に移動する人が居る。材木を選別・管理する「筏師(いかだし)」と呼ばれる
職人たちだ。
長瀬「遊んでるわけじゃないんですね」
筏師「仕事ですよう!(-_-#)」すいません(汗)。
・リーダーはカナヅチ
江戸時代、木曽の山から切り出された丸太を“筏”に組んで木曽川を下る輸送法が確立されていた。筏師の仕事は
その頃から続く伝統の技なのだ。
現在は40人の筏師が、輸入木材なども含めて船で運ばれてきた丸太を管理している。毎年7月、海の日に開催される
「名古屋みなと祭」では「筏師一本乗り大会」というのがあるとか。
TOKIOの2人も、丸太乗りに挑戦!コツを教わり、見事・・・海に落ちた(笑)。やっぱり難しいやな。
甲羅干しするだん吉の上で、濡れた服を乾かす。「俺ら、もうさあ、朝一発目から、何やってんだろね」「まだ冷たいね、海は」。
・うみゃー!名古屋のお昼
国道302号線から飛島大橋を渡ると、いよいよ名古屋市港区へ突入!
「そろそろ食わなくちゃマズいよ」エネルギー切れ間近か?「腹時計が・・・」。
男二人、お腹の減ってきたところにいい匂いが。公園の露店に「串かつ」「どて」とある。
どて焼といえば大阪にもあるが・・・ここにあるのは「どて『煮』」。
名古屋グルメきたー!牛モツ(豚モツの場合もあり)を赤味噌でじっくり煮込んだ名物料理「どて煮」に舌鼓。
ご飯に乗せれば「どて丼」。ビールがあると最高なんだけど、運転する人は飲んじゃダメよ!
さらに。揚げたての串かつを、どて煮の赤味噌にドボン!とつける。「いま、俺もそれ考えてたのに!」と長瀬くん。
名古屋人は普通にやってます。そうです、味噌串カツです!
「美味い!」ボーカリスト長瀬くんは宣言する。「マイクから串カツに持ち替えたい」。何本でもいけそう。
・独特の楽しみ
だん吉はさらに名古屋港を南下。現在、貨物扱い量日本一は名古屋港なんです。神戸でも横浜でもなく。
金城埠頭にはフェリーターミナルがあり、この日も大きなフェリーが停泊中。北海道・苫小牧や沖縄・那覇への航路の拠点だ。
名古屋港水族館と遊園地「シートレインランド」の北、名古屋競馬場に程近い街角で、「日本独楽(こま)博物館」という
建物を発見。入り口の前で、子供たちがベーゴマ遊びをしていた。
この「独楽博物館」には、世界約60ヶ国から集められたコマ2万点が展示されている。ワテの記憶が定かなら、以前
中井正広のブラックバラエティ」で、中居正広くんが子供の頃に遊んだ「片瀬独楽」を探した時、この博物館が
出て来たことがあったような・・・?
・名物館長登場
男二人も童心に帰り、独楽回しで遊ぶ。DASH村では正月に手作り独楽を作っているだけに、なかなか上手いです。
しかし上には上がある。館長さんや小学生の子供たちが、独楽回しの美技を披露。ヨーヨーみたいなアクロバット技が炸裂、
「なんちゅう技や!スゴいなあ」リーダーも感嘆。
そして。長瀬くんと子供たち、ベーゴマ勝負!反則で勝った長瀬くんのベーゴマが、後続の子のベーゴマに弾き飛ばされ
「怖いわー、若い力って」。それはあなたの所属事務所でもそうですか(おいおい)。
一方、リーダーは館長さんに教えてもらった技「つばめ返し」を練習・・・と、手が滑って独楽が館長さんをあわや直撃!
「殺す気かー!」ダチョウ倶楽部上島竜兵さんばりに怒られた。ナイスリアクション(笑)。
楽しいひとときを過ごし、博物館を後にする二人は「昔の玩具とか遊びはいいなあ」としみじみ。
・名古屋輿入物語
シートレインランドの大観覧車を右手に、だん吉は国道23号線を東へ。
海を求めて進むうち、住宅街の狭い路地に迷い込む。車1台分しか通れない細道で、家具を積んだトラックと鉢合わせ。
すると。トラックの運転手さんが降りてきて「バックしてもらっていいですかね?」と頼まれた。
実はコレ、婚礼家具を積んだトラック。いわゆる「名古屋の嫁入り」の、派手な飾りの付いたトラックだ。
婚礼トラックは、バックしてはいけないのである。何故なら「戻る」のは「出戻り」に
つながり、縁起が悪いから。
こんなところでお輿入れトラックに遭遇するとは、何たる偶然。まさか、やらs・・・うわなにをするやめ(以下強制削除)。
近年、この地方でも「地味婚」傾向が見られ「菓子撒き」や「豪華過ぎる引き出物」
などの風習は廃れつつあるようで。
運転手さんはだん吉を丁寧に誘導した後、道を譲ってくれたお礼にと“ご祝儀袋”を差し出した。受け取って中身を確認すると・・・
「あら!そんなにもらえるもんなの?」そんなに気前よく入ってたのか。「もう1回先回りして・・・」やめれ(笑)。
桜咲く季節の花嫁さんの幸せを祈りつつ、だん吉はさらに進む。
・チューブ味噌持ってきて
広い名古屋港に戻り、国道247号線を南下。隣接する東海市に入ったところで、BGMがスキマスイッチの「全力少年」に変わる―
東海市スキマスイッチ大橋卓弥さんの出身地なのだ。相方の常田真太郎さんも名古屋市出身なので、ご当地のスターである。
さらに南隣、知多市に入る。港の工業地帯から景色は一変。畑と田んぼが並ぶ、のどかな風景が広がっていた。
海を求めて鍛冶屋川の流れを辿るが・・・河口目前で行き止まり。バックしていると、リーダーが畑を発見。
「何作ってるんかな?」葱(ねぎ)っぽい作物が育っている。
畑の主・水野さんに「抜いてみればわかる」と言われ、葱を引き抜いてみると・・・直径3〜4cmの、小さなタマネギが。
これは知多の特産品・ペコロス(プチオニオン)。通常品種のタマネギを、密集した状態で植えて育てるのだそうで。
小さい品種ってわけじゃないのね。
とれたてのペコロスを丸かじり「美味いわ」。通常は10日ほど乾燥させてから出荷するので、抜きたてを食べるのは
初めてという水野さん曰く「辛いわ」。確かに辛そう。味噌でもつけたいところだ。
・オチつきました
だん吉は知多半島の先端を目指し、新舞子海水浴場の橋・ファインブリッジを渡る。
夕日の海に、ウインドサーフィンの帆が浮かぶ。「愛知にそんないい波はない!」と言った芸能レポーターが居たが・・・
知多半島はマリンスポーツの名所なのだ。
日没が迫り、だん吉のソーラーパワーも弱まってきた。常滑市に入り、住宅街の路地から夕日の差す方向を目指す。
見えた海は鬼崎漁港。「海に落ちて・・・海で『オチて』終わる?」
ここでバッテリーオフ。ということは、中部国際空港セントレアの手前か。
もう少し先の美浜町まで行くと、あのスパルタ教育で知られる「戸塚ヨットスクール」がある。
春の知多半島三河湾をぐるっと回る長ーい道は、まだまだ続く。