玩具を超える!大人のゲーム

ガイアの夜明け」(テレビ東京系)今週のお題は「中高年がハマるゲームを作れ」。
WiiニンテンドーDS任天堂)ヒットの原動力となったのは「脳トレ」などの、大人向けのゲーム。少子高齢化のさなかに
新たなターゲットとなる「ゲームをやらない大人」にウケるゲーム作りに励む会社を追う。
・未知の果実
DSには家計簿や電子書籍など、実用型のソフトも増えてきた。その中に「ワインのはじめかたDS」(スクウェア・エニックス)なる
ソフトが加わり、ボージョレー・ヌーボーの解禁日を控えた11月15日に発売された。
ワイン専門雑誌「ワイナート」(美術出版社)の全面協力により制作されたそうで、「ワインの基礎知識」をクイズゲーム
学んだり、「その日の『シチュエーション』『料理』に合うワインを選ぶ」などの機能を搭載したソフト。
今までに無かったタイプのソフトだけに、我々のようなゲームヲタクから見たら「そんなん売れるんか?」と思ってしまうのだが。
あくまで「普段ゲームをしない人」が対象ですから。
・酒のつまみに薀蓄を
それだけに、販売宣伝戦略も「ゲームショップ」ではなく「酒販店やスーパーのワイン売り場」に置いてもらうことを狙い、
「居酒屋のお客さんに体験版をプレイしてもらう」というプロモーションも展開。ワインクイズの薀蓄(うんちく)には、
皆さん食いついていた(笑)。
ボージョレの新酒よりこっち
そして今度は、大手ワインメーカー・メルシャンにも協力を依頼する。「ワインのはじめかたセット」と題して、ボトルワイン1本と
ソフトを同梱したスペシャルパックを発売(1店舗につき6セット限定販売)したのだ。
メルシャンにも「『敷居が高い』と思われがちなワインの世界に親しんでもらいたい」という思惑があったことで実現。
なかなかの人気を呼んでいたようだ。
・ところで
このソフト、CERO(コンピュータ・エンターテインメント・レーティング機構)制定の対象年齢が「A」(全年齢向き)に
なってるんですが。お酒に関するものなら「20歳以上」にしといたほうがいいんでは(笑)。
前述の「ワインのはじめかたセット」は、未成年には売れないしな。
・ゲームで開花する人生
続いては「ゲームが老人を救う」と題し、身体機能のリハビリに生かされるエレメカゲームを特集。
ナムコが経営する老人介護デイサービス施設「かいかや」には、リハビリ用に特化されたゲームがあるそうで。
従来のリハビリというのは、身体機能回復だけを念頭に置いているので単純作業になりがちだった。が、音楽や得点がつくことで
楽しみながら体を動かせるようになる。その効用が、医師や専門家にも注目されているのだ。
・侮れんワニ〜
この日記でも以前ネタにした太鼓の達人RT〜日本の心」もある。太鼓を叩く老人の皆さんは楽しそうだ。
穴から出てくるワニを叩く「ワニワニパニック」は、通常ゲームセンターにある製品よりもハンマーが大きめにしてある。
VTRに登場したおばあちゃんがやたら上手い。かなり、やりこんでいるご様子。
・脳と手足の共同作業
そして。新たな研究により、「ワニワニパニック」の足腰・下半身版ともいうべき新ゲーム「ドキドキへび退治」が登場。
穴から出てくるヘビの頭を、足で踏んで押し込むのだ。「『いてっ』と言われても、遠慮なく踏んでください」というわけで
足のリハビリ中だというおばあちゃんは、ヘビを踏みまくる。楽しい足踏み運動だ。
Wii Fit」(任天堂)なんかもそうだが。楽しみながら体を動かせるのが一番。今や、大人がゲームにハマる時代です。