「ざしきわらし繁盛記」の結末

NHK連続テレビ小説どんど晴れ」最終回です。
外資ファンド・ワイバーンインベストメントが、加賀美屋旅館の営業を停止するよう命じてきた。
営業を続けさせて欲しいと懇願する夏美さん(比嘉愛未)。と。ここで秋山さん(石原良純)が衝撃の発言をする。
「加賀美屋株を取得したとき、報酬として自分が5%受け取った。それを加賀美屋に返す」というのだ。
ワイバーン側が保有する株式は53%。そこから5%減ることで48%になり、保有率が50%を切ってしまった。
秋山さんもまた「おもてなしの心」を認めていたのだ。
平治さん(長門裕之)が言った「ざしきわらしに出会ったのが運の尽きだ」というのは、本当だったようだ。
・人の情けで一発逆転
一方。ワイバーン社外取締役である自動車会社会長・岸本氏(夏八木勲)に、説得を試みる人物が―聡さん(渡邉邦門)だった。
ここで明かされる衝撃の事実。聡さんは岸本社長の息子であり、ワイバーンの元社員でもあった。
金儲けのために何でもやる会社の強引さに嫌気が差し、退職して岩手に逃げていた・・・というのである。
さらに。騒動の頃に加賀美屋に宿泊したおばあちゃん、岸本様(丹阿弥谷津子)が、岸本社長の実母であることも判明。
出て行った孫の聡が心配で、時々岩手に様子を見に来ていたというのだ。
・あっさり翻意
「同じ日本人なら、加賀美屋の『おもてなしの心』がわからない筈は無い」という母の言葉に、岸本会長は
加賀美屋株を買い戻すことを決めた(ただし、聡さんが会社に復帰することが条件)。昔話の「傘地蔵」みたいな展開ですな。
岸本社長はドイツの古城に書かれている言葉「来る者に安らぎを、去り行く者に幸せを」という言葉を引き、加賀美屋に
「おもてなしの心」を忘れぬように伝えたのだった・・・。
ご都合主義な結末ではあるが、ドラマの中ではそれぐらいであってもいい。「モラル無き商売」が横行する、今の日本だから。
・一応決着
一方。横浜のお父さん(大杉漣)はリハビリに励み、お店への復帰を目指す。そんな父親を見て息子・智也くん(神木隆之介)は
「僕もケーキ作ってみようかな」。それまでケーキ屋の仕事に興味を示さなかった息子が、そう言ったのである。
父親としては感動する瞬間だあね(笑)。
そして翌春。加賀美屋旅館の宿泊客に出すオリジナルスイーツ「桜のシブースト」が完成。雪のようなクリームの上に、
桜の花びら形の砂糖菓子(マジパンか何かでできている?)が散りばめてある。
夏美さんの女将としての日々は、まだまだ続きますが・・・お話はひとまず、ここでおしまい。
締めはやっぱり、あの言葉で。「どんど晴れ♪」。
・そして
来週からは関西ドラマ「ちりとてちん」が始まる。伸び盛りの若手女優・貫地谷しほりさんが、落語家志望のヒロインを演じる。
また、テレビ朝日系の特撮番組で活躍したイケメン2人が登場予定なので、そこにも注目。
魔法戦隊マジレンジャー」(2004年)のマジレッド小津魁役だった橋本淳くんが、ヒロインの弟役らしい。
そして。塗り箸工場の跡取り息子役で「仮面ライダーアギト」(2002年)の仮面ライダーギルス葦原涼役だった
友井雄亮くんが登場するそうで。
友井くんは昨年結婚の後、一時期芸能活動を休止していたが・・・久々の復帰。また彼の姿を見られるのは嬉しい。
ちなみに「どんど晴れ」にも「マジレンジャー」のマジピンク小津芳香(=魁の姉)役だった別府あゆみちゃんが出ていた。
朝ドラには最近、特撮枠があるのだろうか。