名古屋のメイド美容院に密着!

夕方のニュース「中京テレビnewsリアルタイム」で、名古屋・金山の「メイド美容院」新規開店の模様を
密着取材していた。
・新たな?付加価値
東京や福岡などに何軒も美容院をオープンさせた、カリスマオーナー氏(中年の男性)、名古屋に新規店舗を
オープンするにあたり「新たな付加価値」として選んだのは「メイドさんが接客する美容院」。
−「メイド美容院?東京にはもうあるし、目新しさは無いね」
つーか。メイドブーム自体がもう終わってるんですが。
そのことに気づくべきかと。
しかも“名古屋のアキバ”こと大須に開業するならわかるが、金山みたいな普通の街の界隈に開業して
大丈夫なのだろうか・・・?
・ここ重要
VTRを見る限り・・・このお店は「何かがズレている」。
典型的な「流行ってるからやってみよう、という理由でメイド産業に飛び込む人たち」である。
ご主人様お嬢様(=お客)のニーズを−メイドさんに何を求めているのかを−まだきちんと理解していないみたい。
メイドさん」が出てくる映画やアニメや漫画を、見たことがあるのかな。
メイドさんが居る生活」に憧れる人の気持ちを、わかってもらいたい。
(注:とかくこういう番組は「やらせ」やら「演出」やらがあるので、どこまで本当かわからないが)。
・ブラックロリータっぽい
もうひとつ気づいた事。美容院という場所柄なのだろうか、スタッフ(美容師さんたち)の中には、
化粧や髪型が派手で「奉仕するメイドさん」というより「ただゴスロリドレスを着てる人」に見える人も居る。
このスタイル、“メイド好き属性”の「ご主人様(男性客)」には好感を持たれない。
「お嬢様(女性客)」は「可愛い」と言ってくれるかも知れないが。どっちにターゲットを絞る?
・癒しの空間
スタッフの皆さん、美容師としての腕は一流なのでしょうけど。「メイド」というのがイメージできないみたい。
そこで。大須の某メイド喫茶*1へ研修に。
「お帰りなさいませ、お嬢様」。メイドさんのお出迎えに(大半のお客さんと同じように)恐縮する。
さらに。メイドさんの優雅な立ち居振る舞い、きめ細やかなサービスを目の当たりにし、驚くばかりの美容師さんたち。
そこで味わう「癒し」「気分の良さ」これこそが、爆発的な人気の秘密であり。
・メイドも執事も居ないけど
そういえば・・・ワテが横浜在住時代に行きつけていた美容院にも「癒し」があった。
そこは某大手エステティックサロンの系列企業の経営で、施術(カットやパーマ、カラーリング)の前に担当者が
お客さんとよく話し合い、好みのスタイルを聞き出す。そしてシャンプーやマッサージにも、じっくり時間をかける。
町のそこらの美容院レベルの値段で、ちょっとしたエステ気分を味わうことが出来た。
こういった何気ないサービスが、ありがたいのだ。
・アキバじゃないけど街頭メイド
閑話休題
オーナー氏から経営を任された女性店長以下、スタッフ総出で街頭ビラ配り。美容師さんたちもメイド服に身を包み
「よろしくお願いしまーす」と声を上げる。
そんな中、店長さんはひとり私服のパンツスーツ。どうやらメイド服に抵抗があるようで。
・形から入る
そして「メイドヘアサロン エルメス」オープン前日。予約は入っているか・・・と思ったら、まだ1件しか入っていない。
軌道修正します、という店長さんに「早よしやあ!」と発破をかけるオーナー氏。「女の子たちがメイド服着て
頑張っとるのに、あんたがボケっとしとったらあかんよ!」。
そして彼女は一念発起。意を決してメイド服を着たのです!
しかし勿体無い−店長さん、あなたは言わば「メイド長」。眼鏡にロングスカートといった「メイド長の制服」を
着用していただきたかった(そういう問題じゃないって?)。
・滑り出しは
いよいよオープン当日。予約こそ1件だけだったが、予約なしのお客さん(主に男性)が次々と来店。
いずれもメイド喫茶などに行き慣れた「ご主人様」であるようで、結構目が肥えている。
メイドさんたちに関しては「表情が固い」など、評価はまだまだのようだ。
今後彼女らが(そしてこの美容院が)一流の“ご奉仕”を出来るようになるかどうか、期待したいところ。
−「駄メイドさん、行くんですか?」
一度行ってみたいですねえ。このお店。
・余計なアドバイス
そしてオーナー氏、何やら“二次元美少女系”のお面を作成している・・・そして彼もまたメイド服を着用し、
街に立って店の宣伝に出た(ただしお面着用)!素晴らしいぞ。
そこまで無理せんでも。オーナー氏には是非、執事の服装でお客様を出迎えていただきたい。女性客がわんさか来ますよ。
そうだ。イケメンの男性美容師を揃えた、「執事美容院」も開業しなさい(笑)!女性のハートを鷲掴み出来ますよ!!

*1:M’s Melodyでした。